スリップストリーム方式によるインストールで Office SharePoint Server 2007 にアップグレードする

更新日: 2008年8月

適用対象: Microsoft Search Server 2008

 

トピックの最終更新日: 2008-08-19

スリップストリーム方式で Microsoft Search Server 2008 または Search Server 2008 Express から Office SharePoint Server 2007、Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラム、および必要に応じて Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1) と Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラム にアップグレードするには、以下の手順を上から順に実行します。

この記事の内容 :

  • はじめに

  • 高度な手順

  • 前提条件

  • 共有フォルダを作成する

  • すべての Office SharePoint Server 2007 ファイルを共有フォルダにコピーする

  • Office SharePoint 2007 SP1 をダウンロードして Upgrades フォルダに抽出する (オプションの手順)

  • Microsoft Office Servers のインフラストラクチャ更新からファイルをダウンロードして抽出する

  • Setup.exe を実行してすべてのコンポーネントをインストールする

  • セットアップ後処理構成

  • SSP を新しい Web アプリケーションに移動する

  • 省略可能な手順

はじめに

ここでは、ソフトウェア更新をインストールする前に考慮する必要がある推奨事項の概要を示します。

  • ユーザーの作業ができるだけ中断しない時間帯にアップグレードを行うように実施計画を立ててください。

    アップグレード中にサービス、タイマ ジョブ、またはクロールを停止する必要はありません。これらはセットアップ ウィザードによって適宜停止または一時停止され、その後、再開されます。アップグレード中にセットアップ ウィザードによって再起動されるサービスは Internet Information Services、SharePoint Administration Service、および SharePoint Timer Services です。

    注意

    Web フロントエンド サーバー上の World Wide Web Publishing サービスを停止する必要はありません。ただし、アップグレード中にセットアップ ウィザードによってサービスが再起動されるとき、それらのサイトに一時的にアクセスできなくなります。

  • 計画されたスケジュールを Microsoft Search Server 2008 サーバーまたは Search Server 2008 Express サーバーでホストされる Web サイトのユーザーおよび主な関係者に通知し、必要に応じてスケジュールを調整してください。

ソフトウェア更新プログラムのインストールを開始する前に、サーバー ファームをバックアップします。検索およびすべてのデータベースのバックアップを作成する必要があります。以下のガイドラインに従うことをお勧めします。

  • 検索 : [SharePoint のサーバー管理] または stsadm コマンド ライン ツールのバックアップ操作を使用して共有サービス プロバイダ (SSP) の完全バックアップを作成します。このバックアップ操作では、ファイル システムに SSP データベースとコンテンツ インデックスが作成されます。

    ヒント

    バックアップを行う前に、バックアップ先のドライブにファーム全体をバックアップできるだけの十分な空き容量があることを確認してください。SSP をバックアップするだけでも、ファーム全体を収容できるだけの空き容量がないと、バックアップ操作は失敗します。

  • 構成データベースとサーバーの全体管理 コンテンツ データベース : ファームを停止した後、SQL Server のツールを使用してデータベースをバックアップする必要があります。トランザクション ログが切り捨てられるように単純復旧モデルを使用してください。詳細については、「 すべてのデータベースを移動する (Search Server 2008)」を参照してください。

  • コンテンツ データベース : すべてのコンテンツ データベースをバックアップするために stsadm コマンド ライン ツールか SQL Server で完全バックアップを実施します。SQL Server を使用する場合は、トランザクション ログが切り捨てられるように単純復旧モデルを使用してください。

  • フロントエンド Web サーバー : フロントエンド Web サーバーをカスタマイズした場合や、Web アプリケーションのカスタマイズ範囲が明確でない場合は、フロントエンド Web サーバーのバックアップ イメージを作成することをお勧めします。フロントエンド Web サーバーに展開したすべてのソリューション パッケージをバックアップするようにしてください。

