フォーム テンプレートのバージョン管理を計画する (Office SharePoint Server)

この記事の内容 :

  • ドキュメントの保存期間

  • 容量計画

InfoPath Forms Services を設定し、ドキュメント ライブラリ レベルでフォーム テンプレートのバージョン管理を有効にすることができます。バージョン管理を有効にすることにより、ライブラリにはフォーム テンプレートの編集や保存が行われるごとに、そのフォーム テンプレートの新バージョンが作成されます。フォーム テンプレートがあるドキュメント ライブラリにおいて定期的に編集される場合は、そのドキュメント ライブラリに対してバージョン管理を設定するようにします。バージョン管理を有効にすることで、フォーム テンプレートの編集が行われたときに、過去のフォーム テンプレートが上書きされてしまうのを防ぐことができ、旧バージョンへいつでも戻すことができるようになります。

バージョン管理機能は、フォーム テンプレートのアップグレードには適用されない点に注意してください。既存のフォーム テンプレートの新バージョンをアップロードすることによってフォーム テンプレートをアップグレードする場合、アップグレード前のバージョンのフォーム テンプレートは利用できなくなり、アップグレードを元に戻す方法は用意されていません。

注意

バージョン管理は、指定したドキュメント ライブラリに対してのみ設定できます。サイト、サイト コレクション、またはファームの全体に対してバージョン管理を設定することはできません。

ドキュメントの保存期間

ドキュメント ライブラリに対してバージョン管理を有効にする場合、ライブラリ オーナーは過去のバージョンをすべて保存するかどうかを選択できます。ライブラリ オーナーは、一定数のバージョンだけ保存することもできますが、一定期間を経過したドキュメントを自動的に削除する機能 (廃棄機能) はありません。このため、保存されているバージョンを手動で削除しなければ、ドキュメントが長期間にわたって保存されたままになる可能性があります。ドキュメントの保存に関しては、以下の点を考慮します。

  • 組織のポリシーで、一定期間を経過したドキュメントを破棄することが求められているかどうか。こうしたポリシーをどのように満たすか、そしてファーム上のドキュメントの経過期間をどのように監視するかについて計画する必要があります。

  • バージョン管理が行われていない状態で新バージョンのドキュメントがアップロードされる場合、旧バージョンのドキュメントにユーザーがアクセスする危険性があります。旧バージョンのドキュメントがシステム上で利用可能な状態のままにならないよう、ドキュメント ライブラリを設定してください。

容量計画

ファーム管理者は、ドキュメント ライブラリ オーナーがそのドキュメント ライブラリに対してバージョン管理を有効にするかどうかを直接制御することはできません。そのため、ファームの容量を計画するときは、以下の点を考慮する必要があります。

  • レポート機能を使用して、ファーム内のドキュメント ライブラリのサイズについて定期的にレポートが作成されるよう計画します。

  • 十分なデータベース容量を用意して、大量のドキュメントが保存された場合に対する余地を確保します。

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関連項目

概念

フォーム テンプレートの展開を計画する