各コンポーネントを個別にインストールして Office SharePoint Server 2007 にアップグレードする

更新日: 2009年7月

適用対象: Microsoft Search Server 2008

 

トピックの最終更新日: 2009-07-07

各コンポーネントを個別にインストールして、Microsoft Search Server 2008 または Search Server 2008 Express から、Office SharePoint Server 2007、Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラム、および必要に応じて Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1) と Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラム にアップグレードするには、以下の手順を示した順序で実行します。

この記事の内容 :

  • 高度な手順

  • はじめに

  • 前提条件

  • Office SharePoint Server 2007 をインストールする

  • Office SharePoint Server 2007 SP1 をインストールする (任意)

  • Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラムをインストールする

  • SSP を新しい Web アプリケーションに移動する

  • 省略可能な手順

高度な手順

以下に、各コンポーネントを個別にインストールして、Microsoft Search Server 2008 または Microsoft Search Server 2008 Express から Office SharePoint Server 2007 へアップグレードするために実行する必要のある高度な手順を示します。

  1. Presentation: Understanding and deploying hotfixes, public updates, and service packs (Search Server 2008)」のプレゼンテーションを見ます。

  2. 「はじめに」で説明されている準備作業の手順を実行します。

  3. サーバー ファームの各サーバーに Office SharePoint Server 2007 をインストールします。

  4. 必要に応じて、サーバー ファームの各サーバーに Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1) をインストールします (推奨)。Windows SharePoint Services SP1 は Search Server 2008 に既に組み込まれているのでインストールする必要がないことに注意してください。

  5. (省略可能、ただし推奨) Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラム をダウンロードしてインストールします。詳細については、「Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラムをインストールするには」を参照してください。

  6. ファーム内の各サーバーに Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラムをインストールします。

セットアップ後の構成手順の完了後に、複数の手順を追加で実行することをお勧めします。

  1. 共有サービス プロバイダ (SSP) Web サイトを新しい Web アプリケーションに移動します。

    既定では、サーバーの全体管理 Web サイトと SSP Web サイトが同じ Web アプリケーションに配置されます。Office SharePoint Server 2007 へのアップグレード後に、SSP サイトを新しい Web アプリケーションに移動することをお勧めします。この操作を行わない場合、SSP をバックアップできません。

  2. 必要に応じて、検索センター サイトを、グループ作業ポータル テンプレートなどの別のサイト テンプレートを使用して作成されたサイトに置き換えます。

この記事の手順は、サーバー ファーム インストールまたは 1 つのサーバー インストールのどちらかのアップグレードに適用できます。

はじめに

ここでは、ソフトウェア更新プログラムをインストールする前に考慮する必要のある推奨事項について説明します。

  • ユーザーの作業の中断時間が最短になるように、アップグレードの時間のスケジュールを設定します。

    アップグレードの実行中に、サービス、タイマー ジョブ、またはクロールを停止する必要はありません。必要に応じて、セットアップ ウィザードがこれらを停止または一時停止して再開します。セットアップ ウィザードは、アップグレードの実行中に、インターネット インフォメーション サービス、SharePoint Administration Service、および SharePoint Timer Services を再起動します。

    注意

    Web フロントエンド サーバーで実行されている World Wide Web Publishing Service を停止する必要はありません。ただし、アップグレードの実行中にセットアップ ウィザードがサービスを再起動した場合、サイトへのアクセスが一時的に影響を受ける可能性があります。

  • ユーザーと Microsoft Search Server 2008 または Search Server 2008 Express を実行しているサーバーによってホストされている Web サイトの主要な関係者にスケジュール案を伝え、必要に応じてスケジュールを調整します。

ソフトウェア更新プログラムのインストールを開始する前に、サーバー ファームをバックアップします。検索およびすべてのデータベースのバックアップを作成する必要があります。以下のガイドラインに従うことをお勧めします。

  • 検索 : SharePoint サーバーの全体管理のバックアップ操作または stsadm コマンド ライン ツールを使用して、共有サービス プロバイダ (SSP) の完全バックアップを作成します。バックアップ操作では、SSP データベースのバックアップとファイル システムのコンテンツ インデックスのバックアップの両方が実行されます。