    注意

    フロントエンド Web コンピュータをカスタマイズする場合は、新しいコンピュータにカスタマイズを適用できる強固な構築プロセスかスクリプトを使用して、カスタマイズ処理を管理するのが理想的です。

  • 回復できないエラーがアップグレード中に発生すると、作成したバックアップ イメージからサーバーを復元しなければならなくなる場合があります。その場合には、フロントエンド Web サーバーにすべてのカスタマイズを手動で適用する必要があります。

    注意

    ソフトウェア更新プログラムのインストールが成功したことを確認した後で、サーバー ファームをバックアップすることをお勧めします。

重要

バックアップの途中でアップグレードを行うとバックアップ操作が失敗します。そのため、すべてのバックアップが完了してから、アップグレードを行うことをお勧めします。

詳細については、「ファームの保護および復元 (Search Server 2008)」を参照してください。

高度な手順

以下に、Microsoft Search Server 2008 または Microsoft Search Server 2008 Express をスリップストリーム方式で Office SharePoint Server 2007 にアップグレードする高度な手順を示します。

  • 共有フォルダを作成します。このフォルダに Office SharePoint Server 2007 のインストール ファイル、Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラム、および必要に応じて Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1) と Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラム が格納されます。

  • Office SharePoint Server 2007 ファイルを共有フォルダにコピーします。

  • svrsetup.dll を共有フォルダから Upgrades フォルダにコピーするか、オプションで Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1) をダウンロードして共有フォルダ内の Upgrades フォルダに抽出します。

  • (オプション) Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラム からファイルをダウンロードして、共有フォルダに抽出します。Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラム に含まれていない更新が提供されるので、このアップデートをインストールすることをお勧めします。

  • Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラム からファイルをダウンロードして共有フォルダに抽出します。

  • Setup.exe を実行してすべてのコンポーネントをインストールしてから、セットアップ後処理構成を実行します。

セットアップ後処理構成の手順を実行した後、いくつかの追加手順を実行することをお勧めします。

  • 共有サービス プロバイダ (SSP) Web サイトを新しい Web アプリケーションに移動します。

    既定では、サーバーの全体管理 Web サイトと SSP Web サイトが同じ Web アプリケーションに配置されます。Office SharePoint Server 2007 へのアップグレード後に、SSP サイトを新しい Web アプリケーションに移動することをお勧めします。この操作を行わない場合、SSP をバックアップできません。

  • オプションで、検索センター サイトを、グループ作業ポータル テンプレートのような異なるサイト テンプレートで作成したサイトに置き換えます。

この記事で紹介する手順はサーバー ファームまたは単一サーバーのアップグレードに適用されます。

前提条件

ここでは、Microsoft Search Server 2008 または Microsoft Search Server 2008 Express を Office SharePoint Server 2007 にアップグレードする前に準備しておくアイテムと情報について説明します。

ソフトウェア要件

この記事の手順は、Office SharePoint Server 2007 へのアップグレードを実行する 1 台以上のコンピュータで、Microsoft Search Server 2008 または Microsoft Search Server 2008 Express が既に実行されていることを前提としています。この記事で既に説明した更新プログラムをダウンロードするには、インターネットにアクセスできる必要があります。

重要

x86 版の Microsoft Search Server 2008 または Microsoft Search Server 2008 Express をアップグレードする場合は、アップグレード時に x86 コンポーネントのみを使用する必要があります。これらのコンポーネントとしては、オペレーティング システム、Office SharePoint Server 2007、Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラム、および Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラム があります。同様に、x64 版の Microsoft Search Server 2008 または Microsoft Search Server 2008 Express をアップグレードする場合は、x64 コンポーネントのみを使用する必要があります。

必要な権限

この記事の作業を遂行するためには、サーバー ファームの各コンピュータの Administrators グループのメンバ、ファーム管理者、および共有サービス プロバイダの管理者である必要があります。

