メタデータ プロパティのマッピングを管理する (Search Server 2008)
更新日: 2008年3月
適用対象: Microsoft Search Server 2008
トピックの最終更新日: 2009-04-06
メタデータ プロパティのマッピングでは、クロール中にドキュメントから抽出したプロパティ (クロールされたプロパティと呼ばれます) を、ユーザーが検索クエリで使用できる管理プロパティにマップします。
たとえば、3 種類の異なるドキュメントがあり、それぞれの作成者が同じプロパティを異なる名前で識別しているとします。ドキュメントによって、プロパティの名前が、"作成者"、"記述者"、"プロパティ 3" であるとします。これらのクロールされたプロパティを Author 管理プロパティにマップすることで、ユーザーが作成者で検索した場合に、すべてのドキュメントから適切な結果が返されるように設定できます。検索は管理プロパティでのみ実行でき、クロールされたプロパティでは検索できません。
注意
別途記載のない限り、この記事の情報は Microsoft Search Server 2008 と Microsoft Search Server 2008 Express の両方に適用されます。
メタデータ プロパティのマッピングを管理するには、まず、[メタデータ プロパティのマッピング] ページを開きます。
- [検索管理] ページの [クエリと結果] で、[メタデータのプロパティ] をクリックします。
この記事の内容 :
管理プロパティを追加する
管理プロパティを編集する
管理プロパティを削除する
クロールされたプロパティをマッピングする
管理プロパティを追加する
管理プロパティの追加
[メタデータ プロパティのマッピング] ページで [新しい管理プロパティ] をクリックします。
[新しい管理プロパティ] ページで、[名前と種類] セクションの [プロパティ名] ボックスに、新しい管理プロパティの名前を入力します。
[説明] ボックスに、プロパティの説明を入力します。
[このプロパティの情報の種類] で、プロパティに適したオプションを以下の中から選択します。
[文字列]
[整数]
[10 進数]
[日付と時刻]
[はい/いいえ]
[クロールされたプロパティへのマッピング] セクションで、以下のどちらかを選択します。
[マップ済みのクロールされた全プロパティから値を取り込む] すべてのクロールされたプロパティからの値を、指定したドキュメントにマップする場合は、このオプションを選択します。マップ済みのクロールされたプロパティが一致する場合、すべてのクロールされたプロパティがマップされているドキュメント内のプロパティに対するクエリによって結果が返されます。
[指定の順序に基づいて、クロールされた単一のプロパティから値を取り込む 単一の値のみをマップする場合は、このオプションを選択します。複数のクロールされたプロパティが管理プロパティにマップされている場合は、選択したプロパティが、特定のドキュメントに対する値が含まれている一覧内で先頭になります。[上へ移動] および [下へ移動] ボタンを使用して、一覧の順序を変更できます。
[マッピングの追加] をクリックして、一覧にマッピングを追加します。
[クロールされたプロパティの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。以下のように設定を構成します。
[カテゴリの選択] メニューで、[すべてのカテゴリ] をクリックするか、特定の種類のドキュメント カテゴリ (Office や SharePoint) をクリックします。
[クロールされたプロパティの選択] で、追加している管理プロパティにマップするクロールされたプロパティを選択します。
クロールされたプロパティの一覧は長い場合があるので、[クロールされたプロパティの名前] ボックスに目的のプロパティの名前 (または名前の先頭の数文字) を入力し、[検索] をクリックすることもできます。
[OK] をクリックします。
この管理プロパティを検索範囲の定義で使用できるようにする場合は、[新しい管理プロパティ] ページの [範囲で使用] セクションで、[範囲内でこのプロパティを使用できるようにする] チェック ボックスをオンにします。
ヒント このチェック ボックスをオンにするのは、範囲内で使用するプロパティだけにしてください。すべてのプロパティを範囲として設定することは、インデックスのサイズが大きくなるため、できる限り避けてください。
[OK] をクリックします。
今回の変更は次回のフル クロールの実行後に有効になることを通知するメッセージ ボックスで、[OK] をクリックします。
注意
プロパティのマッピングに対する変更は、クロールの種類に関係なく、ドキュメントがクロールされるとすぐに、ドキュメントごとに有効になります。フル クロールにより、インデックス全体に対して一貫して変更が適用されます。
管理プロパティを編集する
管理プロパティを編集する理由の 1 つは、クロールされたプロパティをマッピングするためです。
管理プロパティの編集
[メタデータ プロパティのマッピング] ページの [管理プロパティ ビュー] リストで、編集する管理プロパティのメニューの [プロパティの編集/マップ] をクリックします。
[管理プロパティの追加] セクションで、管理プロパティの設定 (新しいマッピングの追加など) に関する情報を検索できます。
管理プロパティを削除する
管理プロパティを削除すると、以下のような結果になります。
ユーザーは、このプロパティを使用したクエリを実行できなくなります。
このプロパティが範囲のルールの中で使用されていた場合は、範囲が壊れます。
このプロパティがカスタム検索アプリケーションまたは Web パーツで使用されていた場合は、それらが壊れます。
管理プロパティを削除するには :
- [メタデータ プロパティのマッピング] ページの [管理プロパティ ビュー] の一覧で、削除する管理プロパティのメニューの [削除] をクリックします。
クロールされたプロパティをマッピングする
クロールされたプロパティは、クロールされたプロパティを編集することで、管理プロパティにマップできます。
クロールされたプロパティのマッピング
[メタデータ プロパティのマッピング] ページで、[クロールされたプロパティ ] をクリックします。
[クロールされたプロパティのビュー] リストから、このクロールされたプロパティが所属するカテゴリを選択します。
クロールされたプロパティの一覧で、編集するクロールされたプロパティのメニューの [プロパティの編集/マップ] をクリックします。
[クロールされたプロパティの編集] ページで、[管理プロパティへのマッピング] セクションの [マッピングの追加] をクリックします。
[管理プロパティの選択] ダイアログ ボックスで、以下のように設定を構成します。
[管理プロパティの選択] リストから管理プロパティを選択し、[OK] をクリックします。
[OK] をクリックします。
クロールされたプロパティの値を検索インデックスに含める場合は、[クロールされたプロパティの編集] ページで、[このプロパティの値を検索インデックスに取り込む] チェック ボックスをオンにします。このオプションをオンにすると、全文検索の実行時に、クロールされたプロパティの値を検索できます。通常、クロールされたプロパティは、プロパティによる検索を使用する場合にのみ検索できます。
[OK] をクリックします。
今回の変更は次回のフル クロールの実行後に有効になることを通知するメッセージ ボックスで、[OK] をクリックします。
注意
変更は、実際にはクロール時にドキュメント単位で発生します。