データベース層を計画する (Project Server 2010)

 

適用先: Project Server 2010

トピックの最終更新日: 2010-03-26

ここでは、データベース層の主要なコンポーネントについてと、それらを Microsoft Enterprise Project Management (EPM) ソリューションの他の層のパーツから区別する方法について説明します。

データ アクセス層は Project Server 2010 の内部にあり、外部アプリケーションには公開されません。データ アクセス層はデータの論理ビジネス エンティティ表現と物理データベース テーブル間の変換を実行します。各論理エンティティは多数の異なるテーブルに保存されます。データ アクセス層は、接続の管理、クエリの実行、およびトランザクションの開始、コミット、ロールバックに必要な作業をカプセル化します。Project Server 2010 データは、Microsoft SQL Server で以下の 4 つのデータベースに区分されます。

  • 下書きデータベースには、未発行のプロジェクトを Microsoft Project Professional 2010 から保存するテーブルが含まれています。下書きデータベースのプロジェクト データは、Microsoft Project Web App を使ってアクセスすることはできません。

  • 発行済みデータベースには、発行済みのすべてのプロジェクトが含まれます。発行済みプロジェクトは Project Web App で表示できます。発行済みデータベースには、Project Web App に固有のテーブル (タイムシート、モデル、ビューなど) とグローバル データ テーブル (アウトライン コード、セキュリティ、およびメタデータ) も含まれます。

  • アーカイブ データベースには、バックアップ バージョンおよび以前のバージョンのプロジェクトが含まれます。

  • レポート データベースは、レポートおよび OLAP (Online Analytical Processing) キューブを生成するためのステージング領域です。レポート データベースのデータはほとんどリアルタイムで更新され、総合的で、読み取り専用のレポート生成に最適化されています。

文書化できるのは、レポート データベース スキーマのみです。下書きデータベース、発行済みデータベース、およびアーカイブ データベースには、必ず Project Server インターフェイスを使用してアクセスします。Project Server 2010 データベース スキーマに定義されていないデータ テーブル、フィールド (プロパティ)、およびエンティティを追加できます。その場合は、カスタム アセンブリ、Web サービス、ビジネス オブジェクト、およびデータ アクセスの完全なスタックを提供する必要があります。