注意

複数のコンピュータで構成されるサーバー ファームをアップグレードする場合は、ファームの各コンピュータでこの記事の手順を、インデックス サーバー、クエリ サーバー、フロントエンド Web サーバーの順に実行する必要があります。

共有フォルダを作成する

注意

共有フォルダを作成するには、共有フォルダの作成先のサーバーの Administrators グループのメンバである必要があります。

  1. 共有フォルダの作成先のコンピュータに Administrators グループのメンバとしてログオンします。

  2. スリップストリーム方式でインストールするすべてのファイルを収容する共有フォルダを作成します。

  3. この共有からインストールを行うすべての管理者に対して、この共有フォルダの読み取りアクセス権またはそれよりも高いレベルのアクセス権が付与されるようにしてください。

すべての Microsoft Office SharePoint Server 2007 ファイルを共有フォルダにコピーする

  1. すべての Office SharePoint Server 2007 ファイルおよびフォルダを共有フォルダにコピーします。

    たとえば、Office SharePoint Server 2007 CD からファイルをコピーできます。CD 上のフォルダ階層がコピー先で維持されるようにしてください。

    注意

    このフォルダ階層で特に重要なのは Updates というフォルダです。この記事の後の方で、他のファイルを Updates フォルダにコピーします。Office SharePoint Server 2007 セットアップ ウィザードを実行すると、それらのファイルが自動的に使用されます。

  2. 次の操作を実行します。

    • Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1) をインストールする場合は、「Office SharePoint Server 2007 SP1 をダウンロードして Upgrades フォルダに抽出する」に進みます。 Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1) をインストールすることをお勧めします。

    • Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1) をインストールする場合は、手順 3. に進みます。

  3. 以前作成した共有フォルダのルートにある svrsetup.dll ファイルを共有フォルダ内の Updates フォルダにコピーします。

  4. 「インフラストラクチャ更新からファイルをダウンロードして抽出する」に進みます。

Office SharePoint 2007 SP1 をダウンロードして Upgrades フォルダに抽出する (オプションの手順)

以下の手順を実行して、Office SharePoint Server 2007 SP1をインストールします。Windows SharePoint Services SP1 は Search Server 2008 に既に組み込まれているのでインストールする必要がないことに注意してください。

  1. 以前作成した共有フォルダ内の Updates フォルダに Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1) をダウンロードします。

    Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1) は、Microsoft ダウンロード センター (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=105636&clcid=0x411) からダウンロードできます。

  2. コマンド プロンプトを開き、以前作成した共有フォルダ内の Updates フォルダに移動します。

  3. サービス パックからファイルを抽出するには、コマンド プロンプトで次のように入力し、Enter キーを押します。

    ファイル名 .exe /extract: ドライブ :\ フォルダ

    ここで、ファイル名はサービス パックの名前です。既定で、x86 コンピュータ用のファイル名は officeserver2007sp1-kb936984-x86-fullfile.exe、x64 コンピュータ用のファイル名は officeserver2007sp1-kb936984-x64-fullfile-en-us.exe となります。

    ドライブは、 一時フォルダを作成したドライブのドライブ文字です。

    フォルダは、一時フォルダの名前です。

  4. マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項のページの [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項に同意するにはここをクリックしてください] チェック ボックスをオンにし、[続行] をクリックします。

  5. ファイルを抽出した後、次のセクションに進みます。

Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラムからファイルをダウンロードして抽出する (オプション)

Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラムからファイルをダウンロードして抽出する

  1. 以前作成した共有フォルダ内の Updates フォルダに Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラム をダウンロードします。

    32 ビット版更新プログラムは次の場所からダウンロードできます。

    Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラム (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121881&clcid=0x411)

    64 ビット版更新プログラムは次の場所からダウンロードできます。

    Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラム (64 ビット版) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121883&clcid=0x411)

