[Full Replication] タブ (Office SharePoint Server)

[Full Replication] タブでは、完全なレプリケーション操作を開始します。管理者が完全なレプリケーション操作を開始する主要な 2 つのタイミングとしては、最初のファーム セットアップ中、あるいはプロファイルの全部または大部分を再度レプリケートすることが必要なデータの回復中があります。

完全なレプリケーション操作を実行するには、レプリケート元とレプリケート先のサーバーの共有サービス プロバイダ (SSP) に対するユーザー プロファイルの管理権限を持っていることが必要です。

完全なレプリケーション操作ではレプリケートされるプロパティが更新されます。ただし、プロファイルがレプリケート先のサーバーに存在しない場合は新しいプロファイルが作成されます。 .

このタブの各要素を以下に説明します。

  • Source Server
    ここには、[Configuration] タブの [Source URL] の値が自動的に設定されます。
  • Destination Server
    [Configuration] タブの [Destination URL(s)] の一覧から自動設定されます。[Destination URL(s)] の一覧の最初のエントリが既定値となります。完全なレプリケーションの実行時には、データは一度に 1 つのレプリケーション先にのみレプリケートされます。したがって、複数のレプリケーション先にレプリケートするには、手動でレプリケート先 URL を変更する必要があります。
  • Total number of profiles
    レプリケート元ファーム内のプロファイルの総数を表示します。このフィールドには、[Configuration] タブに列挙されているドメインだけでなく、プロファイル ストア内のプロファイルの総数が表示されます。
  • Starting Profile Index
    完全なレプリケーションを開始するプロファイルのインデックスを設定します。これは、エラー ログに記録されている最後に処理されたプロファイルからレプリケーションを開始するようなエラーのシナリオで使用されます。通常は、0 から開始します。

    注意

    プロファイルのインデックス番号は再使用されないので、プロファイルの総数よりも大きな番号から開始される可能性があります。この場合は、統計情報が不正確なのものになります。

  • Maximum Number of Threads
    完全なレプリケーションで使用されるスレッドの数を設定します。既定値は 25 です。この値を大きくするほど、より高速なコンピュータが必要となります。
  • Instrument Full Replication
    インストルメンテーション ファイルに、正常にレプリケートされたアカウントが記録されることを示します。ログ ファイルには、失敗したアカウントと一部のエラー メッセージが記録されます。インスタンスごとに固有のエラー ログ ファイルが必ず作成されます。ログ ファイルはアプリケーションが置かれているフォルダ内で見つけることができます。インストルメンテーション ログ ファイルが作成されるようにするには、[Instrument Full Replication] チェック ボックスをオンにする必要があります。
  • Status
    正常にレプリケートされたユーザー プロファイルのスクロール可能なリストを表示します。ユーザー プロファイルはアカウント名で識別されます。[Status] リストには、正常にレプリケートされたアカウントのみが表示されます。失敗したアカウントは .rcv ファイルに記録されます。詳細については、「備考」を参照してください。
  • Start Time
    完全なレプリケーションの現在実行中のインスタンスについて、その開始時刻を表示します。
  • End Time
    予測終了時刻を表示します。この時刻は、完全なレプリケーションの現在実行中のプロファイルについて、それまでに処理されたプロファイルの平均処理速度とプロファイルの総数から導かれます。ストア全体をレプリケートしているのではない場合、予測終了時刻は正確ではない可能性があります。
  • Time Elapsed
    完全なレプリケーションの現在実行中のインスタンスについて、開始してからの合計経過時間を表示します。
  • Time Remaining
    残り時間を表示します。この時間は、完全なレプリケーションの現在実行中のプロファイルについて、それまでに処理されたプロファイルの平均処理速度とプロファイルの総数から導かれます。
  • Total Time
    完全なレプリケーションの現在実行中のインスタンスについて、これまでの合計時間を表示します。
  • Accounts Processed Per Second
    1 秒あたりのプロファイルの平均処理数を表示します。
  • Number of Threads in use
    完全なレプリケーションの現在のインスタンスが使用中の現在のスレッド数を表示します。
  • Start/Stop
    完全なレプリケーションを開始または停止します。

備考

完全なレプリケーション中にユーザー情報のレプリケートが失敗した場合、回復 (.rcv) ファイルが作成され、失敗したアカウントがファイルに列挙されます。このファイルを [Recovery] タブで使用すると、失敗したユーザー アカウントのみのユーザー データをレプリケートできます。