Project Server Data Populator ツール

更新日: 2009年3月

 

トピックの最終更新日: 2015-03-09

この記事の内容:

  • 要件

  • 新規または保存された設定を使用する

  • Project Server に接続する

  • エンタープライズ ユーザー設定フィールドを構成する

  • エンタープライズ リソースを構成する

  • プロジェクトおよびタスクを構成する

  • 割り当てを構成する

  • データを設定する

  • コマンド プロンプトから Data Populator を実行する

Project Server Data Populator ツールは Project Server 2007 Project Resource Kit (PRK) に付属するユーティリティです。このツールにより、Microsoft Office Project Server 2007 管理者は、ユーザー設定フィールド、リソース、プロジェクト、タスク、および割り当てデータを Project Server Interface から一括して生成できます。新しいエンタープライズ プロジェクト マネジメント (EPM) の実装を計画している場合、または既存の EPM を拡張する場合のどちらでも、このツールを使用してパフォーマンスおよびストレージ関連の数値を検証し、ハードウェアおよびアーキテクチャの要件を決定できます。

Project Server Data Populator はコマンド プロンプトから実行するか、または用意されているグラフィカル ユーザー インターフェイスを使用して実行できます。すべてのデータ プロパティと設定が XML ファイルに保存されます。

次のリンクをクリック (https://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=A33D253C-6424-48E4-B87E-0861D1977BB7\&displaylang=en)(英語) し、Microsoft ダウンロード センターから Project Server 2007 PRK をダウンロードしてください。

要件

Project Server Data Populator ツールを使用する場合の要件は次のとおりです。

  • Microsoft Windows XP、Windows Vista、または Windows Server 2003。

  • Microsoft .NET Framework 2.x または 3.x。

  • アクセスする Project Server 2007 インスタンスの管理者権限

新規または保存された設定を使用する

Project 2007 PRK をダウンロードし、ファイルを展開します。PSDP.exe という名前のファイルが Project Server Data Populator ツールの実行可能ファイルです。

ツールを起動すると、[Step one: Use New or Saved Settings] ページが表示されます。このページで、新しい設定を使用するか、既存の設定を使用するかを選択します。

  • 新しいデータ設定を使用してデータを生成するか、または既存のデータ設定を使用して生成するかを指定します。

  • 新しいデータ設定を作成する場合は、[Settings summary] セクションで作成するデータの種類を選択します。

    Project SErver 2007 データの作成 - 手順 1.

新しいデータ設定を作成する

新しいデータ入力設定を作成する場合は、[New data settings] を選択します。このオプションを選択した場合、既存のテンプレートを使用して、一般的なデータ入力シナリオを簡単に実行することもできます。

[!メモ] あるセッションで構成するすべてのデータ設定をテンプレートに保存できます。この操作は設定の構成完了後に実行できます。この記事で後述する「データ設定をテンプレートに保存する」を参照してください。

既存のデータ設定を使用する

保存したデータ ファイルを使用する場合は、[既存のデータ設定] をクリックします。あらかじめ保存された設定ファイルを参照して、Project Server Data Populator ツールですべてのユーザー設定フィールド、参照テーブル、リソース、プロジェクト、タスクおよび割り当てデータを自動的に入力することができます。

[設定ファイル] フィールドの横にあるボタンをクリックして、使用する保存済みの設定ファイルを参照します。ファイルを選択したら、[開く] をクリックします。これにより、保存された設定情報がデータ設定に自動的に入力されます。

[!メモ] 頻繁に再利用する設定ファイルは、テンプレートに保存することで [テンプレート] ボックスの一覧から簡単に利用できるようになります。後述する「データ設定をテンプレートに保存する」を参照してください。

設定の概要

[Step one: Use New or Saved Settings] ページの [設定の概要] セクションで、管理者は Project Server に含める機能を選択できます。以下より選択します。

  • ユーザー設定フィールド

  • 参照テーブル

  • リソース

  • プロジェクト

  • タスク

  • 割り当て

選択した機能によって、ウィザードの他のページに表示されるステップが決まります。

  • 新しいデータ設定を作成する場合は、Project Server に読み込む機能を選択します。

  • 既存の設定ファイルから設定を読み込む場合、設定ファイルの内容に応じてこれらのオプションが選択されます。ただし、必要な場合は、読み込んだ既存の設定ファイルを変更することができます。

ツールの次のページに進む準備ができたら、[次へ] をクリックします。

Project Server に接続する

[Step Two: Connect to Project Server] ページで、接続する Project Server 2007 インスタンスを指定し、接続に使用する認証モードを指定します。

Project Server 2007 データの作成 - 手順 2.