  2. コマンド プロンプトを開き、以前作成した共有フォルダ内の Updates フォルダに移動します。

  3. ダウンロードした Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラム 実行可能ファイルからファイルを抽出するには、コマンド プロンプトで次のように入力し、Enter キーを押します。

    ファイル名 .exe /extract: ドライブ :\ 共有名 \Updates

    ここで、ファイル名は、Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラム のファイル名です。既定では、x86 版のファイル名は infrastructureupdateforwindowssharepointservices3.0-kb951695-fullfile-x86.exe、x64 版のファイル名は infrastructureupdateforwindowssharepointservices3.0-kb951695-fullfile-x64.exe となります。

    ドライブは、共有を作成したドライブのドライブ文字です。

    共有名は、スリップストリーム方式のインストール用に作成した共有の名前です。

  4. マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項のページの [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項に同意するにはここをクリックしてください] チェック ボックスをオンにし、[続行] をクリックします。すべてのファイルを抽出した後、ディスク領域の節約のためにオプションですべての .exe ファイルを Updates フォルダから削除することもできます。

Microsoft Office Servers のインフラストラクチャ更新からファイルをダウンロードして抽出する

注意

この手順を実行するには、スリップストリーム方式によるインストールのために作成した共有フォルダが置かれているサーバーのサーバー管理者になる必要があります。

  1. 以前作成した共有フォルダ内の Updates フォルダに Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラム をダウンロードします。

    注意

    x86 版の Office SharePoint Server 2007 をアップグレードする場合は、アップグレード時に x86 コンポーネントのみを使用する必要があります。これらのコンポーネントとしては、オペレーティング システム、Office SharePoint Server 2007、および Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラム があります。同様に、x64 版の Office SharePoint Server 2007 をアップグレードする場合は、x64 コンポーネントのみを使用する必要があります。

    32 ビット版更新プログラムは次の場所からダウンロードできます。

    Microsoft ダウンロード センター (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121879&clcid=0x411) からダウンロードできます。

    64 ビット版更新プログラムは次の場所からダウンロードできます。

    Microsoft ダウンロード センター (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121880&clcid=0x411) からダウンロードできます。

  2. コマンド プロンプトを開き、以前作成した共有フォルダ内の Updates フォルダに移動します。

  3. Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラム 実行可能ファイルからファイルを抽出するには、コマンド プロンプトで次のように入力し、Enter キーを押します。

    ファイル名 .exe /extract: ドライブ :\ 共有名 \Updates

    ここで、ファイル名は、Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラム の名前です。既定で、x86 版のファイル名は infrastructureupdateformicrosoftofficeservers-kb951297-fullfile-x86.exe、x64 版のファイル名は infrastructureupdateformicrosoftofficeservers-kb951297-fullfile-x64.exe となります。

    ドライブは、共有を作成したドライブのドライブ文字です。

    共有名は、スリップストリーム方式のインストール用に作成した共有の名前です。

  4. マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項のページの [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項に同意するにはここをクリックしてください] チェック ボックスをオンにし、[続行] をクリックします。すべてのファイルを抽出した後、ディスク領域の節約のためにオプションですべての .exe ファイルを Updates フォルダから削除することもできます。

Setup.exe を実行してすべてのコンポーネントをインストールする

必要なコンポーネントが用意できたので、Office SharePoint Server 2007 のセットアップ ウィザードを使用してすべてのコンポーネントを一度にインストールできます。ここでは、任意の大きさのサーバー ファームにソフトウェア更新プログラムを正常にインストールするために必要なすべての手順を示します。

注意

サーバー ファーム内の各 Search Server 2008 サーバーで 以下の手順 1. から手順 5. を実行してから、任意の Search Server 2008 サーバーでのインストールを完了する必要があります。

