Project Server 2010 のセキュリティ グループを管理する

 

適用先: Project Server 2010

トピックの最終更新日: 2012-01-19

グループは、Microsoft Project Server 2010 で権限を割り当てることができるユーザーのコンテナーです。ユーザーは所属するグループの権限を自動的に継承します。ユーザーをグループに追加すると、ユーザー権限の管理に要する時間を大幅に削減できます。Microsoft Project Web App (PWA) の [サーバー設定] ページからグループを管理できます。

不要なグループを作成しないようにします。組織内に多数のグループとカテゴリが存在していると、管理の複雑さが増す可能性があります。さらに承認システムに負荷がかかり、パフォーマンスに影響を与えることがあります。

Project Server 2010 のセキュリティ グループに関連付けられている情報を変更できます。たとえば、ユーザーまたはカテゴリの変更や、現在同期している Active Directory グループの変更に関連して、グループの変更が必要になる場合があります。

既定の Project Server グループは変更せず、同じ権限を持つ新しいグループを作成してその新しいグループを変更することをお勧めします。

Project Server 2010 をインストールすると、既定で以下のグループが作成されます。

  • チーム メンバー   ユーザーには PWA を使用する一般的な権限はありますが、プロジェクト レベルの権限は制限されています。このグループは、すべてのユーザーに PWA に対する基本的なアクセス権を与えるためのものです。新しいユーザーすべてがチーム メンバー グループに自動的に追加されます。このグループは、自分のタスク カテゴリに関連付けられます。

  • プロジェクト管理者   ユーザーには最もグローバルなカテゴリ レベルのプロジェクト権限がありますが、リソース権限は制限されています。このグループは、日常的にプロジェクト スケジュールを管理するユーザーを対象としています。このグループは、自分の所属組織カテゴリと自分のプロジェクト カテゴリに関連付けられます。

  • リソース管理者   ユーザーには最もグローバルなカテゴリ レベルのリソース権限があります。このグループは、リソースの管理と割り当て、およびリソース データの編集を行うユーザーを対象としています。このグループは、自分の直属の部下カテゴリ、自分の所属組織カテゴリ、および自分のリソース カテゴリに関連付けられます。

  • 役員   ユーザーは、プロジェクトと Project Server データを表示する権限があります。このグループは、プロジェクトを理解する必要はあるが、自分自身にはプロジェクト タスクが割り当てられていない上位レベルのユーザーを対象としています。このグループは、自分の所属組織カテゴリに関連付けられます。

  • チーム リーダー   ユーザーは、タスクの作成およびステータス レポートに対する限定された権限があります。このグループは、指導者の立場にあるが、プロジェクトに関する通常の割り当てがないユーザーを対象としています。このグループは、自分のプロジェクト カテゴリに関連付けられます。

  • ポートフォリオ管理者   ユーザーはデータの作成および編集はできますが、ユーザーの追加、グループの作成など、Project Server の管理タスクを実行することはできません。ポートフォリオ管理者は、組織内のすべてのプロジェクトとリソースを表示し、編集できます。このグループは、自分の所属組織カテゴリに関連付けられます。

  • 管理者   このグループには、使用可能な Project Server のすべての権限が付与されます。このグループは、自分の所属組織カテゴリに関連付けられます。

これらの既定グループは、既定の 5 つのカテゴリと併用します。

作業の要件

この作業の手順を実行するための要件は次のとおりです。

  • Project Web App サイトから Project Server 2010 にアクセスできること。

  • Project Server 2010 で、グループを追加、変更、または削除するためのユーザーとグループの管理グローバル権限が付与されていること。

Project Server 2010 でグループを管理するには、以下の手順を実行します。