    ヒント

    バックアップの実行前に、バックアップするドライブに、ファーム全体のバックアップに必要な空き容量があることを確認してください。SSP のみをバックアップする場合でも、ファーム全体のバックアップに必要な空き容量がなければ、バックアップ操作は失敗します。

  • 構成データベースおよびサーバーの全体管理コンテンツ データベース : ファームを停止した後で、SQL Server ツールを使用してデータベースをバックアップする必要があります。トランザクション ログが切り捨てられるように、シンプルな回復モデルを使用してください。詳細については、「すべてのデータベースを移動する (Search Server 2008)」を参照してください。

  • コンテンツ データベース : stsadm コマンド ライン ツールまたは SQL Server のどちらかを使用して完全バックアップ操作を実行し、すべてのコンテンツ データベースをバックアップします。SQL Server を使用する場合は、トランザクション ログが切り捨てられるように、単純復旧モデルを使用してください。

  • フロントエンド Web サーバー : フロントエンド Web サーバーをカスタマイズしている場合や、Web アプリケーションに対するカスタマイズの程度が不明な場合は、フロントエンド Web サーバーのバックアップ イメージを作成することをお勧めします。フロントエンド Web サーバーに展開したすべてのソリューション パッケージをバックアップしたことを確認してください。

    注意

    フロントエンド Web コンピュータをカスタマイズする場合は、強固な構築プロセスまたはスクリプトを使用してカスタマイズを管理し、新しいコンピュータにカスタマイズを適用できるようにするのが理想です。

  • 回復できないエラーがアップグレード中に発生すると、作成したバックアップ イメージからサーバーを復元しなければならなくなる場合があります。その場合には、フロントエンド Web サーバーにすべてのカスタマイズを手動で適用する必要があります。

    注意

    ソフトウェア更新プログラムのインストールが成功したことを確認した後で、サーバー ファームをバックアップすることをお勧めします。

ヒント

アップグレードを実行しながらのバックアップ操作は失敗します。このため、すべてのバックアップ操作が完了するのを待ってからアップグレードを実行することをお勧めします。

サーバー ファームのバックアップおよび復元の詳細については、「ファームの保護および復元 (Search Server 2008)」を参照してください。ソフトウェア更新プログラムをインストールするための準備作業に関する一般的な情報については、「Office SharePoint Server 2007 のソフトウェア更新プログラムを展開する」を参照してください。

前提条件

ここでは、Microsoft Search Server 2008 または Microsoft Search Server 2008 Express から Office SharePoint Server 2007 へのアップグレードを実行する前に確認する必要のある項目および情報について説明します。

ソフトウェア要件

この記事の手順は、Office SharePoint Server 2007 へのアップグレードを実行する 1 台以上のコンピュータで、Microsoft Search Server 2008 または Microsoft Search Server 2008 Express が既に実行されていることを前提としています。この記事で既に説明した更新プログラムをダウンロードするには、インターネットにアクセスできる必要があります。

重要

Microsoft Search Server 2008 または Microsoft Search Server 2008 Express の x86 インストールをアップグレードする場合は、アップグレード時に x86 コンポーネントのみを使用するように注意してください。これらのコンポーネントには、オペレーティング システム、Office SharePoint Server 2007、Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1)、Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラム、および Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラムが含まれます。同様に、x64 インストールをアップグレードする場合は、x64 コンポーネントのみを使用するように注意してください。

必要な権限

この記事の作業を実行するには、サーバー ファームの各サーバーの Administrators グループのメンバ、ファーム管理者、および共有サービス プロバイダの管理者である必要があります。

重要

サーバー ファームをアップグレードする場合は、ファーム内の各サーバーに対して、インデックス サーバー、クエリ サーバー、フロントエンド Web サーバーの順序で、この記事の手順を実行する必要があります。

Office SharePoint Server 2007 をインストールする

注意

Office SharePoint Server 2007 をインストールするには、アップグレードする各コンピュータの Administrators グループのメンバである必要があります。

  1. アップグレードする Microsoft Search Server 2008 または Microsoft Search Server 2008 Express のどちらかを実行している最初のコンピュータにログオンします。最初にインデックス サーバー、次にクエリ サーバー、最後に Web フロントエンド サーバーをアップグレードする必要があります。

