Stsadm コマンドライン ツールを使用した Windows SharePoint Services 3.0 のバックアップ
この手順を実行する前に、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトが実行されているサーバーにログオンしていることを確認してください。
重要
この手順を完了するには、少なくともローカル Administrator グループのメンバシップまたはそれと同等のメンバシップが必要です。
Stsadm コマンドライン ツールを使用して、サーバー ファーム、Web アプリケーション、またはデータベースをバックアップする
以下の手順に従って、Stsadm コマンドライン ツールを使用してサーバー ファーム、Web アプリケーション、またはデータベースをバックアップすることができます。ここでは、完全バックアップについて説明します。差分バックアップを実行するには、パラメータ -backupmethod differential を使用します。この手順は簡単に実行することができ、復旧モデルに関係なく、すべてのデータベースで機能します。完全バックアップではデータベース内のすべてのデータがバックアップされます。これは、完全な差分バックアップの基となるバックアップとして機能します。差分バックアップでは、前回の完全バックアップ以降に変更されたデータ拡張のみが記録されます。したがって、差分バックアップの処理は完全バックアップよりも小さく高速になり、バックアップをより頻繁に、かつ簡単に実行できるようになります。その結果、データ損失のリスクが減少します。
これらの手順がシステムに与える影響は、バックアップするデータベースのサイズによって異なります。数百ギガバイトの大規模なデータベースをバックアップする場合、サーバー ファームのパフォーマンスが低下する可能性があります。このため、これらのバックアップは、Windows SharePoint Services 3.0 の使用率が低い時間帯に実行することをお勧めします。バックアップのパフォーマンスを最適化する方法については、「SQL Server におけるバックアップと復元のパフォーマンスの最適化」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=94533&clcid=0x409) を参照してください。
Stsadm コマンドライン ツールを使用したサーバー ファームのバックアップ
32 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%Program Files%\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。
または
64 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%drive%\program files (x86)\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。
バックアップするノードが不明な場合は、コマンド「
Stsadm –o backup –showtree
」を入力します。注意
showtree パラメータを指定して backup コマンドを実行すると、一部のアイテムが角かっこで囲まれて表示されます。角かっこ ([ ]) で囲まれているアイテムを選択してバックアップすることはできません。これらをバックアップするには、上のノードを選択する必要があります。
サーバー ファームをバックアップするには、コマンド「
Stsadm -o backup -directory \\server\share -backupmethod full
」を入力します。"\\server\share
" は、バックアップ共有への UNC パスです。バックアップが正常に終了すると、コマンド プロンプト ウィンドウに次の文字列が表示されます。
完了しました。警告が 0 個見つかりました。
完了しました。エラーが 0 個ありました。
バックアップが正常に完了しました。
---------------------------------------------------------
操作は正常に完了しました。
エラーや警告がある場合、またはバックアップが正常に完了しなかった場合は、手順 3 で指定した共有の spbackup.log ファイルを確認して詳細情報を取得してください。
注意
バックアップ操作の詳細については、「Backup : Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)」を参照してください。
Stsadm コマンドライン ツールを使用した Web アプリケーションのバックアップ
32 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%Program Files%\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。
または
64 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%drive%\program files (x86)\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。
バックアップするノードが不明な場合は、コマンド「
Stsadm –o backup –showtree
」を入力します。注意
showtree パラメータを指定して backup コマンドを実行すると、一部のアイテムが角かっこで囲まれて表示されます。角かっこ ([ ]) で囲まれているアイテムを選択してバックアップすることはできません。これらをバックアップするには、上のノードを選択する必要があります。
Web アプリケーションをバックアップするには、コマンド「
STSADM.EXE -o backup -directory \\server\share -backupmethod full -item "Windows SharePoint Services Web Application"
」を入力します。"\\server\share
" はバックアップ共有への UNC パスであり、""Windows SharePoint Services Web Application"
" はバックアップする Web アプリケーションの名前です。バックアップが正常に終了すると、コマンド プロンプト ウィンドウに次の文字列が表示されます。
完了しました。警告が 0 個見つかりました。
完了しました。エラーが 0 個ありました。
バックアップが正常に完了しました。
---------------------------------------------------------
操作は正常に完了しました。
エラーや警告がある場合、またはバックアップが正常に完了しなかった場合は、手順 3 で指定した共有の spbackup.log ファイルを確認して詳細情報を取得してください。
注意
バックアップ操作の詳細については、「Backup : Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)」を参照してください。
Stsadm コマンドライン ツールを使用したデータベースのバックアップ
32 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%Program Files%\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。
または
64 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%drive%\program files (x86)\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。
バックアップするノードが不明な場合は、コマンド「
Stsadm –o backup –showtree
