エンタープライズ ユーザー設定フィールドの追加または編集 (Project Server 2010)

 

適用先: Project Server 2010

トピックの最終更新日: 2015-03-09

Microsoft Project Server 2010 の [新しいユーザー設定フィールド] ページで、ユーザー設定フィールドのオプションを指定できます。以下の手順で、新しいエンタープライズ ユーザー設定フィールドを作成するか、または既存のフィールドを編集できます。

エンタープライズ ユーザー設定フィールドを作成または編集するには

  1. PWA の [サーバー設定] ページで、[エンタープライズ ユーザー設定フィールドと参照テーブル] をクリックします。

  2. [エンタープライズ ユーザー設定フィールド] セクションで、編集するフィールドをクリックするか、[新しいフィールド] をクリックして新しいフィールドを作成します。

  3. 使用するユーザー設定フィールド オプションを指定して、[ユーザー設定フィールド] ページに入力します。各フィールドの説明については、以下のセクションを参照してください。

  4. [保存] をクリックします。

名前と説明

[名前] および [説明] 領域では、ユーザー設定フィールドの名前と説明を指定します。以下の表で、名前および説明フィールドについて説明します。

属性 説明

名前

ユーザー設定フィールドの名前。

説明

ユーザー設定フィールドの説明。

エンティティと種類

[エンティティ] および [種類] 領域を使用して、プロジェクト、リソース、またはタスクのどのユーザー設定フィールドを使うか、および、フィールドのデータ型をどれにするかを指定します。

以下の表は、使用可能な各エンティティを示します。

属性 説明

プロジェクト

プロジェクト レベルで適用するエンタープライズ ユーザー設定フィールドを作成する際に選択します。

リソース

リソース レベルで適用するエンタープライズ ユーザー設定フィールドを作成する際に選択します。

タスク

タスク レベルで適用するエンタープライズ ユーザー設定フィールドを作成する際に選択します。

[種類] の選択は、ユーザー設定フィールドのデータ型を定義します。ここで選択する値は、カスタム属性、サマリー行の計算、および動作セクションでどのオプションが使用できるかに影響します。以下の表は、使用可能なユーザー設定フィールドの種類を示します。

属性 説明

コスト

通貨データを定義するには、ユーザー設定の費用フィールドを使用します。たとえば、プロジェクトの承認済み予算を定義する目的でユーザー設定の費用フィールドを使用することができます。

日付

日付駆動型のデータを指定するには、ユーザー設定の日付フィールドを使用します。たとえば、プロジェクト承認日という名前のエンタープライズ ユーザー設定フィールドを作成して、プロジェクトが承認された日付を記録する目的でそれを使用することができます。

期間

期間を定義するには、ユーザー設定の期間フィールドを使用します。これらは、しばしば、ユーザー定義式を使用する計算として定義されます。たとえば、ユーザー設定の期間フィールドにより、組織で、プロジェクト マネージャーが、プロジェクトの当初の予定と実際の予定の違いを表示および保存する方法を定義できます。

フラグ

データの定義について 2 つの選択肢しかない場合の定義では、ユーザー設定のフラグ フィールドを使用します。たとえば、あるフィールドを表示するかを決定する目的、または、特定のデータのセットがプロジェクトで使用可能かを制御するマクロを有効にする目的でフラグ フィールドを使用できます。

数値

一連の数値データを定義する、またはユーザー定義式を使用してユーザー設定の計算を行うには、ユーザー設定の数値フィールドを使用します。たとえば、ソフトウェア開発プロジェクトのコードの予測される行数の記録、またはプロジェクトの提案された費用と実際の費用を比較する目的で、タスクレベルのフィールドを使用できます。

テキスト

単純な、階層的でない、英数字のデータを定義するには、ユーザー設定のテキスト フィールドを使用します。たとえば、プロジェクト状態という名前のユーザー設定のテキスト フィールドを作成し、開始、承認、進行中、一時停止、中止、終了のようなオプションを含めることができます。

カスタム属性

プロジェクト テキスト ユーザー設定フィールドを選択するとき、1 行または複数行のユーザー設定フィールドのテキストを指定できます。

以下の表は、ユーザー設定テキストのオプションを示します。

属性 説明

1 行テキスト

ユーザー設定フィールドを 1 行テキストにするときに選択します。このオプションは、プロジェクト テキスト フィールドでのみ使用できます。

複数行テキスト

ユーザー設定フィールドを複数行テキストにするときに選択します。このオプションは、プロジェクト テキスト フィールドでのみ使用できます。このオプションを使用して作成したプロジェクト フィールドは、Microsoft Project Professional のプロジェクト情報タブには表示されません。しかし、このフィールドは Web ベースのプロジェクト詳細ページで表示することができます。