  1. [Project Server の URL] ボックスで、Project Server インスタンスの URL を入力します。[確認] をクリックして、指定した URL に接続できることを確認します。

  2. [接続方法] セクションで、Project Server への接続に使用する認証モードを選択します。次のどちらかを選んでください。

    • Windows アカウント情報を使用する

    • [Use Project authentication]。フォームベース認証を使用して Project Server 2007 に接続する場合は、このオプションを使用します。ユーザー名とパスワードを入力する必要があります。

      [!メモ] Project Server 2007 は Windows 認証またはフォームベース認証のみをサポートします。

    [確認] ボタンをクリックすると、入力した情報を使用して Project Server に接続できるかどうかを確認できます。

    [!メモ] 接続情報は、PSDP.exe.config ファイルに格納されます。パスワードは格納されません。

  3. このページの構成後、[次へ] をクリックします。

エンタープライズ ユーザー設定フィールドを構成する

[Step one: Use New or Saved Settings] ページの [設定の概要] セクションで、[ユーザー設定フィールド] または [参照テーブル] オプションを選択した場合、[Step Three: Enterprise Custom Fields] ページが表示されます。

Project Server データの作成 - 手順 3.

どちらか 1 つのオプションのみ選択してもう 1 つのオプションを選択しなかった場合 (たとえば、[ユーザー設定フィールド] を選択して [参照テーブル] を選択しなかった場合)、選択していないオプションに対応するセクション (たとえば [参照テーブル] セクショ) は使用できません。

このページを使用して、Project Server に読み込むデータのユーザー設定フィールドおよび参照テーブルのパラメータを構成します。

このページで構成できるユーザー設定フィールドのパラメータは次のとおりです。

パラメータ 説明

[Name prefix]

すべてのユーザー設定フィールド名にプレフィックスとして追加される文字列。

[Use new lookup table only]

このセッションで指定した、参照テーブル付きのテキスト ユーザー設定フィールドで、このセッションで作成した参照テーブルのみを使用するようにします。このオプションを指定しないと、このセッションで指定した参照テーブル付きテキスト ユーザー設定フィールドで、サーバーにある既存の参照テーブルも使用できます。

次のフィールドは、3 つのユーザー設定フィールドの種類 (リソース、プロジェクト、およびタスク) すべてで使用することができ、説明もこの 3 つに共通です。

  [テキスト]

テキスト フィールドの数。

  [Text with LT]

参照テーブル付きテキスト フィールドの数。

  [数値]

数値フィールドの数。

  [日付]

日付フィールドの数。

  [コスト]

コスト フィールドの数。

  [期間]

期間 フィールドの数。

このページで構成できる参照テーブルのパラメータは次のとおりです。

パラメータ 説明

[データの個数]

参照テーブルの数。

[Item character length]

ノード内の文字数。

レベルの数 :

  [平均]

参照テーブル内のレベルの平均数。

  [偏差]

平均からの偏差の範囲 (プラスマイナス両方)。

レベルあたりノード:

  [平均]

特定の参照テーブル レベル内のノードの平均数。

  [偏差]

平均からの偏差の範囲 (プラスマイナス両方)。

このページの構成後、[次へ] をクリックします。

エンタープライズ リソースを構成する

[Step one: Use New or Saved Settings] ページの [設定の概要] セクションで [リソース] 機能を選択した場合、[Step Four: Enterprise Resources] ページが表示されます。

Project Server データの作成 - 手順 4.

このページを使用して、Project Server に読み込むデータのリソース パラメータおよびユーザー パラメータを構成します。

このページで構成できるリソース パラメータは次のとおりです。

パラメータ 説明

[]

生成するリソースの数。

[Name prefix]

すべてのユーザー設定フィールド名にプレフィックスとして追加される文字列。

[桁数]

リソース名のインデックスに使用する桁数を指定します。たとえば、名前プレフィックスが "Res" の場合、[桁数] に「3」を指定するとリソース名は "Res001" のようになります。

[開始インデックス]

リソース名のインデックスの初期値。前の例で [開始インデックス] に「100」を指定すると、"Res100" で始まり、"Res101"、"Res102" と続くリソース名が生成されます。

[種類]

リソースの種類 : [コスト型]、[数量単価型]、または [時間単価型]。

[ユーザー設定フィールド]

各リソースに割り当てるユーザー設定フィールドの値の数を指定します。ユーザー設定フィールドはランダムに選択されます。

[標準リソース]

標準フラグが True に設定されたリソースが作成されます。

[ユーザーの作成]

各リソースの Project Server ログオン アカウントを有効にします。このアカウントがないと、生成されたリソースは Project Server にログオンできません。