」を入力します。注意
showtree パラメータを指定して backup コマンドを実行すると、一部のアイテムが角かっこで囲まれて表示されます。角かっこ ([ ]) で囲まれているアイテムを選択してバックアップすることはできません。これらをバックアップするには、上のノードを選択する必要があります。
データベースをバックアップするには、コマンド「
STSADM.EXE -o backup -directory \\server\share -backupmethod full -item "Farm\Windows SharePoint Services Web Application\SharePoint - 80\WSS_Content"
」を入力します。"\\server\share
" はバックアップ共有への UNC パスであり、""Farm\Windows SharePoint Services Web Application\SharePoint - 80\WSS_Content"
" はバックアップするデータベースの名前です。バックアップが正常に終了すると、コマンド プロンプト ウィンドウに次の文字列が表示されます。
完了しました。警告が 0 個見つかりました。
完了しました。エラーが 0 個ありました。
バックアップが正常に完了しました。
---------------------------------------------------------
操作は正常に完了しました。
エラーや警告がある場合、またはバックアップが正常に完了しなかった場合は、手順 3 で指定した共有の spbackup.log ファイルを確認して詳細情報を取得してください。
注意
Backup 操作の詳細については、「Backup : Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)」を参照してください。
Stsadm コマンドライン ツールを使用したサイト コレクションのバックアップ
次の手順に従ってサイト コレクションをバックアップします。ここでは、完全バックアップについて説明します。差分バックアップを実行するには、パラメータ -backupmethod differential を使用します。この手順は簡単に実行することができ、復旧モデルに関係なく、すべてのデータベースで機能します。完全バックアップではデータベース内のすべてのデータがバックアップされます。これは、完全な差分バックアップの基となるバックアップとして機能します。差分バックアップでは、前回の完全バックアップ以降に変更されたデータ拡張のみが記録されます。したがって、差分バックアップの処理は完全バックアップよりも小さく高速になり、バックアップをより頻繁に、かつ簡単に実行できるようになります。その結果、データ損失のリスクが減少します。
これらの手順がシステムに与える影響は、バックアップするデータベースのサイズによって異なります。数百ギガバイトの大規模なデータベースをバックアップする場合、サーバー ファームのパフォーマンスが低下する可能性があります。このため、これらのバックアップは、Windows SharePoint Services 3.0 の使用率が低い時間帯に実行することをお勧めします。バックアップのパフォーマンスを最適化する方法については、「SQL Server におけるバックアップと復元のパフォーマンスの最適化」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=94533&clcid=0x409) を参照してください。
Stsadm コマンドライン ツールを使用したサイト コレクションのバックアップ
Stsadm コマンドライン ツールは、SharePoint 製品とテクノロジがインストールされているドライブにあります。ディレクトリ %CommonProgramFiles%\Microsoft shared\Web server extensions\12\bin に移動します。
サイト コレクションをバックアップするには、コマンド「STSADM.EXE -o backup -url https://servername -filename \\server\share\filename.bak -{backupmethod full | backupmethod differential}」を入力します。"https://servername" はバックアップするサイト コレクションの URL であり、"\\server\share\filename.bak" はバックアップ共有への UNC パスとバックアップ ファイルの名前です。
バックアップが正常に終了すると、コマンド プロンプト ウィンドウに次の文字列が表示されます。
操作は正常に完了しました。
エラーや警告がある場合、またはバックアップが正常に完了しなかった場合は、手順 2 で指定した共有の spbackup.log ファイルを確認して詳細情報を取得してください。
注意
Backup 操作の詳細については、「Backup : Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)」を参照してください。
Stsadm コマンドライン ツールを使用したサイトおよびサブサイトのエクスポート
この手順に従って、サイトとサブサイトをエクスポートします。export コマンドを使用してサイトやサブサイトを保存すると、後でそれらを、同じ Windows SharePoint Services 3.0 サーバーまたは別の Windows SharePoint Services 3.0 サーバーにインポートできます。export 操作を使用するとデータが保存されますが、この操作は backup 操作とは異なります。export 操作を使用して、ワークフロー、通知、機能、ソリューション、ごみ箱の状態をバックアップまたは復元することはできません。再現性の高いバックアップを実行するには、この記事の前半で説明した backup 操作を使用します。
Stsadm コマンドライン ツールを使用したサイトまたはサブサイトのエクスポート
32 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%Program Files%\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。
または
64 ビット バージョンの Windows Server 2003 の場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、ディレクトリを Stsadm コマンドライン ツールがある場所に変更します。通常のパスは「%drive%\program files (x86)\common files\Microsoft shared\web server extensions\12\bin」です。
サイトまたはサブサイトをエクスポートするには、コマンド「
STSADM.EXE -o export -url https://servername/sites/sitename -filename \\server\share\export.bak
」を入力します。"https://servername/sites/sitename
" はエクスポートするサイトまたはサブサイトの URLであり、"\\server\share
" はバックアップ共有への UNC パスです。また、"export.bak
" は任意のファイル名です。エクスポートが正常に終了すると、コマンド プロンプト ウィンドウに次の文字列が表示されます。
操作は正常に完了しました。
エラーや警告がある場合、またはエクスポートが正常に完了しなかった場合は、手順 2 で指定した共有の <ファイル名>.export.log ファイルを確認して詳細情報を取得してください。
注意
export コマンドを使用して、データをエクスポートおよび保存することができます。ただし、これは再現性の高いバックアップではありません。たとえば、ワークフローは、エクスポート時には保存されません。