フェデレーション場所を修復する (Search Server 2008)

更新日: 2008年3月

適用対象: Microsoft Search Server 2008

 

トピックの最終更新日: 2015-03-09

注意

別途記載のない限り、この記事の情報は Microsoft Search Server 2008 と Microsoft Search Server 2008 Express の両方に適用されます。

Microsoft Search Server 2008 では、エンド ユーザーがフェデレーションを使用して複数のソースを検索するクエリを発行し、その結果を単一の検索結果ページにまとめることができます。これらのソースには、エンタープライズ コンテンツ リポジトリ、その他の検索エンジン、または Search Server 2008 インデックスの一部を使用することができます。ソースはフェデレーション場所で定義されます。

構成の問題により、フェデレーション検索結果が間違って表示されたり、まったく表示されなかったりする場合があります。この記事では、フェデレーション場所が正しく動作しない場合の一般的なシナリオについて説明し、このような問題の解決に役立つトラブルシューティング情報を提供します。

注意

フェデレーション場所をよく理解していない場合は、トラブルシューティングを行う前にフェデレーションの概要をお読みください。この概要を参照するには、[ Search Server 2008 検索管理] ページの [ヘルプ] セクションで、[他の場所からのフェデレーション検索結果] をクリックします。表示される記事をお読みください。

構成エラーを修復する

Search Server 2008 は、フェデレーション場所を作成またはインポートするときに、[フェデレーション場所の追加] または [フェデレーション場所の編集] ページに入力する情報を検証することにより、限定された文脈に応じたエラー チェックを行います。たとえば、[フェデレーション場所の追加] ページのフィールドに必要な情報を入力しなかったり、無効なデータを入力したりすると、エラー メッセージが表示され、問題が解決されるまで場所を保存することはできません。

注意

Search Server 2008 フェデレーションの構成ページのエラー チェックでは、フィード URL、セキュリティ資格情報、またはカスタム XSL コードの検証は行われません。これらの情報は、フェデレーション場所の構成ページに入力する前に手動で検証する必要があります。

検索結果をテストする

フェデレーション場所を作成したら、フェデレーション検索結果および上位フェデレーション検索結果 Web パーツに接続し、テスト クエリを送信して、正しく構成されていることを確認します。

検索結果を返すフェデレーション場所は一見正しく構成されているように見えます。ただし、場所を新たに作成またはインポートしたり、最近変更したりした場合は、ユーザーが使用できるようにする前に、検索結果をよく確認する必要があります。

間違った検索結果を解決する

検索結果が間違っているか、不完全であると思われる場合は、以下の 1 つまたは複数のトラブルシューティングの手順を試行してください。

問題 検証テスト 詳細情報

フェデレーション検索結果がソースの結果と異なります。

有効なクエリ テンプレートが指定されていることを確認します。

[フェデレーション場所の編集] ページの [場所情報] セクションで、指定した [クエリ テンプレート] の構文を確認します。

テンプレートが無効の場合、関連付けられた場所にクエリが正しく渡されません。

メモ   クエリ テンプレートは大文字と小文字を区別します。

[リンクの展開] が動作しないか、または予想されたリンク先に移動しません。

有効な [その他の結果] リンク テンプレートが指定されていることを確認します。

[フェデレーション場所の編集] ページの [場所情報] セクションで、指定した [その他の結果] リンク テンプレートの構文を確認します。

テンプレートが無効の場合、ユーザーが [その他の結果] リンクをクリックしたときに、すべての検索結果が正しく表示されません。

検索結果の書式が不完全のように見え、予期したソース メタデータ (テキストまたはイメージ) が組み込まれないか、または場所が Windows SharePoint Services 互換のエディタに適切に表示されません。

フェデレーション検索結果 Web パーツまたは上位フェデレーション検索結果 Web パーツのどちらかに入力したカスタム XSL コード、書式プロパティ、またはサンプル データの有効性を確認します。

まだ実行していない場合は、より適切な場所のデータを返すように、既定の XSL およびプロパティをカスタマイズする必要があります。

[フェデレーション場所の編集] ページの [表示情報] セクションで、[XSL]、[プロパティ]、または [サンプル データ] フィールドに入力したカスタム コードの有効性を確認します。Search Server 2008 は、これらのフィールドのコードを自動的に確認しません。有効コードが入力されていることを確認するのは、管理者の責任です。

[XSL] または [プロパティ] のコードにエラーがあると思われる場合は、入力したカスタマイズ済みのコードをコピーして、[既定の形式を使用する] チェック ボックスをオンにして既定のコードをリセットし、任意のカスタム コードを慎重に再追加してから、テストを再開します。

すべてのカスタム コーディングと同じように、単純な修正から開始して保存して、場所をテストします。その後、このセクションのフィールドに、より複雑なコードを徐々に追加して、再度結果をテストします。

