管理用時間承認の構成

更新日: 2009年2月

 

トピックの最終更新日: 2009-01-29

[タスクの更新] とは異なり、Project Web Access の管理用時間およびタイムシートは、プロジェクト計画、作業計画、または提案の所有者またはプロジェクト管理者によって常にレビューおよび承認されるとは限りません。組織では、タイムシートのエントリの一部またはすべてが承認を必要とするプロセス、または承認を必要としないプロセスを設定できます。

正式な承認プロセスが確立されると、組織では、緊急事態対応プロセスを計画し、Project Server 管理者に、このプロセスを管理するツールを構成するように指示する必要があります。このような活動の代表例としては、管理用時間カテゴリ、タイムシート作成モード、提出期間、およびタイムシート期間終了の条件の定義があります。

構成の最初の手順の 1 つは、各リソースのタイムシート管理者の指定です。タイムシート管理者は、管理用時間およびその他のタイムシートの提出をレビューする責任者です。既定では、タイムシート管理者はタイムシートのユーザーと同じです。したがって、タイムシートをすぐに承認できます。

Project Web Access でユーザーごとにタイムシート管理者を指定して承認する前に、以下の点を考慮する必要があります。

  • 必要なタイムシート管理者とタイムシート管理者のレベル数を決定します。

  • タイムシート管理者を各リソースに割り当てます。

  • 固定承認ルート : このオプションでは、次のタイムシート管理者を設定します。タイムシート作成者は、新しいタイムシート管理者を選択できません。第 2 レベルのタイムシート管理者にはこの制限はありません。

プロジェクト管理者およびリソース管理者を、リソースのタイムシート管理者に指定することができます。また、一人の専任者に対して、プロジェクト管理者およびリソース管理者がタイムシート管理業務を提供することもできます。その決定は組織が設定する基準に従います。

たとえば、IT 部門は IT 管理部門と IT プログラミング部門で構成されます。各部門内に個別の専門分野と責任分野があります。部門の責任者は部長の Eva Corets です。Peter J. Krebbs は管理分野を担当し、Brad Sutton がプログラミングと開発の分野を管理します。Peter と Brad は Eva に報告を行います。また、それぞれのチームに、さまざまな役割と業務に携わる約 30 名の部下がいます。Peter と Brad は各チームのタイムシート管理者として指定されています。Eva は Peter と Brad のタイムシート管理者であり、Peter と Brad が提出した管理用時間を承認します。また、Eva は、Peter と Brad のチームから提出されたタイムシートを承認することもできます。ただし、承認のほとんどは 設定したガイドラインに基づいて Peter と Brad が行います。

管理用時間およびタイムシート承認プロセスを計画した後、セキュリティ権限がタイムシート管理者に付与されます。各リソースにはタイムシート管理者の指定が適用されます。必要な権限は、承認の表示タイムシート承認の表示、およびタイムシートの承諾です。リソース管理者のセキュリティ テンプレートおよび管理者テンプレートには、これらの権限が既定で含まれています。また、タイムシート管理者が特定のユーザーのタイムシートの最終承認者になるには、[タイムシートの承認 ] というリソース カテゴリ権限を持っている必要があります。

タイムシート管理者

タイムシート管理者は、[エンタープライズ リソース共有元]、[リソース センタ]、または [ユーザーの管理] で指定されます。タイムシート管理者が標準リソースまたはチーム リソースに適用されている場合、[エンタープライズ リソース共有元] または [リソース センタ] のオプションでは、Project Web Access のすべてのユーザーの一覧が表示されます。[ユーザーの管理] では、Project Web Access にログインするアカウントのみが表示されます。[リソース センタ] では、管理者はリソースの一括編集を行うことができます。一括編集によって、[タイムシート管理者] フィールドに対するデータ入力や組織の再調整が大幅に効率化されます。

各リソースのユーザー プロパティの [割り当ての属性] セクションにタイムシート管理者を入力します。

別のオプションとして、[参照] をクリックし、Project Web Access でグローバル アクセス権 [タイムシートの承諾] を持つユーザーの一覧から選択できます。各リソースのタイムシート管理者の一覧は、ユーザーのタイムシート管理者が [割り当ての属性] セクションで構成された後、[リソース センタ] または [エンタープライズ リソース共有元] に表示されます。

個人独自のアカウントがタイムシート管理者として一覧に表示されている場合、承認が必要な管理用時間カテゴリおよびタイムシート全体が自動的に承認されます。[承認済み] の状態は、ユーザーのタイムシート リストで [システム生成の自動承認] という [トランザクションのコメント] によって指定されます。

また、[割り当て属性] セクションのタイムシート管理者フィールドは、空白のままにすることもできます。この場合、タイムシートを提出するときにタイムシート管理者を指定する必要があります。Project Server のインスタンスが [固定承認ルート] ([タイムシートの設定および既定値] ページで構成) を使用するように設定されている場合、タイムシート管理者を指定していないユーザーは、タイムシートを提出できません。[タイムシートの設定および既定値] で [固定承認ルート] オプションが有効であり、タイムシート管理者が時間を提出するチーム メンバーと異なる場合は、タイムシートは指定のタイムシート管理者に承認用に自動的に送信されます。

グローバル アクセス権

Project Web Access に対する管理者権限があるユーザーは、自動的に、管理用時間とタイムシートを確認および承認する権限を持ちます。管理用時間を確認および承認するユーザーには、少なくとも、[タイムシートの承諾] および [タイムシートの承認] のグローバル アクセス権が必要です。

タイムシート管理者に対して管理用時間の要求を承認する権限を構成する際、タイムシート要求を処理するための以下の権限を検討する必要があります。

  • タイムシートの承認の表示

  • タイムシートの承諾

  • タイムシートの承認

  • 代理タイムシートの表示

タイムシート管理者は、管理用時間を承認することに加えて、その他のタイムシート要求をレビューおよび承認します。タイムシート承認のための要件については次のトピックで説明します。

このドキュメントをダウンロードする

このトピックは、簡単に読んだり印刷したりできるように、次のダウンロード可能なドキュメントに収められています。

入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、「Office Project Server 2007」を参照してください。