Data Populator ツールでは、リソースの Windows 認証アカウントまたはフォーム認証アカウントが自動的に生成されます。Windows アカウントを作成する場合、ユーザーに指定のドメインへの適切なアクセス権が付与されている必要があります。

このページで構成できるユーザーのパラメータは次のとおりです。

パラメータ 説明

[認証]

作成するアカウントの種類 :

  • [Windows]

  • [プロジェクト] (フォームベース認証)

    [!メモ] Project Server 2007 は Windows 認証またはフォームベース認証のみをサポートします。フォームベース認証ユーザー アカウントを作成するには、[プロジェクト] を選択します。

[パスワード]

それぞれのアカウントに割り当てられたパスワード。

[ドメイン]

アカウントが作成されるドメイン。Windows 認証アカウントにのみ使用できます。

[ログインの作成]

アカウントを作成する場合はこのオプションを選択する必要があります。アカウントが既に存在する場合は選択しないでください。

[User new data only]

対象サーバーに既に存在するユーザー設定フィールドを無視します。このオプションは、[リソース パラメータ] セクションの [ユーザー設定フィールド] フィールド構成される) が 0 より大きい場合にのみ適用されます。

[Load Security Info]

対象サーバーの Project Server のセキュリティ グループおよびカテゴリにリソースを自動的に割り当てることができます。[Load Security Info] ボタンをクリックしてセキュリティ グループを一覧に読み込み、一覧からセキュリティ グループおよびカテゴリを選択してください。

[セキュリティ グループ]

[Load Security Info] ボタンをクリックすると、一覧に Project Server のセキュリティ グループが読み込まれます。この一覧から、リソースを割り当てるセキュリティ グループを選択できます。複数のセキュリティ グループを選択するには、Ctrl キーを押しながら選択してください。

[セキュリティ カテゴリ]

[Load Security Info] ボタンをクリックすると、一覧に Project Server からセキュリティ カテゴリが読み込まれます。この一覧からリソースを割り当てるセキュリティ カテゴリを選択できます。複数のセキュリティ カテゴリを選択するには、Ctrl キーを押しながら選択してください。

このページの構成後、[次へ] をクリックします。

プロジェクトおよびタスクを構成する

[Step one: Use New or Saved Settings] ページの [設定の概要] セクションで [プロジェクト] 機能を選択した場合、[Step Five: Projects and Tasks] ページが表示されます。

Project Server データの作成 - 手順 5.

このページを使用して、Project Server に追加するデータのプロジェクトおよびタスクのパラメータを構成します。

このページで構成できるプロジェクトのパラメータは次のとおりです。

パラメータ 説明

[データの個数]

生成されるプロジェクトの数。

[Name prefix]

生成されるすべてのプロジェクト名にプレフィックスとして追加される文字列。

[桁数]

プロジェクト名のインデックスに使用する桁数を指定します。たとえば、名前プレフィックスが "Proj" の場合、[桁数] に「3」を指定するとリソース名は "Proj001" のようになります。

[開始インデックス]

プロジェクト名のインデックスの初期値。前の例で [開始インデックス] に「100」を指定すると、"Proj100" で始まり、"Proj101"、"Proj102" と続くプロジェクト名が生成されます。

[%Published]

作成されたプロジェクトのうち、発行する割合。

[開始日]

  [最小]

プロジェクトの最小開始日。

  [最大]

プロジェクトの最大開始日。

[ユーザー設定フィールド]

各プロジェクに割り当てるユーザー設定フィールドの値の数を指定します。ユーザー設定フィールドはランダムに選択されます。

[Owner prefix]

ここで指定したプレフィックスと一致するリソースが、このセッションで作成したプロジェクトの所有者となります。所有者の割り当ては、プレフィックスが一致するリソースの中からランダムに行われます。

[Create workspace during publishing]

このセッションで発行されるプロジェクトに Windows SharePoint Services のワークスペースが作成されます。

[Wait for queue while populating data]

キュー操作の実行時、前の操作が完了するまで、キューに格納された次の操作の実行を待機します。プロジェクトの場合、前のプロジェクトの作成が完了するまで後続のプロジェクトの作成を待機します。

[Use new data only]

対象サーバーに既に存在するユーザー設定フィールドおよびリソースを無視します。

このページで構成できるタスクのパラメータは次のとおりです。

パラメータ 説明

[プロジェクト数]

生成されるプロジェクトの数。

  [平均]

プロジェクトごとのタスクの平均数。

  [標準偏差]

平均からの偏差の範囲 (プラスマイナス両方)。

[Name prefix]

