Project Server 2003 からプロジェクト ワークスペースをアップグレードする

Windows SharePoint Services 2.0 を使用した完全移行 (同じコンピュータ上)

この場合、Windows SharePoint Services 3.0 をインストールするときに一括アップグレードオプションを選択していると、すべての Windows SharePoint Services 2.0 ワークスペースは、既に Windows SharePoint Services 3.0 にアップグレードされています。ただし、アップグレードされたプロジェクト ワークスペースは、アクティブになっていません。これをアクティブにするには、次の操作を行います。

1. コマンド プロンプトを開き、Stsadm.exe がある場所に移動します (既定の場所は、<Drive>:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\12\bin です)。

2. 次の Stsadm コマンドを実行し、強制的にアップグレードします。

   1. stsadm –o upgrade

   2. 進捗を確認するには、upgrade.log ファイル (<drive:>:\program files\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\logs\upgrade.log) を参照できます。

      アップグレードが完了すると、コマンド プロンプトに "Operation completed successfully" というメッセージが返されます。

3. アップグレードされたプロジェクト ワークスペースを参照して、正しく機能するかどうかを確認します。

   [!メモ] 詳細については、「章の概要 : 一括アップグレードを実行する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

Windows SharePoint Services 2.0 を使用した段階的移行 (同じコンピュータ上)

この場合、Windows SharePoint Services 2.0 は Windows SharePoint Services 3.0 と並行してインストールされますが、ワークスペースはこの時点ではアップグレードされていません。[SharePoint サーバーの全体管理] Web サイトを使用して、移行するプロジェクトに対応するワークスペースを選択し、Windows SharePoint Services 3.0 にアップグレードします。

Windows SharePoint Services 2.0 を使用した完全移行 (別のコンピュータへ)

クリーンなコンピュータ上に Office Project Server 2007 をインストールし、Windows SharePoint Services のデータを移行したい場合は、コンテンツ データベースをバックアップし、復元する方法を使用します。これには、次の手順が含まれます。

1. 新しいコンピュータに Office Project Server 2007 をインストールします。詳細については、「サーバー ファーム環境に Project Server 2007 を展開する」を参照してください。

2. Windows SharePoint Services 2.0 SP2 ファームで、Windows SharePoint Services のアップグレード前スキャン ツールを実行します (詳細については、「Windows SharePoint Services 3.0 にアップグレードする」を参照してください)。このプロセスでは、Windows SharePoint Services 2.0 のコンテンツ データベースを Windows SharePoint Services 3.0 にアップグレードする準備をします。

3. Windows SharePoint Services 2.0 のすべてのコンテンツ データベースのコピーを Project Server 2007 ファームに追加します。一度追加されると、コンテンツ データベースの Windows SharePoint Services 2.0 サイトが Windows SharePoint Services 3.0 にアップグレードされます。Windows SharePoint Services 2.0 コンテンツ データベースは、オリジナルではなく、コピーをアップグレードすることをお勧めします。この手順の最後に、すべての Project 2003 ワークスペースが Windows SharePoint Services 3.0 にアップグレードされますが、この時点では、まだプロジェクトにはリンクされていません。

   1. コマンド プロンプトを開き、Stsadm.exe がある場所に移動します (既定の場所は、<Drive>:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\12\bin です)。

   2. 次の Stsadm コマンドを実行し、Windows SharePoint Services 2.0 コンテンツ データベースのコピーを Windows SharePoint Services 3.0 に添付してアップグレードします。

      stsadm.exe -o addcontentdb -url http://<server>:<port> -databasename <WSS v2.0 content database> -databaseserver <DB Server name>

      以下に例を示します。

      stsadm.exe -o addcontentdb -url http://MyServer:80 -databasename WSS_V2_ContentDB -databaseserver Sample

   3. Stsadm.exe を実行した後、ULS ログ ディレクトリにある upgrade.log を調べて、アップグレードの進捗を追跡することができます (既定の場所は、c:\program files\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\logs\upgrade.log です)。1 つのコンテンツ データベースのアップグレードが終了した時点で、ログに以下の行が追加されます。

      [SPManager] [DEBUG] [<Date> <Time>]: Using cached [SPContentDatabase Name=<DB NAME> Parent=SPDatabaseServiceInstance] NeedsUpgrade value: False.

   4. アップグレードされたプロジェクト ワークスペースに移動し、アップグレードに成功したかどうかを確認します。

   5. 何らかの理由でアップグレードが失敗した場合 (ログに示されます)、Windows SharePoint Services のアップグレード プロセスを再起動できます。アップグレードを再起動するには、Stsadm.exe -o upgrade コマンドを実行し、ログを調べて進捗を確認します。アップグレードが終了すると、コマンド プロンプトに "Operation completed successfully" というメッセージが返されます。

4. プロジェクトを移行し、発行します。プロジェクトが発行されるときに、プロジェクト、タスク、および割り当て間のリンクと Windows SharePoint Services アイテムが固定されます。

関連項目

概念

移行ツールを実行してグローバル データおよびプロジェクトを移行する