イベント ID 6141 (Windows SharePoint Services 正常性モデル)
Microsoft Windows SharePoint Services 3.0 の一部の機能は、タイマ ジョブと呼ばれるスケジュールされたバックグラウンド プロセスを利用して実行されます。管理者は、サーバーの全体管理を使用して、タイマ ジョブの構成およびスケジュールを行うことができます。サーバーの全体管理の [サーバーのサービス] ページを使用してサービスを開始または停止する場合、タイマ ジョブを使用してこの操作を実行します。
Windows SharePoint Services 3.0 のパフォーマンスを向上させるために、構成データベース内のデータの大半は、構成データ キャッシュと呼ばれるローカル ファイル システム キャッシュに維持されます。Windows SharePoint Services 3.0 では、タイマ サービスを使用して、このキャッシュと構成データベースの同期を維持します。代替アクセス マッピングは、管理者が着信 URL を Windows SharePoint Services によって使用される代替 URL にマッピングすることにより負荷分散システムを構成できるようにする、Windows SharePoint Services 3.0 の機能です。Windows SharePoint Services では、管理者は新しい SharePoint サイトを作成できます。サイトの所有者と (サイトの設定によっては) サイトの訪問者は、サブサイトも作成できます。
イベントの詳細
Product: |
Windows SharePoint Services |
ID: |
6141 |
Source: |
Windows SharePoint Services 3 |
Version: |
12.0 |
Symbolic Name: |
ULSEvtTag_6141 |
Message: |
サイト %1 を作成できませんでした。次の例外が発生しました: %2 |
診断
Windows SharePoint Services 3.0 に 1 つ以上の問題がありました。このエラーは、次の 1 つ以上の条件で発生します。注意: エラーを、次に示す順序で調べてください。
Windows SharePoint Services Administration サービスが停止または無効になっている。
ファーム サービス アカウントに、構成データ キャッシュに書き込むための権限がない。
代替アクセス マッピングの更新に失敗した。
SharePoint サイトの作成に失敗した。
サービス インスタンスの準備に失敗した。
Windows SharePoint Services Administration サービスが停止または無効になっている
サービス MMC スナップインで、"Windows SharePoint Services Administration" サービスを確認します。 このサービスを開始して、"自動" と構成する必要があります。 サービスを開始する場合は、「管理サービスを開始する」を参照してください。
アカウントに、構成データ キャッシュに書き込むための権限がない
%systemdrive%\inetpub\wwwroot\wss\config ディレクトリに移動し、そのプロパティ ページを開きます。
[セキュリティ] タブで、次のアカウントに対象の権限があることを確認します (以下の表を参照)。
適切な権限を割り当てる場合は、「Assign sufficient permissions to the configuration data cache」を参照してください。
アカウント | アクセス許可 |
---|---|
WSS_ADMIN_WPG |
読み取りと書き込み |
WSS_RESTRICTED_WPG |
読み取りと書き込み |
代替アクセス マッピングの更新に失敗した
Windows イベント ログで、ソースが "Windows SharePoint Services 3"、イベント ID が "6397" のイベントを探します。 これらのイベントから、問題のトラブルシューティングに必要な情報 (影響を受けた Web アプリケーションなど) が提供されます。 この問題を解決する場合は、「Complete the alternate access mapping update」を参照してください。
このタスクを実行するには、SharePoint Administrators グループのメンバである必要があります。
代替アクセス マッピングの設定を表示するには
サーバーの全体管理で [サーバー構成の管理] をクリックします。
[サーバー構成の管理] ページの [グローバル構成] セクションで、[代替アクセス マッピング] をクリックします。
SharePoint サイトの作成に失敗した
Windows イベント ログで、ソースが "Windows SharePoint Services 3"、イベント ID が "6141" のイベントを探します。これらのイベントから、問題のトラブルシューティングに必要な情報 (影響を受けた Web サイトなど) が提供されます。
解決
この問題を解決するには、[診断] セクションで検出した原因に対応する解決策を利用してください。解決策を実行した後に、機能が正常に動作しているかどうかを [確認] セクションで確認してください。
原因 | 解決策 |
---|---|
Windows SharePoint Services Administration サービスが無効になっている |
管理サービスを開始する |
サービス アカウントに、構成データ キャッシュに書き込むための権限がない |
構成データ キャッシュに十分な権限を割り当てる |
代替アクセス マッピングの更新に失敗した |
代替アクセス マッピングの更新を実行する |
サービス インスタンスの準備に失敗した |
サービス インスタンスを再準備する |
管理サービスを開始する
このアクションを実行するには、SharePoint 管理者グループのメンバである必要があります。
Windows SharePoint Services Administration サービスを開始するには (サーバーの全体管理のインスタンスを少なくとも 1 つ使用できる場合)
サーバーの全体管理のインスタンスの少なくとも 1 つにログオンできることを確認します。
サーバーの全体管理で [サーバー構成の管理] をクリックします。
[サーバー構成の管理] ページで、[トポロジおよびサービス] セクションの [サーバーのサービス] をクリックします。
[サーバーのサービス] ページで、管理サービスを開始するサーバーを [サーバー] ボックスの一覧から選択します。
[ユーザー設定] オプションを選択します。
[以下の表のサービスを起動] セクションで、サーバーの全体管理の横の [開始] をクリックします。
この処理を行っても Windows SharePoint Services 3.0 Administration サービスが開始されない場合は、Windows SharePoint Services 3.0 を再準備する必要があります。 方法については、「サービス インスタンスを再準備する」を参照してください。
構成データ キャッシュに十分な権限を割り当てる
WSS_ADMIN_WPG ローカル グループと WSS_RESTRICTED_WPG のローカル グループに、%systemdrive%\inetpub\wwwroot\wss\config フォルダに書き込むための権限が与えられていることを確認します。
このタスクを実行するには、フォルダに対する変更権限が必要です。
代替アクセス マッピングの更新を実行する
イベント 6397 のイベント文字列には、失敗した代替アクセス マッピングが示されます。サーバーの全体管理を使用して、マッピングの再作成を試行できます。
このタスクを実行するには、SharePoint 管理者グループのメンバである必要があります。
代替アクセス マッピングの設定を表示または変更するには
サーバーの全体管理で [サーバー構成の管理] をクリックします。
[サーバー構成の管理] ページの [グローバル構成] セクションで、[代替アクセス マッピング] をクリックします。
マッピングを編集する場合は、マッピングをクリックします。
サービス インスタンスを再準備する
On the specified server, re-provision the service by using the Psconfig command. For more information about this command-line operation, see SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードのコマンド ライン リファレンス (Windows SharePoint Services).
このアクションを実行するには、SharePoint 管理者グループのメンバである必要があります。
Psconfig コマンド ライン ツールを使用してサーバーの全体管理を再準備するには
対象のサーバーで、Program Files\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\12\BIN ディレクトリに移動します。
コマンド ラインを開き、次のように入力します : psconfig -cmd adminvs -unprovision。
これにより、サービス インスタンスの準備が解除されます。
コマンド ラインを開き、次のように入力します : psconfig -cmd adminvs -provision -port-windowsauthprovider onlyusentlm
これにより、サービス インスタンスが再準備されます。管理サービスを使用できるようになります。
確認
SharePoint Administration Service を再起動した場合は、Stsadm コマンド stsadm -o execadminsvcjobs を実行して、管理サービスを必要とするすべてのタスクを確実に完了してください。
このタスクを実行するには、SharePoint 管理者グループのメンバである必要があります。