  2. Windows エクスプローラで共有フォルダまたは CD-ROM ドライブに移動し、Setup.exe をダブルクリックします。

  3. [プロダクト キーの入力] ページで Microsoft Office SharePoint Server 2007 のプロダクト キーを入力して、[続行] をクリックします。

  4. ライセンス条項のページで [「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」に同意します] をオンにして、[続行] をクリックします。

  5. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード] ページの [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスをオフにして、[閉じる] をクリックします。

  6. サーバー ファームの各サーバーに対して、手順 1. ~ 5. を繰り返します。これらの手順をファーム内のすべてのサーバーに対して実行してから、「Office SharePoint Server 2007 SP1 をインストールする (任意)」に進みます。

Office SharePoint Server 2007 SP1 をインストールする (任意)

Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1) をインストールすることもできます。このサービス パックをインストールすることをお勧めします。このサービス パックをインストールするには、サーバー ファームの各サーバーに対して以下の手順を実行します。このサービス パックをインストールしない場合は、「Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラムをインストールする」に進みます。

重要

以下の手順は、最初にインデックス サーバー、次にクエリ サーバー、最後にフロントエンド Web サーバーの順序で実行してください。

  1. Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1) をダウンロードします。

    Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1) は、「Microsoft ダウンロード センター」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=105636&clcid=0x411) からダウンロードできます。

  2. Windows エクスプローラで、ダウンロードした .exe をダブルクリックします。

  3. [このファイルを実行しますか?] というダイアログ ボックスが表示されたら、[実行] をクリックします。

  4. マイクロソフト ライセンス条項に関するページで、[マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項に同意する場合はここをクリックしてください] チェック ボックスをオンにして、[次へ] をクリックします。

  5. [SharePoint 製品とテクノロジへようこそ] ページで [次へ] をクリックします。

  6. 構成中に一部のサービスを再起動する必要があることを通知するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

  7. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードの終了] ページで [キャンセル] をクリックします。

  8. 構成ウィザードを終了するかどうかを確認するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラムをインストールするには

ここでは、任意の規模のサーバー ファームに Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラムをインストールするために必要なすべての手順を含めています。複数のコンピュータ サーバー ファームにインストールする場合、Search Server 2008 または Search Server 2008 Express を実行しているサーバー ファーム内の各サーバーに更新プログラムをインストールします。

Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラムをインストールする

  1. Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラムをダウンロードします。

    32 ビット版更新プログラムは次の場所からダウンロードできます。

    Microsoft ダウンロード センター (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121881&clcid=0x411)

    64 ビット版更新プログラムは次の場所からダウンロードできます。

    Microsoft ダウンロード センター (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121883&clcid=0x411)

  2. すべての Web サーバー上の World Wide Web Publishing Service (W3SVC) を停止して、サーバー ファームからユーザーを切断します。

    注意

    この手順は、サーバーが完全に停止していることを確実にするための予防措置として実行します。

  3. 最初のサーバーの Windows エクスプローラで、ダウンロードした .exe をダブルクリックします。

    既定では、x86 版のファイル名は infrastructureupdateforwindowssharepointservices3.0-kb951695-fullfile-x86.exe で、x64 システム用のファイル名は infrastructureupdateforwindowssharepointservices3.0-kb951695-fullfile-x64.exe です。

    重要

    以下の手順は、最初にインデックス サーバー、次にクエリ サーバー、最後にフロントエンド Web サーバーの順序で実行してください。

  4. [セキュリティの警告] ダイアログ ボックスが表示される場合は、[実行] をクリックして続行します。

  5. [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項] ページで、[「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」に同意します] チェック ボックスをオンにして、[続行] をクリックします。

    ソフトウェア更新プログラムのインストールの最後に、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードが開始されます。

    注意

    ウィザードが自動的に開始されない場合は、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード] をクリックします。

  6. [SharePoint 製品とテクノロジへようこそ] ページで [次へ] をクリックします。

  7. 構成中に一部のサービスを再起動する必要があることを通知するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