ユーザー設定の参照テーブルがユーザー設定フィールドの値を渡すように選択できます。これにより、ユーザー設定フィールドで選択する値を制御できます。以下のことを行うことができます。

  • 値が選択されていない場合は、既定値を指定するかどうかを選択する

  • 参照テーブルから複数の値を選択できるようにするかどうかを選択する

  • 表内で下位要素を持っていない値のみを使用できるように制限する

テキストをフィールドの種類として選択したとき、参照テーブルのオプションを使用できます。

以下の表は、ユーザー設定フィールドの参照テーブルのオプションを示します。

属性 説明

参照テーブル

このユーザー設定フィールドに関連付けるエンタープライズ ユーザー設定の参照テーブルの名前。フィールドに参照テーブルを関連付けて保存した後は、参照テーブル関係を削除することはできません。従って、この関連付けを行う前に、適切な参照テーブルを指定していることを確認してください。

新しいアイテムを追加するときに既定として使用する値を選択します

ユーザーからの指定がない状態で、このユーザー設定フィールドでの既定値を指定する場合は、このチェック ボックスをオンにして、既定値を選択します。

既定値

ユーザーが値を指定しないときに、このフィールドで使用される既定値。値を設定するには、[参照] ボタンをクリックして、必要な値を選択します。

下位に値を持たないコードのみを許可する

下位の値を持たない参照テーブルの値 (つまり、各分岐の最下位レベルの値) のみを許可する場合は、このオプションを選択します。

参照テーブルから複数の値を選択できるようにする

ユーザーが参照テーブルから複数の値を選択することを許可する場合は、このオプションを選択します。この選択がされ、保存された後は、削除することはできません。

注意

参照テーブルを参照するユーザー設定フィールドを作成する場合、ユーザー設定フィールドを作成する前に、参照テーブルを作成します。

エンタープライズ ユーザー設定フィールドがデータを測定する方法、または、プロジェクトで情報が使用されるとき、それらを表示する方法について、自分のパラメーターを定義する目的で数式を使用できます。数式は、すべての種類のエンタープライズ ユーザー設定フィールドで使用できるわけではありません。

数式オプションはすべてのフィールドの種類で使用できます。

注意

数式は、ユーザー設定フィールドに関連付けられた後で、編集することはできますが、削除することはできません。

  • 既存の数式を使用するには、[数式の編集] ボックスに数式を入力します。

  • 数式にフィールドを追加するには、[フィールドの選択] をクリックして、フィールドの種類、参照するフィールドの名前の順にクリックします。既存のエンタープライズ ユーザー設定フィールドを参照するには、フィールドの種類、([ユーザー設定の日付] または [ユーザー設定の終了日] のような) ユーザー設定のフィールドの種類、目的のエンタープライズ ユーザー設定フィールドの順にクリックします。

  • 数式内で関数を使用するには、[関数の選択]、関数の種類、使用する関数の順にクリックします。各関数にはプレースホルダー引数が含まれ、必要なフィールドと値で置換することができます。

  • 標準的な演算子を使用して数式を構築するには、[演算子の選択] をクリックして、必要な演算子を選択します。数式は、参照されたフィールド、関数、またはリテラル データを使用して動作します。

以下の表は、数式オプションを示しています。

属性 説明

式の入力

使用する数式。

フィールドの挿入

数式にフィールド (費用、日付、期間、フラグ、数値、またはテキスト) を挿入します。

関数の挿入

数式に関数 (変換、日付/時間、全般、数学、Microsoft Project、またはテキスト) を挿入します。

演算子の挿入

数式に (数学、または Boolean) 演算子を挿入します。

部門

ユーザー設定フィールドに関連付ける部門を選択することができます。部門を選択すると、そのユーザーがその部門のメンバーではない場合、ユーザー設定フィールドを参照する際に、そのユーザーの権限を制限することができます。部門を指定しない場合は、すべてのユーザーがユーザー設定フィールドを参照できます。

