EPM ソリューションのデータ フローを計画する

更新日: 2009年5月

 

トピックの最終更新日: 2009-04-27

データ フローを理解すると、Microsoft Office Enterprise Project Management (EPM) Solution の展開を計画する上で役立ちます。Microsoft Office Project Server 2007 のリリースでは、EPM ソリューション アーキテクチャが大きく変更されています。これらの変更により、以前のバージョンよりもパフォーマンスが大幅に向上します。

新しいキュー サービスでは、サーバーに流れるビットがより詳細に制御されます。すべてのデータはキューを通じて送信され、管理者は優先順位の高いジョブの種類を管理できます。以前のバージョンでは、ビュー通知サービスはしばしば大量のリソースを必要とし、システムのボトルネックとなることがありました。ビュー通知サービスは削除されました。

Office Project Server 2007 に発行されるプロジェクトのデータは、最初の発行でキャッシュされます。このため、その後にプロジェクトを発行または開くときに、差分のみを更新するだけで済みます。展開を計画するときは、遅延および帯域幅について引き続き考慮する必要がありますが、データのキューへの格納とキャッシュにより、これらの領域でゆとりが生まれます。

OLAP キューブ作成のパフォーマンスも向上しました。プロジェクト データはレポート データベースに保存され、キューブを作成する SQL Analysis Services で使用します。この情報は、キューブの要求時に使用できます。これまでは、すべての情報はキューブの作成プロセスがスケジュールされたときにまとめられていました。この処理は行われなくなり、情報は既にレポート データベースで使用できます。

次の図は、Office Project Server 2007 のデータ フローを示しています。

Microsoft Office Project Server 2007 データ フロー