SPDiag Version 2 の新機能

SharePoint 診断ツール (SPDiag) の Version 2 には、トラブルシューティングのツールとしての有効性を向上させる重要な更新と新機能がいくつか含まれています。SPDiag Version 1 のすべての機能はそのまま残されていますが、一部の機能は改善されています。

SPDiag Version 2 で追加された新機能は、次のとおりです。

  • [Diagnostics] タブ

    [Diagnostics] タブを使用すると、System Center Operations Manager (SCOM) の正常性モデルを基にして、目的の SharePoint ファームに対して事前定義したルールを実行できます。この診断機能は、よく起こる SharePoint の問題を発見し、レポートを作成できるように設計されています。目的の SharePoint ファームにあるすべてのサーバーに関して、ベスト プラクティスに準拠しているか、運用上の制限に不都合はないかについてチェックし、問題の所在と対応方法に関する簡潔な説明を提供します。

    詳細については、「SPDiag の [Diagnostics] タブ」を参照してください。

  • コマンド ラインから SPDiag を使用してデータを収集およびインポートする

    コマンド ラインを使用してファーム上のすべてのサーバーからデータを収集し、SPDiag を実行している他のコンピュータ上の新しいプロジェクトにそのデータをインポートできます。この機能は、SharePoint Administration Toolkit を対象ファームのサーバーにインストールしたくない場合に有用です。たとえば、リモート コンピュータ上でまたはサード パーティを利用して解析したいデータを収集する場合や、自動的に開始されたイベントによりログ データを収集する場合などがあります。

    詳細については、「SPDiag を使用して SharePoint ファームのトラブルシューティングを行う」の「コマンド ラインから SPDiag を使用してデータを収集およびインポートする」の項を参照してください。

  • [Trends] ビューのズーム機能

    [Performance Monitor] のグラフでは、マウスを使用して特定期間の拡大表示ができます。拡大表示するには、目的の特定期間をクリックとドラッグの操作で指定します。マウス ボタンを放すと、グラフの表示が更新され、選択した期間が表示されます。また、マスタ フィルタ バーの時間範囲が変更され、新しい範囲が反映されます。

    詳細については、「SPDiag を使用して SharePoint ファームのトラブルシューティングを行う」の「[Trends] ビューでデータを選択および収集する」を参照してください。