  1. アップグレードする Search Server 2008 または Search Server 2008 Express コンピュータにログオンします。

    注意

    インデックス サーバー、クエリ サーバー、Web フロントエンド サーバーの順にアップグレードする必要があります。

  2. Windows エクスプローラで、スリップストリーム方式のインストール用に作成した共有フォルダへ移動し、Setup.exe をダブルクリックします。

  3. [プロダクト キーの入力] ページで Microsoft Office SharePoint Server 2007 プロダクト キーを入力し、[続行] をクリックします。

  4. [ライセンス条項] ページの [「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」に同意します] をオンにし、[続行] をクリックします。

  5. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] ページが表示されたら、次の操作を行います。

    • 1 台のコンピュータで構成されるサーバー ファームをインストールする場合は、「セットアップ後処理構成」に進みます。複数のサーバーで Search Server 2008 または Search Server 2008 Express が実行されるサーバー ファームをインストールする場合は、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行しないで、手順 6. に進みます。
  6. サーバー ファーム内の追加サーバーごとに手順 1. から手順 6. を実行します。それらのサーバーで [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] ページが表示されたら、[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスをオフにし、[閉じる] をクリックします。

  7. ファーム内のすべてのサーバーで手順 1. から手順 6. を実行した後、セットアップ後処理構成に進みます。

セットアップ後処理構成

以下の手順は、インデックス サーバーに対してのみ実行します。通常、これは全体管理 Web サイトをホストするサーバーでもあります。

  1. インデックス サーバーに Administrators グループのメンバとしてログオンします。

  2. SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード ページの [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスをオンにし、[閉じる] をクリックします。

  3. [SharePoint 製品とテクノロジへようこそ] ページで、[次へ] をクリックします。

  4. 表示されたダイアログ ボックスで [はい] をクリックして、サービスを再起動できるようにします。

    重要

    Internet Information Services、SharePoint Administration Service、および SharePoint Timer Service の再起動中は、サーバー ファームへのユーザーのアクセスが一時的に中断されます。通常、これらのサービスの再起動はごく短時間で完了します。

  5. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードの終了] ページで [次へ] をクリックします。

  6. [構成成功] ページで [完了] をクリックします。

    全体管理 Web サイトが表示されます。

SSP を新しい Web アプリケーションに移動する

共有サービス プロバイダ (SSP) を別の Web アプリケーションに移動することをお勧めします。この操作を行わない場合、SSP のバックアップを復元できません。

SSP を他の Web アプリケーションに移動するには、以下の手順を実行します。

注意

このセクションの手順は、スリップストリーム方式で Office SharePoint Server 2007 にアップグレードする場合と、各コンポーネントを個別にインストールする場合のどちらにも適用されます。

新しい Web アプリケーションを作成する

この手順を実行するには、ファームの管理者である必要があります。

  1. SSP サイトのための Web アプリケーションを作成します。新しい Web アプリケーションの作成の詳細については、「Web アプリケーションを作成または拡張する」を参照してください。次の点に注意してください。

    • 手順 5. で、新しい Web サイトの作成を選択する必要があります。

      サーバー ファームをアップグレードする場合は、ドメイン ユーザーのアカウントをアプリケーション プール アカウントとして割り当てる必要があります。定義済みのアカウントは使用できません。

    • この Web アプリケーションのポート番号をメモします。この番号は、この記事の後の方の手順を実行するとき必要になります。

  2. [作成済みアプリケーション] ページが表示されたとき、サイト コレクションを作成しないでください。この Web アプリケーションのサイト コレクションは、この記事の後の方で作成します。

共有サービス プロバイダの名前を確認する

次の手順で SSP の名前を確認します。この名前は、次の手順で必要になります。

  1. [サーバー管理] で [アプリケーション構成の管理] をクリックします。

  2. [Office SharePoint Server 共有サービス] セクションで [このファームの共有サービスの作成または構成] をクリックします。

  3. SSP の名前が [SSP および関連付けられた Web アプリケーション] 列に表示されます。既定で SSP の名前は SharedServices となります。

作成した Web アプリケーションに SSP を移動する

この手順を実行するサーバーのサーバー管理者になる必要があります。

  1. サーバー ファーム内のアプリケーション サーバーでコマンド プロンプトを開きます。

  2. stsadm.exe ファイルの置かれているディレクトリに移動するか、このディレクトリがシステム パスに含まれていることを確認します。stsadm.exe の存在するディレクトリに移動するには、コマンド プロンプトで次のように入力し、Enter キーを押します。

    cd %COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft shared\Web server extensions\12\bin

