PerformancePoint Services コンポーネントの概要

 

適用先: SharePoint Server 2010

トピックの最終更新日: 2009-11-04

PerformancePoint Services および Microsoft SharePoint Server 2010 の Web フロント エンドのコンポーネントは、監視およびレポート機能を連携して提供します。ここでは、PerformancePoint Services の以下のコンポーネントについて簡単に説明します。

  • PerformancePoint ダッシュボード デザイナー

  • PerformancePoint Web パーツおよびサービス

  • サイト コレクションの機能

  • サイトの機能

ダッシュボード デザイナー

ダッシュボード デザイナーは、ダッシュボード作成者がダッシュボードとその要素 (戦略マップおよび分析グラフなどのレポート、スコアカード、およびフィルターを含む) の作成と管理に使用できるアプリケーションです。ダッシュボードは、多種多様なビジネス データ ソースからの最新のデータを利用して組織がビジネス パフォーマンスを測定、監視、および管理するときに役立ちます。PerformancePoint ダッシュボードには、データ ソースに対する個々の接続を保持したさまざまなレポートとスコアカードが含まれており、複数のデータ ソースのデータを単一のダッシュボード ページで参照できます。

Web パーツ

PerformancePoint Web パーツは、任意の SharePoint Server 2010 サイトの中で、特別なページ (つまり Web パーツ ページ) のコンテキスト内で動作する、組み込みのサーバー側コントロールです。ダッシュボード デザイナーの要素は SharePoint Server 2010 Web パーツとして機能します。

レポート Web パーツ: レポート Web パーツでは、PerformancePoint Services のコンテンツ タイプ (スコアカード、KPI 詳細レポート、およびフィルターは除く) を作成できます。これには、分析グラフと分析グリッド、SQL Server Reporting Services レポート、Excel Services レポート、戦略マップなどが含まれます。

KPI 詳細 Web パーツ: KPI 詳細レポートは、スコアカード内の KPI、測定基準、行、列、およびセルに関して、文脈上関連性の高い情報を表示します。これは、スコアカードまたは個別の KPI にリンクされた Web パーツとして表示され、関連するメタデータをエンド ユーザーに提示します。この Web パーツは、PerformancePoint Services ダッシュボードまたは SharePoint Server 2010 の任意のページに追加できます。

スコアカード ビュー Web パーツ: スコアカード Web パーツは、スコアカードの表示機能を提供します。スコアカード Web パーツがなければ、ユーザーは KPI をダッシュボードに表示できません。スコアカードは他の Web パーツ (フィルター、レポートなど) にリンクでき、ダッシュボードに対話型の操作性を組み込むことができます。ユーザーはスコアカード Web パーツを使用して以下の操作を行うことができます。

  • スコアカード ビュー Web パーツを検索しダッシュボードに追加します。

  • 新規および既存の KPI をスコアカードに追加します。

  • 高度なスコアカード デザイン領域を入力し、KPI と目標の関係の定義や、KPI および目標のプロパティの編集を行います。

  • スコアカード デザイン領域を起動し、新しいスコアカードを作成します。

フィルター Web パーツ: 有用な対話型のダッシュボードを作成するうえで核となるのが、接続を通じて Web パーツの内容を同期する機能です。

接続とは、Web パーツ間のデータの交換と対話機能を実現するために Web パーツ間で確立するリンクと考えることができます。接続はフィルター プロバイダーとフィルター コンシューマーの間で確立します。すべての種類のフィルターをすべての種類の Web パーツに接続できるわけではありませんが、多くの種類のフィルターをほとんどの種類の Web パーツにリンクできます。

PerformancePoint サイト コレクション

ダッシュボード作成者が SharePoint Server ファームにコンテンツを作成するためには、SharePoint Server 階層内でのコンテンツの場所の情報をユーザーが提供できることが必要です。現在、ダッシュボード デザイナーは Web サービスの場所をクエリーの基盤とします。Web サービスは SharePoint Server 2010 サイト コレクション内が検索または範囲の対象となります。SharePoint Server 2010 Web アプリケーションは一般に既定のサイト コレクションを持ち、サイト コレクション機能が有効です。

PerformancePoint サイト

PerformancePoint Services サイトでは、ユーザーは、以下のコンテンツ タイプを使用するリストおよびドキュメント ライブラリ テンプレートを利用できます。

  • ダッシュボード

  • スコアカード

  • 主要業績評価指標 (KPI)

  • レポート

  • フィルター

  • アイコン セット (KPI 指標用)