タイムシート承認の構成

更新日: 2009年12月

 

トピックの最終更新日: 2009-12-03

タイムシート管理者として、プロジェクト管理者およびリソース管理者を指定することができます。また、専任の担当者もタイムシートを管理することができます。Project Server インスタンスに対して、組織の階層ごとにタイムシート管理者を配置したり、1 つの階層のみに配置することもできます。タイムシート管理者の配置方法は、組織に設定される条件により異なります。

たとえば、IT 部門に IT 管理と IT プログラミングの 2 つの事業部があるとします。各事業部には、専門家と責任者のそれぞれの領域があります。部門の責任者は取締役である Eva Corets です。Peter J. Krebbs が管理領域を管理し、Brad Sutton がプログラミングと開発領域を管理しています。Peter と Brad は Brian に報告します。それぞれのチームには 30 人の社員が在籍し、多様な役割と機能を果たしています。Peter と Brad は、自身のチームのタイムシート管理者に指定されました。Eva は、Peter と Brad によって提出されたタイムシートを承認します。承認のほとんどの部分は、Peter と Brad によって、組織に設定されているガイドラインに基づいて行われます。

管理用時間とタイムシートの承認プロセスの計画が完了したら、タイムシート管理者であるユーザーのセキュリティ権限を定義します。各ユーザーは、指定されたタイムシート管理者にタイムシートを提出します。

タイムシート管理者

タイムシート 管理者は [エンタープライズ リソース共有元]、[リソース センター] または [ユーザーの管理] で指定されます。[エンタープライズ リソース共有元] と [リソース センター] は、Project Web Access (PWA) の全ユーザーのリストが表示されるオプションです。

[ユーザーの管理] には、Project Web Access にログインしているアカウントが表示されます。管理者は、[ユーザーの管理] にあるリソースを一括編集するオプションを使用して、データをより効率的に入力することができます。タイムシート管理者の指定は、各リソースのユーザー プロパティの [割り当ての属性] セクションで行います。

また、[参照] をクリックすると、Project Web Access でタイムシートを承諾するグローバル アクセス権を持つユーザーのリストから、タイムシート管理者を指定することができます。[割り当ての属性] でユーザーのタイムシート管理者を指定すると、各リソースのタイムシート管理者の一覧が [リソース センター] または [エンタープライズ リソース共有元] に表示されます。

ユーザー自身のアカウントがタイムシート管理者として表示されている場合、承認が必要な管理時間のカテゴリは、タイムシート全体と同様に自動的に承認されます。ユーザーのタイムシート リストでは、状態が [承認済み] になり、[システム生成の自動承認] の [トランザクションのコメント] が表示されます。

"タイムシート管理者" フィールドが空白になっていることがあります。この場合は、タイムシートの提出時に、タイムシート管理者を指定する必要があります。

[タイムシートの設定および既定値] の [固定承認ルート] が有効な場合、タイムシートの承認者を指定する必要があります。[コメント] ダイアログ ボックスの [保存して提出] をクリックして [OK] をクリックすると、タイムシートは指定されたタイムシート管理者に自動的に送信されて承認されます。

グローバル アクセス権

PWA に対する管理権限を持つユーザーには、タイムシートを確認および承認する権限も自動的に付与されます。タイムシートの確認と承認を担当するユーザーには、少なくともタイムシートの承認のグローバル アクセス権が必要です。

管理用時間の要求を承認する権限をタイムシート管理者に構成する前に、タイムシートの要求を処理するための以下の権限について検討する必要があります。

  • タイムシート承認の表示

  • タイムシートの承諾

  • タイムシートの承認

  • 代理タイムシートの表示

固定承認ルート

[タイムシートの設定および既定値] には [固定承認ルート] オプションがあります。このオプションを有効にした場合、チーム メンバはタイムシートを初めて提出する際に、次の承認者を変更できません。

複数の承認者

タイムシート管理者の入力後に、承認プロセスの階層を作成することができます。チーム メンバは自身のタイムシート管理者にタイムシートを提出します。最初のレベルのタイムシート管理者は、自身のタイムシート管理者に承認を求めます。タイムシートが最終承認者に到達し、その状態が [承認済み] になるまで、この処理が繰り返されます。

ユーザーのタイムシート管理者が不在の場合、またはタイムシートが 2 段階上の管理者の承認を必要とする場合は、タイムシートを他の承認者に送信して確認を求めることができます。各レベルには、次の承認者を設定するためのオプションが表示されます。ユーザーが次の承認者を選択するために [参照] をクリックすると、タイムシートを確認、承認、および承諾する権限が付与されているタイムシート管理者が表示されます。ユーザーは承認者を一時的に選択したり、既定の承認者をスキップすることができます (プロセスが組織でサポートされている場合)。

[固定承認ルート] オプションが有効な場合、チーム メンバには [次の承認者の設定] オプションは表示されません。このオプションは、階層内の次のタイムシート管理者に表示されます。組織では、[固定承認ルート] オプションを使用するかどうかを決定する際に、このシナリオについて検討する必要があります。

タイムシートの状態

複数の承認者が存在する場合、"タイムシートの状態" フィールドには、承認プロセス中のタイムシートの段階が表示されます。

ユーザーは、自身のタイムシート リストでタイムシートの状態 (進行中却下済み提出済み承諾可能承認済み) を確認できます。タイムシート管理者は、[承認/タイムシート] ページの "状態" フィールドでタイムシートの状態 (却下済み提出済み承認済み承諾可能エラー) を確認できます。

以下の状態定義を使用できます。

  • 進行中 - チーム メンバによってタイムシートが作成されています。データは保存できますが、提出されていません。

  • 却下済み - タイムシート管理者によってタイムシートが却下されています。

  • 提出済み - タイムシートが、最初のレベルのタイムシート管理者に確認のために提出されています。

  • 承諾可能 - タイムシート管理者によってタイムシートが承諾され、次の承認者に送信されています。

  • 承認済み - 任意のレベルのタイムシート管理者によってタイムシートが承認されています。

  • エラー - タイムシートの処理中にエラーが発生しました。

"提出済み" および "承諾可能" の各状態は、タイムシートが移行段階にあることを示します。"承認済み" の状態は、承認プロセスが終了していることを示します。

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入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、「Office Project Server 2007」を参照してください。