Windows PowerShell を使用して通知を更新する (SharePoint Foundation 2010)
適用先: SharePoint Foundation 2010
ここでは、Windows PowerShell の拡張機能 Invoke-AlertFixup について説明します。この機能は、Web アプリケーションが変更に対応した後で通知電子メールに使用する Web アプリケーションの URL (Uniform Resource Locator) を更新する場合に使用します。これは、2008 年 4 月リリースの SharePoint Administration Toolkit で使用可能になった Stsadm の updatealert 操作に代わるものです。この拡張機能は、同じ名前のスクリプトを実行することでロードされます。
拡張機能の詳細については、「about_Functions_Advanced」 (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=196720&clcid=0x411) を参照してください。
Windows PowerShell を使用して URL を更新するには
次の最小要件を満たしていることを確認します。
Add-SPShellAdmin を参照してください。
「about_Execution_Policies」 (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=193050&clcid=0x411) を参照してください。
「スクリプト センター (英語)」 (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=196687&clcid=0x411) (英語) からコードをコピーし、メモ帳などのテキスト エディターに貼り付けます。
ファイルを
Invoke-AlertFixup.ps1
という名前で保存します。注意
提供された名前を使用してください。この名前を使用しないと、スクリプトは失敗します。ファイルは ANSI でエンコードされたテキスト ファイルとして保存してください。
[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 Products] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
ファイルの保存先のディレクトリに移動します。
Windows PowerShell コマンド プロンプトで次のように入力します。
./Invoke-AlertFixup.ps1
このスクリプトに、Invoke-AlertFixup 拡張機能が含まれています。このスクリプトを現行の Windows PowerShell セッションのメモリにロードすると、Invoke-AlertFixup を Windows PowerShell コマンドレットのように使用できます。次に例を示します。
Invoke-AlertFixup -site <NewURL> -oldurl <OldURL>
注意
Invoke-AlertFixup を正常に実行するためには、site パラメーターで指定する URL と oldurl パラメーターで指定する URL が同じサイト コレクション内にある必要があります。これは、特定のゾーンで通知を正しく更新するために必要です。通知はゾーンごとに、元の (古い) ゾーンの URL を基準に適切な新しいゾーンの URL を使用することで個別に更新する必要があります。
Invoke-AlertFixup コマンドを使用して更新される通知をすべて表示するには、Windows PowerShell コマンド プロンプトで次の構文を入力します。
Invoke-AlertFixup -site <NewURL> -Oldurl <OldURL> -whatif
例
次の表に示すように、社内には 3 つのゾーンで構成された Web アプリケーションがあります。
Coho Winery のゾーン マッピング
説明 | URL | ゾーン |
---|---|---|
イントラネット |
http://cohowinery |
既定 |
エクストラネット |
http://extranet.cohowinery.com |
エクストラネット |
ベンダー |
http://vendors.cohowinery.com |
カスタム |
Coho Vineyard との合併により、社名が Coho Winery and Vineyard に変更されました。この名前変更を反映するようにイントラネット ゾーンとエクストラネット ゾーンを変更する必要があります。次の表に、新しいゾーン構成を示します。
Coho Winery and Vineyard のゾーン マッピング
説明 | URL | ゾーン |
---|---|---|
イントラネット |
http://cohovineyardandwinery |
既定 |
エクストラネット |
http://extranet.cohovineyardandwinery.com |
エクストラネット |
Web アプリケーションの名前が変更されて、代替アクセス マッピングが更新された後、Invoke-AlertFixup を実行して、次のように、イントラネット サイトとエクストラネット サイトに関連付けられている電子メール通知を更新する必要があります。
Invoke-AlertFixup -site http://cohovineyardandwinery -oldurl http://cohowinery
Invoke-AlertFixup -site http://extranet.cohovineyardandwinery.com -oldurl http://extranet.cohowinery.com
注意
Coho Winery はベンダー ポータルの名前を変更しないことを決定したので、ベンダー サイトに関する変更はありません。