[部署] で使用できる値を、部門カスタム参照テーブルで指定します。

サマリー行の計算

リソースおよびタスクのエンティティの種類では、サマリー行の計算のオプションを選択することができます。

サマリー列の計算は、テキストのフィールドの種類では使用できないことに注意してください。

以下の表は、サマリー タスク計算のオプションを示しています。

属性 説明

なし

ユーザー設定フィールドをサマリーとグループ サマリー行に適用しない場合は、[なし] を選択します。

重ね合わせ

サマリー列の個別の行を重ね合わせる場合は、[重ね合わせ] を選択します。

式を使う

サマリー列を計算する目的で特定の数式を使用するには [式を使う] を選択します。[カスタム属性] で使用する数式を指定する必要があります。

割り当て行の計算

リソースとタスクのリソースの種類で、割り当て行の細分化計算を使用できます。

以下の表は、割り当て行の計算のオプションを示しています。

属性 説明

なし

割り当て行を細分化しない場合は、[なし] を選択します。

手動で指定する場合を除き細分化

タスクまたはリソースレベルで入力されるデータを細分化して、同じ値を持つ各割り当てにコピーする場合は、[細分化] を選択します。

表示する値

未加工データをそのまま表示するか、グラフィカルに表示するかを選択できます。

[画像マーク] を選択した場合は、非サマリー行とサマリー行で、また、プロジェクトのエンティティ種類を使用している場合は、プロジェクト サマリーで、それぞれ異なる抽出条件を選択することができます。

オプションを選択したとき、そのオプションに固有の、詳細な構成可能パラメーターが表示されます。

以下の表は、画像マークのオプションを示しています。

属性 説明

非サマリー行

サマリー行でないデータ行のグラフィカルな表現の要件を指定するには、[非サマリー行] を選択します。

サマリー行

サマリー行のグラフィカルな表現の要件を指定するには、[サマリー行] を選択します。

プロジェクト サマリー

プロジェクト サマリーのグラフィカルな表現の要件を指定するには、[プロジェクト サマリー] を選択します。

画像マークを構成するとき、正確な値と、特定の画像が使用される場合を決定する比較パラメーターを指定することができます。使用可能な比較 (テスト) パラメーターは以下のとおりです。

  • Equals

  • Does not equal

  • Is greater than

  • Is greater than or equal to

  • Is less than

  • Is less than or equal to

  • Is within

  • Is not within

  • Contains

  • Does not contain

  • Contains exactly

  • Is any value

これらは、どの画像を表示するか決定する目的で、指定したしきい値とデータ値との比較に使用されます。たとえば、緑のマークを表示するには 50 以上の値を、赤のマークを表示するには 50 より少ない値を構成することができます。

必要に応じて、異なる値について、すべて別の画像を指定することができます。各テスト/値比較の表に新しい列を追加します。表の行が上から下へと評価され、テスト/値の組み合わせが true である最初の列に関連付けられた画像が表示されます。

以下の表は、非サマリー行の画像マークのオプションを示しています。

属性 説明

テスト

使用する画像を決定する目的で、フィールド値に適用する演算子を選択します (たとえば、"次の値に等しい"、"次の値より少ない")。

テスト列の演算子に組み合わせて、画像列の画像をいつ使用するか決定する、フィールド値またはフィールド参照 (たとえば、[費用]) を入力します。

画像

テスト/値の組み合わせが true の場合、表示する画像を選択します。

移動

表の上方または下方に列を移動するには、移動ボタンを使用します。

データをポップアップ表示する

画像に関連付けられたツール ヒント内にフィールド値を表示するには、この属性を選択します。

サマリー行に画像マークを使用するとき、非サマリー行に対して定義した画像マーク設定を継承することができます。

サマリー行の画像マークを構成するときに、[非サマリー行から条件を継承] チェック ボックスをオンにした場合は、非サマリー行に対して構成した画像マーク パラメーターが使用されます。

プロジェクト サマリーの画像マークを構成するときに、[サマリー行から条件を継承] チェック ボックスをオンにした場合は、サマリー行に対して構成した画像マーク パラメーターが使用されます。

動作

ワークフローによって制御するか、値を要求する目的で、ユーザー設定フィールドを構成することができます。

ユーザー設定フィールドをワークフローによって制御する場合、その動作はワークフローによって制御されることから、必須フィールド オプションは使用できません。

以下の表は、ユーザー設定フィールドの動作を構成するオプションを示しています。

属性 説明

ワークフローによって制御される動作

ユーザー設定フィールド動作をワークフローによって制御する場合は、このチェック ボックスをオンにします。

必須フィールドにする

これを必須フィールド (つまり、空白のままにはできないフィールド) にするかどうかを選択します。[ワークフローによって制御される動作] オプションが選択されている場合は、このオプションは使用できません。