    重要

    インターネット インフォメーション サービス、SharePoint Administration Service、および SharePoint Timer Service の再起動中に、サーバー ファームへのユーザー アクセスが一時的に中断されます。これらのサービスの再起動は、通常、わずかな時間で完了します。

  8. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードの終了] ページで [次へ] をクリックします。

  9. サーバー ファーム内のインストールに関するダイアログ ボックスが表示された場合は、[OK] をクリックしないでください。代わりに、各サーバーで次のダイアログ ボックスが表示されたままにします。

    サーバー ファームの各サーバーでセットアップを実行して、新しいバイナリ ファイルをインストールする必要があります。サーバー ファームに複数のサーバーがある場合、他のサーバーでセットアップと構成ウィザードを実行してからこのサーバーに戻って [OK] をクリックし、続行します。

  10. サーバー ファーム内のすべてのサーバーで上記のダイアログ ボックスが表示されているときには、サーバーの全体管理 Web サイトをホストする 1 つのサーバーを使用してインストールを完了させます。

  11. 前の手順で選択したサーバーで [OK] をクリックします。

  12. [構成が正常に完了しました] ページで [完了] をクリックします。

  13. サーバーの全体管理 Web サイトをホストする 1 つの Web サーバーの更新が完了したら、この 1 つの Web サーバーで「インストールを確認する」の手順を実行し、ソフトウェア更新プログラムのインストールが正常に行われたことを確認する必要があります。

  14. ダイアログ ボックスで [OK] をクリックし、サーバー ファーム内の残りのコンピュータを 1 つずつ続行して更新します。

    注意

    SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードが一度に 1 つのコンピュータのみで構成手順を実行することが重要です。

確認手順

Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラムがインストールされていることを確認するには、マイクロソフト サポート技術情報の記事「Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラムについて」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=125366&clcid=0x411) の「Service Pack がインストール済みかどうかを確認する方法」を参照してください。

Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラムをインストールする

この手順を使用して、単一のサーバーまたはサーバー ファーム上の Search Server 2008 または Search Server 2008 Express に Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラムをインストールします。Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラムは、サーバー ファーム内の各サーバーにインストールする必要があります。

Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラム は、更新しているコンピュータごとにダウンロードすることも、ファイル共有にダウンロードすることもできます。ファイル共有をインストール ソースとして使用する場合は、その共有にアクセスする各サーバー管理者に、少なくとも読み取り権限を付与する必要があります。

Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラムをインストールするには

サーバー ファームの各サーバーに Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラムをインストールする必要があります。

Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラムをインストールする

  1. Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラムをダウンロードします。

    32 ビット版更新プログラムは次の場所からダウンロードできます。

    Microsoft ダウンロード センター (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121879&clcid=0x411)

    64 ビット版更新プログラムは次の場所からダウンロードできます。

    Microsoft ダウンロード センター (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121880&clcid=0x411)

  2. すべての Web サーバー上の World Wide Web Publishing Service (W3SVC) が停止していることを確認します。

    注意

    この手順は、サーバーが完全に停止しており、更新中にユーザーがサーバー ファームにアクセスできないことを確実にするための予防措置として実行します。

  3. 最初のサーバーの Windows エクスプローラで、ダウンロードした .exe をダブルクリックします。

    既定では、x86 版のファイル名は infrastructureupdateformicrosoftofficeservers-kb951297-fullfile-x86.exe、x64 版のファイル名は infrastructureupdateformicrosoftofficeservers-kb951297-fullfile-x64.exe です。

    重要

    以下の手順を、最初にインデックス サーバー、次にクエリ サーバー、最後にフロントエンド Web サーバーの順序で実行します。

  4. [セキュリティの警告] ダイアログ ボックスが表示される場合は、[実行] をクリックして続行します。

  5. [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項] ページで、[マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項に同意するにはここをクリックしてください] チェック ボックスをオンにして、[続行] をクリックします。

    ソフトウェア更新プログラムのインストールの最後に、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードが開始されます。

    注意

    ウィザードが自動的に開始されない場合は、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード] をクリックします。

