ビジネス データの診断ログを監査する

診断ログを使用して、ビジネス データ カタログを介してルーティングされたビジネス データ イベントを監査します。ログを監査することによって、Microsoft Office SharePoint Server 2007 と基幹業務アプリケーションとのやり取りを確認し、エラー発生時の診断に役立てることができます。

このタスクを実行する前に、以下について確認してください。

次の更新プログラムを適用していることを確認してください。

この記事の内容 :

  • サーバー ログを使用してエラーのトラブルシューティングを行う

  • ビジネス データ カタログのエラー メッセージを解決する

  • ビジネス データ カタログのトレース ログ

  • Windows イベント ログ

サーバー ログを使用してエラーのトラブルシューティングを行う

ビジネス データ カタログによって監視されている業務の処理中にエラーが発生した場合、エラーが発生したというビジネス データ カタログのメッセージがユーザーに表示され、ユーザーはシステム管理者に連絡するように指示されます。ビジネス データ カタログには、エラーの詳細情報が含まれています。この情報は、ビジネス データ カタログのトレース ログまたは Windows イベント ログあるいはその両方に記録される詳細レベルの情報です。

Windows イベント ログおよびビジネス データ カタログのトレース ログでは、イベントが見落とされることがあります。通常、ビジネス データ カタログのトレース ログには Windows イベント ログよりも多くのビジネス データ イベントが収集されます。Windows イベント ログは制限されているため、イベントの記録日付/時刻は、ビジネス データ カタログのトレース ログほど正確ではない可能性があります。

ビジネス データ カタログの障害を診断するには、ビジネス データ カタログのトレース ログを使用することをお勧めします。

ビジネス データ カタログのエラー メッセージを解決する

ビジネス データ カタログのトレース ログでは、メッセージ列に表示されている一部のエラー メッセージは、システム生成の実行時例外である場合があります。その他のエラー メッセージは、アプリケーション定義ファイルから直接取得されます。これらのメッセージはアプリケーション定義ファイルの作成者によって定義されます。そのため、アプリケーション定義ファイルを作成するときは、メッセージ テキストが明確で、すべてのシステム管理者が容易に理解できるものになるように注意してください。

一般的なビジネス データ カタログの実行時例外、原因、実行可能な回避策の一覧については、「警告とエラー メッセージ」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=135942&clcid=0x411) を参照してください。

ビジネス データ カタログのエラーを分析して解決するには、以下の手順をお勧めします。

  1. ユーザーが報告した問題を再現します。

  2. エラーが発生した日付/時刻をメモします。

  3. その日付/時刻の処理をビジネス データ カタログのトレース ログで確認します。

  4. ビジネス データ カタログのトレース ログで報告されているエラーを確認し、必要に応じて解決します。

ビジネス データ カタログのトレース ログ

ビジネス データ カタログのトレース ログは、統合ログ サービス (ULS) ログとも呼ばれ、イベント ログ情報およびスタック トレースのコピーを含みます。これは、プレーン テキストとして格納されるフラット ファイル データベースです。

ログ ファイルは、<drive>\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\12\LOGS にあります。トレース ログ ファイルには、アプリケーション定義ファイルで定義されているすべての実行時例外およびカスタム エラー メッセージに関する有用な情報が含まれており、問題を識別して解決するうえで役に立ちます。トレース ログ ファイルでは、メッセージは分類されており、以下のフィールドを含みます。

  • タイムスタンプ

  • プロセス (Web クライアントのエラーは w3wp.exe プロセス ID の下に表示されます)

  • TID (スレッド ID)

  • 分野 (製品名)

  • カテゴリ (ビジネス データ カタログ関連のエラーの場合、カテゴリはビジネス データ)

  • イベント ID

  • レベル (イベントの重大度)

  • メッセージ

  • 相関関係

Windows イベント ログ

Windows イベント ログ サービスでは、Windows イベント ログにイベント情報が格納されます。管理者は、Windows イベント ビューアを使用するか、Microsoft Operations Manager (MOM) などの監視ツールを使用して、Windows イベント ログを定期的に確認し、サーバー上で発生したイベントや問題を検出できます。

Windows イベント ログは制限されているため、日付/時刻はビジネス データ カタログのトレース ログほど正確ではない可能性があります。通常、ビジネス データ カタログのトレース ログには Windows イベント ログよりも多くの、より正確なビジネス データ情報が収集されますが、イベント ログをどのように構成したかによって、Windows イベント ログを確認し分析することが必要な場合があります。

ビジネス データ イベントを確認するには、次の手順を実行します (順不同)。

関連項目

その他のリソース

Monitoring: Best Practices (英語)
ビジネス データ カタログのアプリケーション定義ファイル