生成されるすべてのタスク名にプレフィックスとして追加される文字列。

[サマリの割合]

サマリ タスクとするタスクの割合。

[%Predecessors]

先行タスクとするタスクの割合。

[期間 (日数)]

  [平均]

タスクの平均期間 (日数)。

  [標準偏差]

平均からの偏差の範囲 (プラスマイナス両方)。

[ユーザー設定フィールド]

各タスクに割り当てるユーザー設定フィールドの値の数を指定します。ユーザー設定フィールドはランダムに選択されます。

[パラレル実行スレッド]

プロジェクト データを生成するために同時に実行するスレッド数です。この数を増やすと、Data Populator ツールでプロジェクト データを生成するためにかかる時間を大幅に短縮することできます。指定するスレッド数はサーバーのハードウェア性能に完全に依存しますが、ほとんどの場合 10 スレッド以内に設定することをお勧めします。既定値は 1 です。

このページの構成後、[次へ] をクリックします。

割り当てを構成する

[Step one: Use New or Saved Settings] ページの [設定の概要] セクションで [割り当て] 機能を選択した場合、[Step Six: Assignments] ページが表示されます。

Project Server データの作成 - 手順 6.

このページを使用して、Project Server に読み込むデータの割り当てパラメータを構成します。

このページで構成できる割り当てパラメータは次のとおりです。

パラメータ 説明

[プロジェクトあたりリソース]

  [平均]

プロジェクト チーム内のリソースの平均数。

  [期間]

平均からの偏差の範囲 (プラスマイナス両方)。

タスクあたりリソース :

  [平均]

タスクのリソース (タスクあたり割り当て数) の平均数。

  [期間]

平均からの偏差の範囲 (プラスマイナス両方)。

[割り当てあたり達成率 (%)]

  [平均]

割り当てあたりの平均達成率 (%)。

  [期間]

平均からの偏差の範囲 (プラスマイナス両方)。

[プロジェクト スコープ]

  [Use only Projects created during this session]

このデータ作成セッションで作成されたプロジェクトにのみ割り当てが作成されます。

  [Use all Projects on the server]

サーバー上の既存のプロジェクトに割り当てが作成されます 。このオプションが既定です。

  [プロジェクト名のプレフィックス]

ここで指定したプレフィックスと名前が一致するプロジェクトにのみ割り当てが作成されます。

リソース スコープ :

  [Use only Resources created during this session]

このデータ作成セッションで作成されたリソースにのみ割り当てが作成されます。

  [Use all Resources on the server]

サーバー上の既存のリソースに割り当てが作成されます。このオプションが既定です。

  [Resource Name prefix]

ここで指定したプレフィックスと名前が一致するリソースにのみ割り当てが作成されます。

[割り当ての発行]

すべての割り当てが発行されます。

[Wait for queue while populating data]

キュー操作を実行する場合、操作が完了するまで次のキュー操作の実行を待機します。割り当ての場合、前の割り当てが完了するまで後続の割り当ての作成を待機します。

[並列実行スレッド]

プロジェクト データを生成するために同時に実行するスレッド数です。この数を増やすと、Data Populator でプロジェクト データを生成するためにかかる時間を大幅に短縮することできます。指定するスレッド数はサーバーのハードウェア性能に完全に依存しますが、ほとんどの場合 10 スレッド以内に設定することをお勧めします。既定値は 1 です。

このページの構成後、[次へ] をクリックします。

データを作成する

[セットアップ 7 : データを作成する] ページでは、以下を実行できます。

  • 構成済みの設定に基づいて Project Server にデータを読み込む

  • 設定をファイルに保存する

  • 設定をテンプレートに保存する

    Project Server データの作成 - 手順 7.

構成済みの設定に基づいて Project Server にデータを読み込む

[設定の概要] の一覧に、Project Server インスタンスで作成される各エンティティの数が表示されます。設定を修正するには、[戻る] をクリックして該当する設定ページに戻ります。

[!メモ] ツールを実行する前に、データの生成時にこの情報をログ ファイルに記録するよう設定できます。これを実行するには、[ログ ファイル] を選択し、参照ボタンをクリックしてパスとログ ファイル名を指定します。

[開始] をクリックして、Project Server インスタンスへのデータの読み込みを開始します。データの生成と並行して、ログ ファイルの内容が [ログ] 一覧に表示されます。ログの項目を確認し、問題が発生しているかどうかをチェックしてください。エラーは赤で表示されます。

[表示のクリア] をクリックすると、ログ一覧の内容が消去されます。

設定をファイルに保存する

[Step Seven: Populate Data] ページには、後で参照できるよう、特定の設定グループを XML ファイルに保存するオプションがあります。保存したファイルは、後日 [Step one: Use New or Saved Settings] ページで [既存の設定を使用する] オプションを選択して開くことができます。

