検索の範囲を定義する (Search Server 2008)
更新日: 2010年2月
適用対象: Microsoft Search Server 2008
トピックの最終更新日: 2010-02-22
検索対象を特定の場所やコンテンツに限定するために、エンド ユーザーは [検索] ボックスの横にある範囲リストから範囲を選択します。エンド ユーザーは、[すべてのサイト] を選択することで、利用可能なすべての場所とそこに含まれるコンテンツを検索対象にできます。また、検索対象を特定の場所や特定のプロパティ値でマークされているコンテンツに限定することもできます。たとえば、[このサイト] の範囲 (使用できる場合) を指定すると、検索範囲は現在のサイトとそのサブサイトに絞られます。
注意
別途記載のない限り、この記事の情報は Microsoft Search Server 2008 と Microsoft Search Server 2008 Express の両方に適用されます。
[すべてのサイト] などの既定の範囲はあらかじめ定義されており、すべてのエンド ユーザー サイト コレクションで共有されます。サイト コレクションの管理者は、既定の範囲をコピーし、そのコピーを変更できます。また、サイト コレクションで使用できるように、その他の範囲を追加することもできます。サイト コレクションの管理者が範囲表示グループを作成し、そのグループに含まれる範囲を調整した後で、サイト所有者はそれを適用してページ上の範囲リストのインスタンスを変更できます。
注意
既定では、高度な検索ページの [検索範囲] は非表示になっています。ただし、高度な検索ページの編集権限を持つ管理者は、高度な検索 Web パーツを変更してその一覧を表示し、表示グループを割り当てて範囲を表示できます。
この記事の内容:
範囲を計画する
[範囲の表示] ページを表示する
範囲を定義または編集する
範囲ルールを追加または編集する
範囲または範囲ルールを削除する
範囲表示グループを構成する
表示グループを範囲リストに割り当てる
範囲を計画する
管理者は、ユーザーが検索範囲を特定の場所やコンテンツに限定できるように、範囲を定義します。範囲を定義する際、場所のルールとプロパティのルールを組み合わせることで、検索範囲を自在に絞り込むことができます。たとえば、クエリを特定のサイトや特定のプロパティ値でマークされているドキュメントに送るように範囲を設定できます。
注意
特定のコンテンツ プロパティがマッピングされている管理プロパティ機能を使用することで、プロパティ値を検索に利用できます。範囲で使用できる管理プロパティのドロップダウン リストは、[範囲の作成] ページと [範囲の編集] ページの [プロパティ クエリ] セクションに表示されます。後の「範囲ルールを追加または編集する」を参照してください。
[範囲の表示] ページを表示する
[範囲の表示] ページにアクセスして範囲および範囲表示グループの追加や変更を行うには、サイト コレクションの管理者権限が必要です。
[範囲の表示] ページを表示する
サイト コレクションの管理者権限で検索センター サイトにログオンします。
[サイトの操作] メニューをクリックし、[サイトの設定] を選択します。
[サイトの設定] ページの [サイト コレクションの管理] セクションで、[検索範囲] をクリックします。この操作で [範囲の表示] ページが表示されます。
新しい範囲を定義するには、[新しい範囲] をクリックしてから、次の「範囲を定義または編集する」の手順を実行します。
既存の範囲のルールを編集するには、[更新状態] に表示されている [ルールの追加] リンクをクリックしてから、後の「範囲ルールを追加または編集する」の手順を実行します。
カスタム表示グループを定義し、そのグループに含まれる範囲を調整するには、[新しい表示グループ] をクリックし、後の「範囲表示グループを構成する」の手順を実行します。
範囲を定義または編集する
範囲を利用することで、検索対象を特定の場所や資料に絞り込むことができます。サイト コレクションの管理者権限を持つ管理者は、既定の範囲をコピーしてそのコピーを変更できます。また、サイト コレクションで使用できるように範囲を追加することもできます。
カスタム範囲をサイト コレクションに追加する場合は、まず [すべてのサイト] などの既定の範囲をコピーしてから、場所、コンテンツ タイプ、またはプロパティ値を指定するルールを追加すると便利です。管理者は、複数のルールを組み合わせたり調整したりすることで、特定の作業グループのニーズに合わせて検索対象を限定する範囲を設計できます。
範囲を定義または編集する
