個人用設定ポリシーを管理する

ユーザー プロファイルの管理者は、個人用サイトの個人用設定機能およびユーザー プロファイル プロパティのアクセスとプライバシー設定を構成できます。

"個人用機能の使用" 権限を持つユーザーは、個人用に設定された情報を表示したり、個人用設定機能を使用したりすることができます。個人用設定情報は、同じ信頼できる個人用サイト ホストの場所へのアクセス権を持つすべてのユーザーと共有できます。この権限のないユーザーは、個人用設定情報を表示することはできません。

"個人用機能の使用" 権限を保有していても、他のユーザーのすべての個人用設定情報を表示できるとは限りません。各組織のニーズに従って、いくつかのユーザー プロファイル プロパティと個人用設定機能がより慎重に扱われることがあります。個人用設定ポリシーにより、管理者と個々のユーザーは、個人用設定機能またはユーザー プロファイル プロパティごとにポリシーを構成することで、いっそうきめ細かくプライバシーを保護し、情報を共有することができます。ユーザーが各ユーザー プロファイル プロパティまたは個人用設定機能を表示できるのは、プロパティまたは機能のポリシーで許可されている場合のみです。

ポリシーでは、各ユーザーのパブリック プロファイルで表示する情報の種類を決定します。ポリシーは、以下の個人用設定機能に対して管理できます。

  • メンバシップ (SharePoint サイト、配布リストなど)

  • 仕事仲間 (自分の仕事仲間リスト、仕事仲間の推奨事項など)

  • 個人用リンク

  • 自分の個人用設定リンク (個人用設定サイトの固定など)

  • ユーザー プロファイル プロパティ

各ポリシーは、ポリシー設定と既定のプライバシー設定で定義されます。ポリシー設定は以下のとおりです。

  • 有効 : 情報は、既定のプライバシー設定に基づいて、ユーザー プロファイル マネージャ以外のユーザーに表示されます。

  • 無効 : 情報は、共有サービス管理サイトの [ユーザー プロファイル プロパティの編集] ページを使用しているユーザー プロファイル マネージャにのみ表示されます。プロパティは、パブリック プロファイル ページまたはユーザーの個人用サイトのどちらにも表示されません。

既定のプライバシー設定 (ポリシーの可視性とも呼ばれる) では、個人用設定機能またはプロパティを表示できるユーザーを決定します。値は以下のとおりです。

  • 自分のみ : 機能またはプロパティは、個人用サイトおよびパブリック プロファイラを使用しているユーザーに表示されます。

  • 自分の管理者 : 機能またはプロパティは、ユーザーとその管理者に表示されます。

  • 自分の業務グループ : 機能またはプロパティは、ユーザーおよび同じ管理者にレポートする他のすべてのユーザーに表示されます。

  • 自分の仕事仲間 : 機能またはプロパティは、仕事仲間リスト内のすべてのユーザーに表示されます。

  • すべてのユーザー : パブリック プロファイルの機能またはプロパティは、すべてのユーザーに表示されます。ユーザー プロファイル プロパティを複製する場合は、この設定を選択する必要があります。

注意

"ユーザー プロファイルの管理" 権限を持つユーザー (ユーザー プロファイル マネージャと呼ばれる) は、既定のプライバシー設定にかかわらず、すべてのユーザーのプロパティと個人用設定機能を表示できます。

既定のプライバシー設定は、[ユーザーによる上書きを許可する] チェック ボックスがオンになっている場合にのみ変更できます。仕事仲間の推奨事項および一部のユーザー プロファイル プロパティには、上書きオプションを使用することはできません。

注意

既定では、このオプションがオンになっているものとそうでない機能またはプロパティがあります。

仕事仲間の推奨事項はすべてのユーザーに表示され、既定のプライバシー設定を変更することはできません。

個人用設定リンク

各ユーザーは、それぞれの個人用サイトにあるドキュメント Web パーツ内のサイトにリンクを追加できます。これらのリンクは個々の個人用サイトにのみ表示され、その可視性は、[ポリシーの管理] ページの [自分の個人用設定リンク] セクションにある [個人用設定サイトの固定] で選択された個人用設定ポリシーによって制御されます。これらのリンクと、[共有サービス管理] ページでユーザー プロファイル マネージャによって管理される個人用設定サイトへのリンクを混同しないでください。個人用設定サイトへのリンクは、個人用サイトのトップ リンク バーに追加され、対象ユーザー メンバシップに基づいて、SSP 内のすべてのユーザーに配信されるものです。

ユーザー プロファイル プロパティ

ユーザー プロファイルの個人用設定ポリシーは、各プロパティの [プロパティの編集] ページから管理されます。ポリシー オプションは、他の個人用設定ポリシーのオプションより複雑です。

ユーザー プロファイル プロパティのポリシー設定は以下のとおりです。

  • 必須 : プロパティは有効であり、プロパティの値を指定する必要があります。

  • 任意 : プロパティは有効ですが、値は不要です。任意のプロパティの値を指定するかどうかは、各ユーザーが決定します。

  • 無効 : 他の個人用設定機能のポリシー設定と同じです。ユーザー プロファイル マネージャのみがプロパティを表示できます。

ユーザー プロファイル プロパティの可視性オプションは、他の個人用設定機能のポリシーの可視性オプションと同じです。ただし、いくつかの既定のユーザー プロパティについては、既定のプライバシー設定を変更することはできません。

ユーザー プロファイル プロパティのポリシーは、複数の SharePoint サイト コレクション内のユーザー情報リスト間で複製することができます。[レプリケート] オプションがオフになっているプロパティは複製できません。この場合、各ユーザー情報リストには、手動で入力された値が引き続き表示されます。[レプリケート] チェック ボックスがオンになっているプロパティは複製できますが、プロパティの既定のプライバシー設定が [すべてのユーザー] になっており、[ユーザーによる上書きを許可する] チェック ボックスがオフになっている場合に限られます。SSP を使用するすべてのサイトで複製されたプロパティの値が、ユーザー プロファイル内のプロパティの値で上書きされます。これらの値は、ユーザー プロファイルをインポートするたびに更新されます。

ユーザー プロファイル プロパティには可視性に影響する追加設定がいくつか含まれていますが、これらの設定は技術的には個人用設定ポリシーと関係ありません。管理者は、特定のプロパティの値を各ユーザーが修正できるように、編集設定を変更できます。また、表示設定を変更して、パブリック プロファイル、[詳細の編集] ページ、仕事仲間の表示/変更 Web パーツのいずれかまたはその組み合わせにプロパティを表示するかどうかを指定できます。

タスク要件

このタスクの手順を実行するには、以下の要件を満たしている必要があります。

  • 管理者が共有サービス プロバイダ (SSP) 管理サイトの読み取り権限を保有している。

  • 管理者が "ユーザー プロファイルの管理" 権限を保有している。

個人用設定ポリシーを管理するには、以下の手順を実行します。