2007 Office system のカスタマイズを社外のユーザーに展開する (手順)

更新日: 2007年7月

適用対象: Office Resource Kit

 

トピックの最終更新日: 2015-03-09

2007 Microsoft Office system を、主に社外で働いているユーザーや組織のネットワークへのアクセスが制限されているユーザーを含む環境で展開する場合、カスタマイズした 2007 Office インストール イメージを作成し、それらのユーザーがインストール ファイルを CD で利用できるようにすることができます。インストール イメージには、複数の言語および Office 製品を含めることができます。

次の表は、カスタマイズしたインストールを CD で展開するために必要な手順を示しています。

手順 参照先

インストールする Office 2007 製品を含むネットワーク インストール ポイントを作成します。

2007 Office system のネットワーク インストール ポイントを作成する

使用するすべての単一言語パック (SLP) をネットワーク インストール ポイントにコピーします。これにより、製品の複数の言語バージョンから成る単一のインストールをセットアップが扱えるようになります。

[!メモ] また、インストールする製品の製品フォルダのルートにある Config.xml ファイルを変更する必要もあります。
Config.xml ファイルを変更するには、メモ帳などのエディタで Config.xml ファイルを開きます。開始タグ <!-- と終了タグ --> を削除して、Display 要素行のコメントを解除します。
更新プロセス中にユーザーが操作できないようにするには、次のように Display 要素を変更します。
<Display Level="basic" CompletionNotice="yes" SuppressModal="yes" NoCancel="yes" />
インストールに特定の言語を追加するには、Config.xml ファイルの AddLanguage 要素を使用して、展開する言語を言語タグの Id 属性に指定します。たとえば、フランス語バージョンを追加するには Config.xml に次の行を追加します。
<AddLanguage Id="fr-fr" />
さらに <AddLanguage> 要素と属性を追加することによって、複数の言語を指定できます。
インストールに複数の言語を追加する場合、Config.xml の <AddLanguage> 要素の <ShellTransform> 属性を設定して、シェル ユーザー インターフェイス用の言語を指定する必要もあります。たとえば、セットアップで、英語、フランス語、ドイツ語、およびスペイン語の完全サポートを、既定のインストール言語であるユーザーの既定の地域オプションの言語と一緒にインストールするよう指定するには、次の要素を追加します。
<AddLanguage Id="match" ShellTransform="yes"/> <AddLanguage Id="en-us " /> <AddLanguage Id="fr-fr " /> <AddLanguage Id="de-de " /> <AddLanguage Id="es-es " />
この場合、セットアップは指定されたすべての言語に加えて、ユーザーのロケールに一致する言語 (指定の言語と異なり、インストール ソースで入手できる場合) をインストールします。
Setup.exe が格納されているディレクトリに Config.xml ファイルを保存します。

Customize and deploy multiple language versions of the 2007 Office system

2007 Office system の言語識別子

2007 Office system の Config.xml ファイル

Office カスタマイズ ツール (OCT) を使用して、適用するカスタマイズとインストール オプションを設定します。

[!メモ] ネットワーク インストール ポイントのルートにある Updates フォルダにカスタマイズ ファイルを保存することをお勧めします。
セットアップ カスタマイズ ファイルを使用して Office をインストールする各ユーザーの代わりに、プロダクト キーを入力し、マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項に同意します。これを行うには、OCT の [設定] セクションの [使用許諾契約とユーザー インターフェイス] ページを使用します。

2007 Office system をカスタマイズする

2007 Office system の Office カスタマイズ ツール

ソース ファイルおよびカスタマイズした内容を含めて、Office 2007 フォルダ全体をネットワーク インストール ポイントから CD にコピーします。このフォルダをユーザーに配布します。

作成した CD の Setup.exe を実行するようにユーザーに指示します。たとえば、コマンドプロンプトに次の文字列を入力するようにユーザーに指示します。
<CD ドライブ名>:\Office12\setup.exe

[!メモ] Config.xml ファイルを Setup.exe が格納されているディレクトリ以外の場所に保存した場合、カスタマイズした Config.xml ファイルのパスを指定するようユーザーに指示します。たとえば、次のように指定します。
<CD drive_name>:\Office12\setup.exe /config <CD drive_name>:\Enterprise.WW\Config.xml
ネットワーク共有にカスタムの Config.xml を配置した場合、完全修飾パスを使用するようユーザーに指示します。たとえば、\server\share\Office12\setup.exe /config \server\share\Enterprise.WW\Config.xml のように指定します。