  3. コマンド プロンプトで次のように入力し、Enter キーを押します。これにより、SSP で必要とされるフォルダ構造が Web アプリケーションに追加されます。

    stsadm -o addpath -url http:// ホスト名 : ポート /ssp/admin -type explicitinclusion

    ここで、ホスト名は、前の手順で作成した Web アプリケーションのホスト名です。ポートは、Web アプリケーションに割り当てたポート番号です。

  4. コマンド プロンプトで次のように入力し、Enter キーを押します。これで SSP テンプレートにより新しい Web アプリケーションにサイト コレクションが作成されます。

    stsadm -o createsite -url "http:// ホスト名 : ポート /ssp/admin" -owneremail 電子メール -ownerlogin ログイン -sitetemplate "OSRV#0" -title "Shared Services Administration: SSP 名 "

    ここで、ホスト名ポートは、手順 3. で使用したものと同じです。

    電子メールは、検索のための連絡先メール アドレスとして割り当てる電子メール アドレスです。emailalias@contoso.com という形式にしてください。

    ログインはこのサイト コレクションのサイト コレクション管理者として割り当てるドメイン アカウントです。このログイン アカウントは、SSP のすべてのサービスを管理するために使用できます。連絡先電子メール アドレスの詳細については、「連絡先の電子メール アドレスを変更する (Office SharePoint Server 2007)」を参照してください。

    SSP 名は、SSP の名前です。

  5. コマンド プロンプトで次のように入力し、Enter キーを押します。これで、作成した新しい Web アプリケーションに SSP が割り当てられます。

    stsadm –o editssp –title “ SSP 名 ” –sspadminsite http:// ホスト名 : port /ssp/admin

    ここで、SSP 名は SSP の名前です。

    ホスト名ポートは、手順 3. および手順 4. で使用したものと同じです。

新しい SSP をテストする

新しい SSP Web サイトを使用するには、次の操作を行います。

  1. [サーバー管理] で [アプリケーション構成の管理] をクリックします。

  2. [Office SharePoint Server 共有サービス] セクションで [このファームの共有サービスの作成または構成] をクリックします。

  3. [このファームの共有サービスの管理] ページで SSP の名前の上にマウスを置き、表示されたリストの [共有サービス管理サイトを開く] をクリックします。

    注意

    Web サイトの URL 内のホスト名およびポート番号は、前の手順で使用したホスト名およびポート番号と一致します。

    共有サービス管理サイトが表示されます。

IIS を再起動する

サーバー ファーム内のすべてのサーバーで以下の手順を実行します。

注意

以下の手順を実行する、サーバー ファーム内の各サーバーでサーバー管理者になる必要があります。

  1. コマンド プロンプトを開きます。

  2. 次のコマンド iisreset /noforce を実行して IIS を再起動します。

オプションの手順

サーバー ファームをアップグレードした後では、ポート 80 に対して構成されている Web アプリケーションの既定のトップレベル Web サイトが、Microsoft Search Server 2008 または Microsoft Search Server 2008 Express を実行していたときの検索センター サイトと同じになります。元の検索センター サイトを削除して、グループ作業ポータル テンプレートなどの別のサイト テンプレートを使用して作成されたサイトに置き換えることができます。このテンプレートで作成されたサイトでは、検索センター サイトも含まれるグループ作業ポータル サイトを使用できます。詳細については、「サイト コレクションを作成する (Office SharePoint Server)」を参照してください。