ワークフローの展開プロセス

ワークフローには 3 つの種類があります。定義済みワークフロー、SharePoint Designer ワークフロー、Visual Studio カスタム ワークフローです。ワークフローは、Windows Workflow Foundation に基づいており、Windows SharePoint Services でホストされます。ワークフローは SharePoint サイト内で実行されます。また、Office system に統合されており、次のように Office system 全体でアクセスされます。

  • Microsoft Office SharePoint Server 2007 : ワークフローのインストール、アクティブ化、構成、開始、追跡、およびワークフローへの参加に使用されます。

  • Microsoft Office SharePoint Designer 2007 : ユーザー定義ワークフローの作成に使用されます。

  • Word、PowerPoint、Excel、および InfoPath : ワークフローの開始、およびワークフローへの参加に使用されます。

  • Outlook : ワークフロー通知の受信、およびタスクの追跡に使用されます。

この 3 種類のワークフローを展開するためのプロセスを次に説明します。

定義済みワークフローを展開する

定義済みワークフローは、Office SharePoint Server 2007 の機能としてあらかじめインストールされています。定義済みワークフローを展開するには、サイトに対してワークフローをアクティブ化し、リストまたはドキュメント ライブラリに関連付け (追加し)、ワークフローを開始します。

  1. ワークフローをアクティブ化する

    定義済みワークフローは、サイト コレクション レベルでアクティブ化します。サイトのリストおよびライブラリに関連付けることができるのは、アクティブなワークフローだけです。ワークフローのアクティブ化の詳細については、「ワークフローをアクティブ化する」を参照してください。

  2. リスト、ドキュメント ライブラリ、またはコンテンツ タイプにワークフローを追加する

    ワークフローを追加するときは、ワークフローをリスト、ドキュメント ライブラリ、またはコンテンツ タイプに関連付け、ワークフロー名、開始オプション、参加者、完了通知オプションなどのパラメータを指定してワークフローを構成します。ワークフローの追加の詳細については、「ワークフローをリストまたはドキュメント ライブラリに追加する」および「コンテンツタイプにワークフローを追加する」を参照してください。

  3. ワークフローを開始する

    ワークフローは、ユーザーが手動で開始するか、または関連付けられたリストまたはライブラリのアイテムが変更されたときに自動的に開始することができます。ワークフローが手動と自動のどちらで開始されるかは、ワークフローの構成設定によって決まります。ワークフローは、ワークフローが関連付けられているリスト内のアイテムまたはライブラリ内のドキュメントに対して実行されます。ワークフローの開始の詳細については、「ワークフローを開始する」を参照してください。

SharePoint Designer ワークフローを展開する

ユーザー定義ワークフローが有効である場合は、ユーザーが自身のサイトに SharePoint Designer ワークフローを展開できます。

  1. ユーザー定義ワークフローを有効にする

    ユーザーが SharePoint Designer ワークフローを作成して実行できるようにするには、サイト コレクションでユーザー定義ワークフローが有効になっていることを確認する必要があります。この設定は既定で有効になります。この設定が有効であるときは、ユーザーが SharePoint Designer 付属のワークフロー デザイナ ウィザードなどの宣言型ワークフロー エディタでワークフローを定義できます。ユーザー定義ワークフローの有効化の詳細については、「SharePoint Designer ワークフローを有効にする」を参照してください。

  2. SharePoint Designer ワークフローを作成する

    Microsoft Office SharePoint Designer 2007 のワークフロー デザイナ ウィザードを使用することで、サイトやアプリケーションにアプリケーション ロジックを追加するワークフローを、カスタム コードを記述することなく作成できます。ワークフロー デザイナには、ワークフローの作成、ワークフローのアクティブ化、リストまたはライブラリへのワークフローの追加の各タスクが組み込まれています。ウィザードの外部で手動の構成タスクを実行する必要はありません。SharePoint Designer ワークフローの作成の詳細については、「SharePoint Designer のワークフローを作成する」を参照してください。

  3. ワークフローを開始する

    ワークフローは、ユーザーが手動で開始するか、または関連付けられたリストまたはライブラリのアイテムが変更されたときに自動的に開始することができます。ワークフローが手動と自動のどちらで開始されるかは、ワークフローの構成設定によって決まります。ワークフローは、ワークフローが関連付けられているリスト内のアイテムまたはライブラリ内のドキュメントに対して実行されます。ワークフローの開始の詳細については、「ワークフローを開始する」を参照してください。

Visual Studio ワークフローを展開する

Visual Studio カスタム ワークフローを作成してインストールした後は、定義済みワークフローと同様の処理でそのワークフローを展開します。ユーザーの観点では、双方の展開処理に違いはありません。

  1. カスタム ワークフローを作成する

    Visual Studio でカスタム ワークフロー テンプレートおよびカスタム ワークフロー アクティビティを作成するには、Windows Workflow Foundation のワークフロー デザイナを使用します。Visual Studio ワークフローは、feature.xml ファイル、workflow.xml ファイル、ワークフロー アセンブリで構成され、必要に応じてワークフロー アクティビティをサポートする 1 つ以上のフォームがこれに加わります。カスタムの Visual Studio ワークフローの作成の詳細については、「Visual Studio 2005 でのワークフロー開発」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkId=119646&clcid=0x411) を参照してください。

  2. カスタム ワークフローをインストールする

    カスタムの Visual Studio ワークフローは、サイト コレクションの機能としてインストールします。カスタム ワークフローのインストールの詳細については、「Visual Studio カスタム ワークフローをインストールする」を参照してください。

  3. ワークフローをアクティブ化する

    カスタム ワークフローは、サイト コレクション レベルでアクティブ化します。サイトのリストおよびライブラリに関連付けることができるのは、アクティブなワークフローだけです。ワークフローのアクティブ化の詳細については、「ワークフローをアクティブ化する」を参照してください。

  4. リスト、ドキュメント ライブラリ、またはコンテンツ タイプにワークフローを追加する

    ワークフローを追加するときは、ワークフローをリスト、ドキュメント ライブラリ、またはコンテンツ タイプに関連付け、ワークフロー名、開始オプション、参加者、完了通知オプションなどのパラメータを指定してワークフローを構成します。ワークフローの追加の詳細については、「ワークフローをリストまたはドキュメント ライブラリに追加する」および「コンテンツタイプにワークフローを追加する」を参照してください。

  5. ワークフローを開始する

    ワークフローは、ユーザーが手動で開始するか、または関連付けられたリストまたはライブラリのアイテムが変更されたときに自動的に開始することができます。ワークフローが手動と自動のどちらで開始されるかは、ワークフローの構成設定によって決まります。ワークフローは、ワークフローが関連付けられているリスト内のアイテムまたはライブラリ内のドキュメントに対して実行されます。ワークフローの開始の詳細については、「ワークフローを開始する」を参照してください。

ワークフローが開始されると、参加者は、ワークフローが生成して参加者に割り当てるさまざまなタスクを通じてワークフローと対話できます。ワークフローは、すべてのタスクが完了するまで、またはワークフローが終了されるまで継続して実行されます。

関連項目

概念

グローバルなワークフロー設定を構成する