[!メモ] 後日ファイルを再利用する予定がある場合は、設定をテンプレートに保存することをお勧めします。

設定をファイルに保存するには

  1. [Step Seven: Populate Data] ページで、[設定の保存] をクリックします。

  2. [名前を付けて保存] ページで、場所を選択し、設定ファイルの名前を入力して、[保存] をクリックします。

設定をテンプレートに保存する

再利用する予定の一般的なデータ作成シナリオはテンプレートに保存します。テンプレートに保存すると、[Step one: Use New or Saved Settings] ページの [テンプレート] 一覧から簡単にアクセスできます。たとえば、組織の規模 (小規模、中規模、および大規模) に応じて、別々のデータ入力設定を構成したテンプレートを作成することができます。さまざまなサーバー上のさまざまなデータ シナリオ別にパフォーマンスをテストする場合、テンプレートを使用すれば個々のデータを簡単に呼び出すことができます。

テンプレートを作成するには

  1. [設定の保存] をクリックして設定を XML ファイルに保存します。[名前を付けて保存] ページで、場所を選択して設定ファイルの名前を入力し、[保存] をクリックします。

  2. メモ帳などのテキスト エディタを使用して、Project Server Data Populator ツールの実行可能ファイル (PSDP.exe) が格納されているディレクトリに psdptemplate.xml という名前のテキスト ファイルを作成します。

  3. ファイルを開きます。次のテキストをファイルに入力します。

    <templates></templates>

  4. メモ帳などのテキスト エディタを使用して、ステップ 1 で Data Populator ツールを使用して作成した設定ファイルを開きます。

    1. 設定ファイルから psdptemplate.xml ファイルに xml データをコピーして貼り付けます。データは前のステップで作成したテンプレート ノード内 (<templates></templates> の間) に貼り付けます。

    2. <psdp> 行 (ファイルに貼り付けた xml データの最初の行) に属性名を追加します。例 : <psdp name="template1">。この名前が、[Step one: Use New or Saved Settings] ページの [テンプレート] ボックスの一覧に表示されます。

  5. ファイルを保存します。

追加のテンプレートを作成するには、新しい設定ファイルを作成し、上記の手順に従って、新しい設定ファイルから XML データをコピーして psdptemplate.xml ファイルに貼り付けます。作成する個々のテンプレート ファイルに psdp name 属性を作成することを忘れないでください。設定ファイルから psdptemplate.xml ファイルにコピーされたすべての XML データは、[Step one: Use New or Saved Settings] ページの [テンプレート] ボックスの一覧から該当するテンプレートを選択して使用できます。

コマンド プロンプトから Data Populator を実行する

コマンド プロンプトから Project Server Data Populator ツールを実行することもできます。この場合、保存された設定ファイルから Project Server へのデータの読み込みのみを実行できます。コマンド ライン オプションを使用して、新しい設定を作成したり、設定をファイルに保存したりすることはできません。

以下の構文を使用して、コマンド プロンプトでツールを起動します。

PSDPConsole -settings <ファイル> -url <アドレス> [username <ユーザー> -password <パスワード>] -log <ファイル>

オプション 説明

PSDPConsole

実行可能ファイルを呼び出します。

[!メモ] コマンド ライン用のツールの実行可能ファイル名は、グラフィカル ユーザー インターフェイス用のファイル名とは異なります。

settings

入力設定が格納されたファイルです。このファイルを指定してツールを実行すると、ファイル内のすべてのユーザー設定フィールド、参照テーブル、リソース、プロジェクト、タスク、および割り当てデータが Project Server に自動的に読み込まれます。

ここで指定するファイルは、PSDP.exe (ツールのグラフィカル ユーザー インターフェイス バージョン) であらかじめ保存しておく必要があります。

URL

データの読み込み先の Project Web Access アドレスです。

例 : http://myProjectserver/pwa

username

(省略可能) フォームベース認証を使用して Project Web Access にログオンする場合にのみ必要です。

password

(省略可能) フォームベース認証を使用して Project Web Access にログオンする場合にのみ必要です。

log

(省略可能) データが生成されると、ツールによって情報がトレース ファイルに保存されます。トレース ファイルのパスと名前を指定してください。

PSDPConsole -settings C:\file.xml -url http://contoso/pwa -log c:\log

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このトピックは、簡単に読んだり印刷したりできるように、次のダウンロード可能なドキュメントに収められています。

入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、「Office Project Server 2007 のダウンロード可能なブック」を参照してください。