  6. [SharePoint 製品とテクノロジへようこそ] ページで、[次へ] をクリックします。

  7. 構成中に一部のサービスを再起動する必要があることを通知するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

    重要

    インターネット インフォメーション サービス、SharePoint Administration Service、および SharePoint Timer Service の再起動中に、サーバー ファームへのユーザー アクセスが一時的に中断されます。これらのサービスの再起動は、通常、わずかな時間で完了します。

  8. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードの終了] ページで [次へ] をクリックします。

  9. サーバー ファーム内のインストールに関するダイアログ ボックスが表示された場合は、[OK] をクリックしないでください。代わりに、各サーバーで次のダイアログ ボックスが表示されたままにします。

    サーバー ファームの各サーバーでセットアップを実行して、新しいバイナリ ファイルをインストールする必要があります。サーバー ファームに複数のサーバーがある場合は、他のサーバーでセットアップと構成ウィザードを実行してからこのサーバーに戻って [OK] をクリックし、続行します。

  10. サーバー ファーム内のすべてのサーバーで上記のダイアログ ボックスが表示されているときには、サーバーの全体管理 Web サイトをホストする 1 つのサーバーを使用してインストールを完了させます。

  11. 前の手順で選択したサーバーで [OK] をクリックします。

  12. [構成が正常に完了しました] ページで [完了] をクリックします。

  13. サーバーの全体管理 Web サイトをホストする 1 つの Web サーバーの更新が完了したら、この 1 つの Web サーバーで「インストールを確認する」の手順を実行し、ソフトウェア更新プログラムのインストールが正常に行われたことを確認する必要があります。

  14. ダイアログ ボックスで [OK] をクリックし、サーバー ファーム内の残りのコンピュータを 1 つずつ続行して更新します。

    注意

    SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードが一度に 1 つのコンピュータのみで構成手順を実行することが重要です。

  15. サーバー ファーム内のすべてのサーバーでソフトウェア更新プログラムのインストールと構成が完了したら、World Wide Web Publishing Service を手動で停止した各サーバーで、サービスを手動で開始し、ユーザーが Web サーバーを利用できるようにします。

確認手順

Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラムがインストールされていることを確認するには、マイクロソフト サポート技術情報の記事 951297「Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラムについて」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121886&clcid=0x411) の「更新プログラムがインストールされているかどうかを確認する方法」を参照してください。

SSP を新しい Web アプリケーションに移動する

共有サービス プロバイダ (SSP) を別の Web アプリケーションに移動することをお勧めします。この操作を行わない場合、SSP のバックアップを復元できません。

SSP を別の Web アプリケーションに移動するには、以下の手順を順番に実行します。

注意

ここで説明する手順は、スリップストリーム インストールを実行して Office SharePoint Server 2007 にアップグレードするか、各コンポーネントを個別にインストールするかに関係なく適用できます。

新しい Web アプリケーションを作成する

この手順を実行するには、ファーム管理者である必要があります。

  1. SSP サイトのための Web アプリケーションを作成します。新しい Web アプリケーションの作成の詳細については、「Web アプリケーションを作成または拡張する」を参照してください。次の点に注意してください。

    • 手順 5. で新しい Web サイトの作成を選択する必要があります。サーバー ファームをアップグレードする場合は、アプリケーション プール アカウントとしてドメイン ユーザー アカウントを割り当てる必要があります。定義済みのアカウントは使用できません。

    • この Web アプリケーションのポート番号を書きとめてください。この番号は、この記事の後の手順を実行するときに必要になります。

  2. [作成済みアプリケーション] ページが表示されても、サイト コレクションを作成しないでください。この Web アプリケーションのサイト コレクションは、この記事の後の手順で作成します。

共有サービス プロバイダの名前を確認する

以下の手順を実行して、SSP の名前を確認します。次の手順で、この名前が必要になります。

  1. サーバーの全体管理で、[アプリケーション構成の管理] をクリックします。

  2. [Office SharePoint Server 共有サービス] セクションで、[このファームの共有サービスの作成または構成] をクリックします。

  3. [SSP および関連付けられた Web アプリケーション] 列に SSP の名前が表示されます。既定では、SSP の名前は SharedServices です。

