Usage and Health data collection を構成する (SharePoint Server 2010)
適用先: SharePoint Foundation 2010, SharePoint Server 2010
トピックの最終更新日: 2010-12-02
この記事では、Microsoft SharePoint Server 2010 の利用状況と正常性に関するデータ収集の構成について説明します。
利用状況と正常性に関するデータはログ フォルダーおよびログ データベースに書き込まれます。ログ データベースの設定を構成するには、Windows PowerShell を使用します。
この記事の内容
サーバーの全体管理を使用して、利用状況と正常性に関するデータ コレクションを構成する
Windows PowerShell を使用して、利用状況データ コレクションを構成する
Windows PowerShell を使用して、特定のイベントの種類の利用状況データ コレクションを構成する
Windows PowerShell を使用して、さまざまなログ データベースに利用状況データを記録する
注意
正常性に関するデータ収集の設定は Windows PowerShell では構成できません。
サーバーの全体管理を使用して、利用状況と正常性に関するデータ収集を構成する
利用状況と正常性に関するデータ収集を構成するには、サーバーの全体管理を使用します。
サーバーの全体管理を使用して、利用状況と正常性に関するデータ収集を構成するには
この手順を実行しているユーザー アカウントが Farm Administrators グループのメンバーであることを確認します。
注意
利用状況と正常性に関するデータの設定はファーム レベルに適用されます。ファームの個々のサーバーに設定することはできません。
[サーバーの全体管理] ホーム ページで、[監視] をクリックします。
[監視] ページの [レポート] セクションで [Usage and Health data collection の構成] をクリックします。
[Usage and Health data collection の構成] ページの [利用状況データの収集] セクションで、[利用状況データの収集を有効にする] テキスト ボックスを選択して利用状況データの収集を有効にします。
[イベントの選択] セクションの [ログ対象イベント] の一覧で、記録するイベントの横にあるチェック ボックスをオンにします。
注意
ログ記録の処理はシステム リソースを消費し、パフォーマンスとディスク使用率に影響を及ぼす可能性があります。このため、定期的な報告が必要なイベントのみを記録するようにしてください。特別な報告または調査については、特定のイベントのログを有効にし、特別な報告または調査が完了してからそのイベントのログを無効にします。
[利用状況データ収集の設定] セクションの [ログ ファイルの場所] ボックスに、利用状況と正常性に関する情報を書き込む先のフォルダーのパスを入力します。指定するパスは、すべてのファーム サーバーに存在していなければなりません。
注意
これらの設定はすべてのイベントに適用されます。イベントの種類ごとにイベント収集の設定を指定するには、 Windows PowerShell を使用します。
[最大ログ ファイル サイズ] ボックスに、ログの最大ディスク領域をギガバイト単位 (1 ~ 20 GB) で入力します。
[正常性データの収集] セクションで、[正常性データの収集を有効にする] チェック ボックスをオンにします。収集のスケジュールを変更するには、まず、[正常性ログのスケジュール] をクリックします。状態データを収集するタイマー ジョブの一覧が表示されたら、スケジュールを変更するタイマー ジョブをクリックするか、そのタイマー ジョブを無効にします。
[ログ データベース サーバー] セクションで、使用されている認証を変更するには、[Windows 認証] または [SQL 認証] のどちらかをクリックします。
注意
[データベース サーバー] または [データベース名] の値を変更するには、Windows PowerShell を使用する必要があります。
Windows PowerShell を使用して、利用状況データ収集を構成する
注意
Windows PowerShell で利用状況データ収集を構成することはできますが、正常性データ収集は構成できません。
Windows PowerShell を使用して、利用状況データ収集を構成するには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
[スタート] メニューで [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 製品] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell のコマンド プロンプト (PS C:\>) に次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
Set-SPUsageService [-LoggingEnabled {1 | 0}] [-UsageLogLocation <Path>] [-UsageLogMaxSpaceGB <1-20>] [-Verbose]
重要
すべてのファーム サーバーに存在する
UsageLogLocation
のパスを指定する必要があります。利用状況データのログを有効にするには、「
-LoggingEnabled 1
」を入力します。ログに使用するディスク容量の最大値を指定するには、UsageLogMaxSpaceGB
パラメーターを使用します。
詳細については、「Set-SPUsageService」を参照してください。
注意
コマンドライン管理タスクを実行するときには Windows PowerShell を使用することが推奨されています。Stsadm コマンドライン ツールは推奨されていませんが、製品の以前のバージョンとの互換性をサポートするために含まれています。
Windows PowerShell を使用して、特定のイベントの種類の利用状況データ収集を構成する
サーバーの全体管理の [Usage and Health data collection の構成] ページに表示されているイベントの種類は、Windows PowerShell の利用状況定義と同じです。利用状況定義を個別に構成するには、Windows PowerShell を使用します。さらに、DaysRetained
設定のみを構成できます。
Windows PowerShell を使用して、特定のイベントの種類の利用状況データ ログを構成するには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
[スタート] メニューで [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 製品] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell のコマンド プロンプト (PS C:\>) に次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
Set-SPUsageDefinition -Identity <GUID> [-Enable] [-DaysRetained <1-30>] [-Verbose]
この利用状況定義の利用状況ログを有効にするには、
Enabled
を使用します。利用状況データをログに保持する期間を指定するには、DaysRetained
を使用します。利用状況データはこの期間が経過してから削除されます。この期間は 1 ~ 30 日の範囲内で設定してください。コマンドの進行を表示するには、Verbose
パラメーターを使用します。
詳細については、「Set-SPUsageDefinition」を参照してください。
注意
コマンドライン管理タスクを実行するときには Windows PowerShell を使用することが推奨されています。Stsadm コマンドライン ツールは推奨されていませんが、製品の以前のバージョンとの互換性をサポートするために含まれています。
Windows PowerShell を使用して、さまざまなログ データベースに利用状況データを記録する
注意
この設定を変更するには、Windows PowerShell を使用します。
Windows PowerShell を使用して、さまざまなログ データベースに利用状況データを記録するには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
[スタート] メニューで [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 製品] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell のコマンド プロンプト (PS C:\>) に次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
Set-SPUsageApplication -DatabaseServer <Database server name> -DatabaseName <Database name> [-DatabaseUsername <User name>] [-DatabasePassword <Password>] [-Verbose]
新しいデータベースが古いデータベースと同じデータベース サーバーにある場合でも、
DatabaseServer
パラメーターの値は必ず指定する必要があります。また、データベース所有者とログオンで使用したユーザー アカウントが異なる場合は、DatabaseUsername
パラメーターとDatabasePassword
パラメーターの両方を使用する必要があります。コマンドの進行を表示するには、Verbose
パラメーターを使用します。
詳細については、「Set-SPUsageApplication」を参照してください。
注意
コマンドライン管理タスクを実行するときには Windows PowerShell を使用することが推奨されています。Stsadm コマンドライン ツールは推奨されていませんが、製品の以前のバージョンとの互換性をサポートするために含まれています。