別のブラウザまたは異なる画面解像度では、結果が変更されて表示されるか、正しく表示されません。

別の Web ブラウザまたは異なる画面解像度で結果を確認します。

エンド ユーザーは、異なるコンピュータとモニタ構成を使用している場合があります。フェデレーション検索結果の予想される表示を完全に確認するには、さまざまな Web ブラウザを使用し、画面解像度を高くしたり、低くしたりして場所をテストします。

レンダリングに問題があるときは、場所の XSL を修正することにより、解決できる場合があります。

その他の問題点

フェデレーション場所のクエリが実行された時点にログが記録されたエラー メッセージの ULS サーバー ログをチェックします。

Windows SharePoint Services の統合ログ サービス (ULS) ログ ファイルは、検出されたエラー状況を警告する実行中の監査証跡を提供します。ほとんどの場合、ULS ログをチェックして、重要なトラブルシューティングの手がかりを見つけることができます。

不明な検索結果を解決する

場所が検索結果を返さないように思われる場合は、以下の 1 つまたは複数のトラブルシューティングの手順を試行してください。

問題 検証テスト 詳細情報

結果が表示されないか、または "場所が見つかりません" エラー メッセージが表示されます。

ソースまたはホスト フィードが正しく動作していることを確認します。

ホスト ソースの一時的な問題により、フェデレーション場所がそのソースから検索結果を取得および表示できない場合があります。

手動でホスト ソースに移動または接続して、フェデレーション システムの外部で正しく動作していることを確認します。

クエリ テンプレートが正しく指定されていることも確認します。

結果が表示されないか、または "場所が見つかりません" エラー メッセージが表示されます。

Search Server 2008 が、検索にプロキシ サーバーを使用するように、適切に構成されていることを確認します。

検索サービス管理者は、インターネットなどの他のネットワークのコンピュータ上でコンテンツをクロールし、フェデレーション ソースをクエリするためにプロキシ サーバーを指定することができます。多くの場合、イントラネットのセキュリティ制限を回避するためにプロキシ サーバーを使用する必要があります。

サーバーの ULS ログに HTTP エラー (404 Not Found エラー) が含まれており、企業ネットワークがプロキシ サーバーを使用してインターネットに接続している場合は、フェデレーション プロキシの設定が正しく構成されていることを確認します。

詳細については、「プロキシ設定を構成する (Search Server 2008)」を参照してください。

結果が表示されないか、または [無効な認証] エラー メッセージが表示されます。

認証を必要とする場所が必要な資格情報を正しく渡していることを確認します。

1 つまたは複数のフェデレーション場所でユーザー認証を必要とする場合は、[フェデレーション場所の編集] ページの [資格情報の指定] セクションで必要な資格情報が指定されていることを確認します。

[フェデレーション場所の編集] ページで、[場所の種類] が [このサーバーのインデックスを検索] に設定されている場合、Search Server 2008 は既定の認証を使用します。ただし、[場所の種類] が [OpenSearch 1.0/1.1] に設定されている場合、[資格情報の指定] セクションでは複数のユーザー ベースの認証プロトコルを含む詳細オプションが提供されます。ユーザー ベースの認証プロトコルを使用する場合は、Kerberos を有効にするか、または独自の Web パーツを通じてユーザーの資格情報を収集する必要があります。

結果が表示されないか、またはビジュアライゼーション エラーが表示されます。

フェデレーション検索結果 Web パーツまたは上位フェデレーション検索結果 Web パーツのどちらかに入力したカスタム XSL コード、書式プロパティ、またはサンプル データの有効性を確認します。

[フェデレーション場所の編集] ページの [表示情報] セクションで、[XSL]、[プロパティ]、または [サンプル データ] フィールドに入力したカスタム コードの有効性を確認します。Search Server 2008 は、これらのフィールドのコードを自動的に確認しません。有効コードが入力されていることを確認するのは、管理者の責任です。

[XSL] または [プロパティ] のコードにエラーがあると思われる場合は、入力したカスタマイズ済みのコードをコピーして、[既定の形式を使用する] チェック ボックスをオンにして既定のコードをリセットし、任意のカスタム コードを慎重に再追加してから、テストを再開します。

すべてのカスタム コーディングと同じように、単純な修正から開始して保存し、結果をテストします。その後、このセクションのフィールドに、より複雑なコードを徐々に追加して、再度結果をテストします。

結果が表示されません。

選択したトリガの種類が場所のクエリに一致することを確認します。

フェデレーション場所は、ユーザーのクエリがその場所のトリガに一致する場合にのみ検索されます。

[フェデレーション場所の編集] ページの [全般情報] セクションで、適切な [トリガ] の種類が選択されていることを確認します。現在の選択が [プレフィックス] または [パターン] に設定されている場合は、[常時] に変更して、検索結果が表示されるかどうかテストします。

その他の問題点

フェデレーション場所のクエリが実行された時点でログが記録されたエラー メッセージの ULS サーバー ログをチェックします。

Windows SharePoint Services 3.0 の統合ログ サービス (ULS) ログ ファイルは、検出されたエラー状況を警告する実行中の監査証跡を提供します。ほとんどの場合、ULS ログをチェックして、重要なトラブルシューティングの手がかりを見つけることができます。