前の「[範囲の表示] ページを表示する」の手順を実行します。
[新しい範囲] をクリックし、[範囲の作成] ページを表示します。
または、既存の範囲の名前をクリックし、[範囲のプロパティとルール] ページを表示します。次に、[範囲設定の変更] をクリックし、[範囲の編集] ページを表示します。
[タイトル] ボックスに、範囲リストに表示する単語、名前、頭字語、または短い語句を入力します。
[説明] ボックスに、範囲の用途を入力します。これは自分の参照用の省略可能な説明です。エンド ユーザーには表示されません。
[表示グループ] セクションで、この範囲を表示する場所 (検索ドロップダウン リストなど) を選択します。
[対象の結果ページ] セクションで、この範囲の検索の結果を既定の検索結果ページとそれ以外の Web ページのどちらに表示するかを選択します。[この範囲の検索対象として別のページを指定する] を選択し、[対象の結果ページ] ボックスに既存のカスタムな結果ページの Web アドレス (URL) を入力します (http://サイト/サブサイト/フォルダ/CustomResultsPage.aspx など)。
[OK] をクリックして範囲を保存し、[範囲の表示] ページに戻ります。
範囲ルールを追加するには、範囲の名前の横にある [ルールの追加] をクリックし、次の「範囲ルールを追加または編集する」の手順を実行します。
範囲ルールを追加または編集する
範囲ルールを追加または編集する
前の「[範囲の表示] ページを表示する」の手順を実行します。
[更新状態] で、範囲の名前の横にある [ルールの追加] リンクをクリックします。この操作で [範囲ルールの追加] ページが表示されます。
または、範囲の名前をクリックし、[範囲のプロパティとルール] ページを表示します。次に、[ルール] セクションで、既存のルールをクリックしてそのルールを編集するか、または [新しいルール] をクリックして [範囲ルールの編集] ページを表示し、新しいルールを作成します。
選択したページの [範囲ルールの種類] セクションでルールの種類を選択します。[Web アドレス]、[プロパティ クエリ]、[コンテンツ ソース]、[すべてのコンテンツ] の 4 つから選べます。
場所を追加または除外するには、[Web アドレス] を選択し、いずれかのボックスに場所を入力します (複数の場所にルールを適用するには、場所ごとに個別のルールを定義します)。
パスを [フォルダ] ボックスに入力した場合 (http://サイト/サブサイト/フォルダなど)、指定したフォルダとそのサブフォルダに含まれるアイテムにのみルールが適用されます。
ホスト名を [ホスト名] ボックスに追加した場合、そのホスト上のすべての場所のアイテムにルールが適用されます。
ドメイン名を [ドメイン] または [サブドメイン] ボックスに入力した場合 (widgets.msn.com など)、そのドメイン内のすべてのアイテムにルールが適用されます。
管理プロパティに割り当てられている値に基づいてコンテンツを検索対象に追加または対象から除外するには、[プロパティ クエリ] を選択します。プロパティを選択し、値を入力します (ルールを複数のプロパティまたは値に適用するには、プロパティの設定ごとに個別のルールを定義します)。
追加の管理プロパティを範囲で使用できるようにするには、管理プロパティのリストに移動し、目的の管理プロパティの [範囲内でこのプロパティを使用できるようにする] をオンにします。管理プロパティのリストに移動するには、[検索管理] ページを表示し、[クエリと結果] で [メタデータのプロパティ] をクリックします。
ローカルの Office SharePoint Server サイトと呼ばれるコンテンツ ソースによってクロールされるすべてのコンテンツを含む範囲を作成するには、[範囲ルールの種類] で [コンテンツ ソース] を選択し、[コンテンツ ソース] の [ローカルの Office SharePoint Server サイト] を選択します。
ルールを検索インデックスに含まれるすべてのサイトのあらゆるコンテンツに適用するには、[すべてのコンテンツ] を選択します。
[動作] を選択し、このルールを他のルールとどのように組み合わせるかを選択して、範囲を定義します。"OR" ルールの場合は [包含] を、"AND NOT" ルールの場合は [除外] を、"AND" ルールの場合は [必須] を選択し、[OK] をクリックしてルールを適用します。
注意
