Project Server 2010 のデータベースを圧縮する

 

適用先: Project Server 2010

トピックの最終更新日: 2016-11-30

ファームの展開のサイズを正確に決めることはできません。慎重を期して、Microsoft SQL Server のインスタンスに領域を多めに割り当てるのが最適です。システムが安定した状態の場合 (毎年作成されるプロジェクトの数と、アーカイブまたは削除する数がほぼ同じ)、最初の割り当てを削減して、SQL Server のインスタンスで領域を回復できる可能性があります。

データ ファイルの圧縮

データベース内の各ファイル (拡張子が .mdf, .ldf、および .ndf) を圧縮して、未使用のページを削除し、ディスク領域を回復できます。Microsoft SharePoint Server 2010 データベースでは、多くのアクティビティによってデータベース内に空白領域が作成されますが、データ ファイルが自動的に圧縮されることはありません。空白領域を作成するアクティビティには、コンテンツ データベースの結合や、プロジェクト ワークスペース内でのプロジェクト、リソース、大きなユーザー設定フィールド、ドキュメント、ドキュメント ライブラリ、リスト、リスト アイテム、およびサイトの削除があります。

空き領域は、ファイルの終端から解放されます。たとえば、60 GB のコンテンツ データベース ファイルがあり、目標のサイズとして 40 GB が指定されている場合、データベース ファイルの終端の 20 GB から可能な限りの領域が解放されます。使用されているページが終端の 20 GB に含まれる場合、そのページは、保持されるファイルの上位 40 GB に後で再割り当てされます。データベース内の空き領域は、sp_spaceused ストアド プロシージャを使用して判断できます。詳細については、「sp_spaceused (Transact-SQL)」(https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ms188776.aspx) を参照してください。

データベース ファイルは、個別またはグループ単位で圧縮できます。圧縮操作は、多くの未使用領域を生成する可能性がある大規模なファイルやサイトにおいて最も効果的です。データベース ファイルを削減できるのは、空き領域がなくなるまでのみです。したがって、コンテンツがあまり頻繁に削除されないコンテンツ データベースの場合、圧縮のメリットは最小限の可能性があります。圧縮を頻繁に行うと、インデックスの断片化状態は保持されないため、断片化が増大することがあります。インデックスを最適化するのと同じくらい頻繁にデータベース ファイルを圧縮する必要はありません。しかし、データベースから頻繁にデータが削除される環境では、データベース ファイルの圧縮が頻繁に行われるようにスケジュールしてもかまいません。

データベースを圧縮する際には、以下の点に考慮します。

  • データベースの自動圧縮や、プログラムを使用してデータベースを圧縮するメンテナンス計画の構成は、お勧めしません。

  • ユーザーや管理者による削除で、データベースのコンテンツの 50% 以上が削除された場合のみ、データベースを圧縮します。

  • コンテンツ データベースのみを圧縮することをお勧めします。構成データベース、サーバーの全体管理コンテンツ データベース、SSP データベース、および検索データベースでは、通常、大量の空き領域が得られるほどの削除は行われません。

  • 10 ~ 20% のオーバーヘッドの割り当て分を含めて、容量計画に拡大分の割り当てを含めることで、データベースを圧縮する必要性を回避します。

  • データベースの圧縮は、多くのリソースを使用する操作です。したがって、データベースを圧縮する必要がある場合は、その実施時期を慎重に検討します。

データベースおよびデータベース ファイルは、Management Studio または メンテナンス プラン ウィザードを使用して、手動で圧縮して領域を回復できます。詳細については、「データベースの圧縮」(https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ms189080.aspx) を参照してください。