概要: リソース制約分析の設定 (Project Server 2010)

 

適用先: Project Server 2010

トピックの最終更新日: 2011-04-13

リソース制約分析は、Microsoft Project Server 2010 のポートフォリオ分析プロセスの 1 つの部分です。関係者は、プロジェクト提案を評価して、何を承認して、組織のプロジェクト ポートフォリオに追加するかを判断する際に、リソース制約分析を使用し、組織のリソース容量に照らし合わせて、プロジェクト提案で必要となるリソースを比較検討します。

リソース制約分析を行うには、事前に、主な役割、容量計画、および需要計画という要素を正しく構成しておく必要があります。

この記事の内容

  • 主なリソースの役割を構成する

  • リソースの容量計画を構成する

  • リソースの需要計画を構成する

主なリソースの役割を構成する

Project Server 2010 のリソース制約分析では、定義済みの役割を利用します。役割には、たとえば、開発者、テスト担当者、ビジネス アナリストなどが含まれます。各リソースは、名前付きリソース ("実際のユーザー") であるか、汎用リソース (プレースホルダー) であるかにかかわらず、リソース制約分析の際に検討する必要がある 1 つの主な役割に関連付ける必要があります。

リソースの役割を設定する担当者   リソースの役割は、Project Server 2010 ではサイト管理者が構成します。

詳細情報   リソースの役割を設定する方法の詳細については、「組織のリソース ロールを定義する (Project Server 2010)」を参照してください。

リソースの容量計画を構成する

関係者が提案を承認できるかどうかを判断できるようにするには、事前に、組織内の使用可能なすべてのリソースをまとめて、リソース容量を判別しておくことが必要です。所定の時間にどのリソースをプロジェクトに割り当てられるかを適切に理解していれば、関係者は、リソース制約分析の際に、各プロジェクト提案に必要なリソースと、使用可能なリソース容量を比較できます。リソース容量は、個々の名前付きリソース (組織の従業員など) や、名前が付いていないリソース (人、装置、または後で採用する (または取得する) 予定のその他の名前付きリソース) で成り立っている可能性があります。容量を表すために使用される各リソースは、1 つの主な役割に関連付ける必要があります。

容量計画を設定する担当者   通常、容量計画は、サイト管理者が権限をどのように構成しているかに応じて、組織内のリソース マネージャー、プロジェクト マネージャー、またはポートフォリオ マネージャーが構成します。

詳細情報   容量計画を構成する方法の詳細については、「容量を表すリソースを作成する (Project Server 2010)」を参照してください。

リソースの需要計画を構成する

プロジェクト提案を提出する場合、提出担当者は、タスクに名前付き ("実際の") リソースまたは汎用 (プレースホルダー) リソースを割り当て、プロジェクトに必要なリソースを表すことができます。関係者は、提案を見直したり、需要と組織のリソース容量と需要を比較したりする際に、これらのリソースの需要を考慮に入れることができます。容量が需要を満たすことができれば、その提案は、追加リソースの採用または取得が必要となる提案よりも、承認できる可能性が高くなります。リソースの需要を提案に組み込むには、事前に、役割の種類別に需要を表すようにリソースを作成しておく必要があります。プロジェクトに必要な役割の種類と数量 (開発者 2 名など) をわかっている場合は、汎用リソースを使用する必要があります。ただし、計画のこの時点では、実際に作業を行う担当者はわからず、重要でもありません。

需要計画でリソースを設定する担当者   通常、リソースは、サイト管理者が権限をどのように構成しているかに応じて、リソース マネージャー、プロジェクト マネージャー、またはポートフォリオ マネージャーが構成します。

リソースを提案に割り当てる担当者   プロジェクト提案を提出する担当者は、リソースを、プロジェクト内のタスクに割り当てるか、プロジェクト全体に割り当てるかを選択できます。この担当者は、プロジェクト マネージャーである場合がありますが、チーム メンバーまたはその他の関係者になる場合もあります。

詳細情報   需要計画でリソースを設定する方法の詳細については、「リソース ニーズを表す標準リソースを作成する (Project Server 2010)」を参照してください。需要計画でリソースを提案に割り当てる方法の詳細については、「プロジェクト提案のリソース ニーズを指定する (Project Server 2010)」を参照してください。