作成した Web アプリケーションに SSP を移動する

これらの手順を実行するサーバーのサーバー管理者である必要があります。

  1. サーバー ファームのアプリケーション サーバーでコマンド プロンプトを開きます。

  2. stsadm.exe ファイルが格納されているディレクトリに移動するか、このディレクトリがシステム パスに含まれていることを確認します。stsadm.exe が格納されているディレクトリに移動するには、コマンド プロンプトに次の文字列を入力して Enter キーを押します。

    cd %COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft shared\Web server extensions\12\bin

  3. コマンド プロンプトに次の文字列を入力して Enter キーを押します。この手順を実行すると、SSP で必要となるフォルダ構造が Web アプリケーションに追加されます。

    stsadm -o addpath -url http://<ホスト名>:<ポート番号>/ssp/admin -type explicitinclusion

    <ホスト名> は、前の手順で作成した Web アプリケーションのホスト名です。<ポート番号> は、その Web アプリケーションに割り当てたポート番号です。

  4. コマンド プロンプトに次の文字列を入力して Enter キーを押します。この手順を実行すると、SSP テンプレートを使用して、新しい Web アプリケーション内にサイト コレクションが作成されます。

    stsadm -o createsite -url "http://<ホスト名>:<ポート番号>/ssp/admin" -owneremail電子メール -ownerloginログイン -sitetemplate "OSRV#0" -title "Shared Services Administration: <SSP 名>"

    <ホスト名> と <ポート番号> は、手順 3. で使用した値と同じです。

    <電子メール> は、検索についての連絡先電子メール アドレスとして割り当てる電子メール アドレスです。emailalias@contoso.com という形式で入力する必要があります。

    <ログイン> はこのサイト コレクションのサイト コレクション管理者として割り当てるドメイン アカウントです。このログイン アカウントは、SSP のすべてのサービスを管理するために使用できます。連絡先電子メール アドレスの詳細については、「連絡先の電子メール アドレスを変更する (Office SharePoint Server 2007)」を参照してください。

    <SSP 名> は SSP の名前です。

  5. コマンド プロンプトに次の文字列を入力して Enter キーを押します。この手順を実行すると、新しく作成した Web アプリケーションに SSP が割り当てられます。

    stsadm –o editssp –title " SSP 名 " –sspadminsite http://<ホスト名>:<ポート番号>/ssp/admin

    <SSP 名> は SSP の名前です。

    <ホスト名> と <ポート番号>は、手順 3. と 4. で使用した値と同じです。

新しい SSP をテストする

新しい SSP Web サイトを使用するには、以下の手順を実行します。

  1. サーバーの全体管理で、[アプリケーション構成の管理] をクリックします。

  2. [Office SharePoint Server 共有サービス] セクションで、[このファームの共有サービスの作成または構成] をクリックします。

  3. [このファームの共有サービスの管理] ページで、SSP の名前の上にマウスを置き、表示される一覧の [共有サービス管理サイトを開く] をクリックします。

    注意

    Web サイトの URL のホスト名とポート番号が、前の手順で使用したホスト名とポート番号に一致している必要があります。

    共有サービス管理サイトが表示されます。

IIS を再起動する

サーバー ファームのすべてのサーバーで、以下の手順を実行します。

注意

以下の手順を実行するには、サーバー ファームの各サーバーのサーバー管理者である必要があります。

  1. コマンド プロンプトを開きます。

  2. iisreset /noforce コマンドを実行して、IIS を再起動します。

省略可能な手順

サーバー ファームをアップグレードした後では、ポート 80 に対して構成されている Web アプリケーションの既定のトップレベル Web サイトが、Microsoft Search Server 2008 または Microsoft Search Server 2008 Express を実行していたときの検索センター サイトと同じになります。元の検索センター サイトを削除して、グループ作業ポータル テンプレートなど、別のサイト テンプレートを使用して作成されたサイトに置き換えることができます。このテンプレートで作成されたサイトでは、検索センター サイトも含まれるグループ作業ポータル サイトを使用できます。詳細については、「サイト コレクションを作成する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

関連項目

概念

Search Server 2008 または Search Server 2008 Express から Office SharePoint Server 2007 にアップグレードする