PerformancePoint Monitoring Server のトラブルシューティング

更新 : 2008-10-23

次の手順では、Monitoring Server およびその関連コンポーネントの問題の解決に使用できる情報を示します。手順は順番で記載されているわけではないので、必要に応じて実行できます。

  • 戦略マップが正しくエクスポートまたは表示されない   展開されたダッシュボードの戦略マップは Microsoft Office Excel または Microsoft Office PowerPoint に正しくエクスポートされない場合があります。イメージとして表示するように構成された戦略マップはダッシュボードで正しく表示されない場合があります。既定では、戦略マップのレポートの種類では以下のサポートが有効にされていません。

    • PowerPoint へのエクスポート

    • Excel へのエクスポート

    • イメージとして表示

    これは仕様です。エクスポート機能を有効にするには、Windows SharePoint Services を実行するサーバーに Microsoft Office Visio がインストールされていることを確認してください。

  • SQL Server でアカウントの構成のメッセージが表示される   Monitoring Server データベースをホストする Microsoft SQL Server コンピュータと異なるコンピュータに Windows SharePoint Services がインストールされ、Windows SharePoint Services がコンピュータ アカウントの下で実行されている場合、使用中のコンピュータを PerformancePoint Monitoring データベースで bpmdeveloper ロールに追加するかどうかをたずねるメッセージがセットアップ時に表示される場合があります。これは、SharePoint サイトにエクスポートされたダッシュボードを表示するために必要です。

  • ダッシュボード機能をアンインストールできない   Windows SharePoint Services をアンインストールした場合、bpmdeveloper ロールからコンピュータ アカウントが削除されません。Windows SharePoint Services のダッシュボード表示機能を削除するには、Monitoring Server のアンインストール後に、bpmdeveloper ロールからコンピュータ アカウントを削除する必要があります。

  • サブサイトを構成できない   SharePoint サブサイトを追加しても、Monitoring Server ではマスタ ページが新しいサブサイトにコピーされません。そのため、サブサイトを追加する場合、サイトのマスタ ページを再利用するには手動でコピーする必要があります。

  • ODBC 接続が失敗する   Open Database Connectivity (ODBC) データ ソースの作成時、Monitoring Server コンピュータが 32 ビットまたは 64 ビットのどちらであるかによって、どの ODBC 接続を使用できるかが決定します。たとえば、Office Excel および Microsoft Office Access のドライバは 32 ビットなので、Monitoring Server が 64 ビット サーバーにインストールされている場合、Office Excel または Office Access に対しては ODBC 接続を作成できません。

    64 ビット サーバーから ODBC 接続を作成するには、接続先のアプリケーションに 64 ビット ODBC ドライバが必要です。アプリケーション (Office Excel または Office Access など) に 64 ビット ドライバがない場合は、以下の回避策を検討してください。

    • Office Excel 2007 ブックまたは Excel Services データ ソースを使用して Excel データに接続する。

    • データ ソースへのカスタム データ接続を作成する。カスタム データ接続の作成については、PerformancePoint Monitoring SDK を参照してください。

    • 32 ビット コンピュータに Monitoring Server をインストールする。

  • アクセス拒否エラーが発生する   Monitoring Server 構成マネージャの実行中にアクセス拒否エラーが発生します。構成時には、カスタムの SharePoint マスタ ページ PerformancePointDefault.master がインストールされます。このインストールを正常に完了するには、SharePoint サイト コレクションでサイト コレクション管理者として構成マネージャを追加する必要があります。つまり、ユーザーは Monitoring Server をインストールする前に、SharePoint サイト コレクションでサイト コレクション管理者のアカウントを使用してログオンする必要があります。

  • ディレクトリの損傷が発生する   Monitoring Server のインストール ディレクトリやそのコンテンツが損傷または削除された場合は、Monitoring Server を再インストールして完全な機能を復元する必要があります。

  • ダッシュボード デザイナがダウンロードできず、エラーで失敗する   この障害は、インストールを試行中のコンピュータに Microsoft .NET Framework Version 2.0 がインストールされていないことが原因で発生します。この問題を解決するには、次の手順を実行します。

    1. Microsoft .NET Framework Version 2.0 をインストールします。

    2. ダッシュボード デザイナをインストールします。

  • NetLocalGroupAddMembers が失敗する   この失敗は仕様によるものです。ダッシュボード デザイナが既にインストールされている場合に、別のローカライズ ビルドをインストールすると、最初のビルドが保持されます。新しいローカライズ ビルドはダッシュボード デザイナで使用されません。将来インストールされるビルドのローカリゼーションにかかわらず、最初にインストールされたビルドが常に使用されます。

    別のローカライズ ビルドがある場合に、ダッシュボード デザイナのローカライズ ビルドをインストールすると、ClickOnce 展開テクノロジで最初のロケールが使用されます。この状態を修正するには、ダッシュボード デザイナの開始前に ClickOnce キャッシュをクリアします。

    ClickOnce キャッシュをクリアするには、次の手順を実行します。

ClickOnce キャッシュのクリア

  1. 次の Windows ディレクトリに移動します。

    <drive>:\Documents and Settings\<Logged-on User>\Local Settings\Apps\2.0

    <Logged-on User> はコンピュータにログオンするユーザーの資格情報です。

  2. 手順 1 で移動したディレクトリの下のすべてのディレクトリを削除します。

  3. 正しいロケール設定を使用して開くように、ClickOnce インストールを再度開始します。