検索範囲とそのルールは、過去の更新頻度に基づいて自動的に調整されるスケジュールでコンパイルされます。検索サービスの管理者は、範囲の更新が手動で行われるように設定することもできます。新しい範囲は、最初のコンパイルの完了後に [検索ボックス] の範囲リストに表示されます。
範囲または範囲ルールを削除する
範囲または範囲ルールを削除するには、前の「[範囲の表示] ページを表示する」の手順を実行した後で、次の手順に従ってください。
範囲を削除する
範囲を削除する
[範囲の表示] ページで範囲の名前にカーソルを合わせ、表示されるメニューを展開し、[削除] をクリックします。
確認メッセージが表示されたら、[OK] をクリックします。
範囲ルールを削除する
範囲ルールを削除する
[範囲の表示] ページで範囲の名前にカーソルを合わせ、表示されるメニューを展開し、[プロパティとルールの編集] をクリックします。この操作で [範囲のプロパティとルール] ページが表示されます。
個別の範囲ルールを削除するには、以下の手順を実行します。
[範囲のプロパティとルール] ページでルールの名前をクリックします。
[範囲ルールの編集] ページの下部にある [削除] をクリックします。
範囲のすべてのルールを削除するには、以下の手順を実行します。
[範囲のプロパティとルール] ページの [ルール] セクションに移動します。
[すべてのルールの削除] をクリックします。
範囲表示グループを構成する
サイト コレクションの管理者権限を持つ管理者は、新しい範囲表示グループを作成してそのグループ内の範囲を調整したり、既存の表示グループに範囲を追加したりできます。
範囲表示グループを作成または編集する
[検索] ボックスの横の範囲リストで使用できる範囲をサイト所有者が変更できるようにするために、サイト コレクションの管理者は、既存の表示グループを変更するか、新しい表示グループを追加してそのグループ内の範囲を調整できます。その後、サイト所有者はこの新しい表示グループを使用して、検索ボックス Web パーツのインスタンスで範囲リストを変更できます。
範囲表示グループを作成または編集する
前の「[範囲の表示] ページを表示する」の手順を実行します。
[新しい表示グループ] をクリックし、[範囲表示グループの作成] ページを表示します。
または、カスタム表示グループの名前をクリックし、[範囲表示グループの編集] ページを表示します。
選択したページの [タイトル] に、サイト所有者が表示グループを識別しやすいタイトルを入力します。
[説明] に、この表示グループに含まれる範囲とそれらの用途を示す説明を入力します。
[範囲] セクションで、各範囲の横にあるチェック ボックスをオンにして表示グループに追加します。
[上から配置する] ボックスの一覧を使用して、表示グループ内での範囲の順序を調整します。
[既定の範囲] ボックスの一覧で、範囲リストが表示された際に選択され、ユーザーが選択内容を変更しなかった場合に検索の対象となる範囲を選びます。
[OK] をクリックして新しい表示グループの作成を終了します。
表示グループに範囲を追加する
[範囲の編集] ページで範囲を既存の表示グループに追加できます。
表示グループに範囲を追加する
前の「[範囲の表示] ページを表示する」の手順を実行します。
目的の範囲の名前をクリックし、[プロパティとルールの編集] をクリックします。
[範囲のプロパティとルール] ページで、[範囲設定] セクションの [範囲設定の変更] をクリックします。
[範囲の編集] ページで、この範囲を含める [表示グループ] を選択し、この範囲を含めないグループの選択を解除します。
[OK] をクリックして変更を保存します。
表示グループを範囲リストに割り当てる
表示グループを範囲リストに割り当てる
- デザイナ権限以上の権限で [検索センター] サイトにログオンします。
注意
サイト コレクションの管理者権限を持つ管理者は、サイト コレクション内のあらゆる Web サイトを変更できます。一方、サイト所有者は 1 つのサイト上のすべてのページを変更できます。
[サイトの操作] メニューをクリックし、[ページの編集] を選択します。
カーソルを [検索ボックス] Web パーツに合わせ、その [編集] メニューを展開し、[共有 Web パーツの変更] を選択します。
[検索ボックス] ツール ウィンドウで、プラス記号 (+) をクリックし、[その他] セクションを展開します。
[範囲の表示グループ] ボックスまでスクロールし、この範囲リストに追加する範囲が含まれる表示グループの名前を入力し、[適用] をクリックします。
必要に応じてその他の変更を加え、[OK] をクリックしてツール ウィンドウを閉じます。