検索に関するインストール後の手順 (SharePoint Server 2010)

 

適用先: SharePoint Server 2010

トピックの最終更新日: 2011-11-18

ここでは、エンタープライズ検索を単一サーバー展開でインストールした後の構成手順について説明します。インストール時にスタンドアロン インストール オプションとサーバー ファーム インストール オプションのどちらを選択したかで、一部の手順が異なります。ここでは、両方の手順を示します。

この記事の内容

  • エンドユーザーが検索結果を取得できるように基本検索機能を構成します。

  • Web Analytics Service アプリケーションが実行されていることを確認して、検索レポートを有効にします。

  • エンドユーザーが組織内の他のユーザーを見つけ出せるように人の検索を有効にします。

基本検索機能を構成する

次の表に、スタンドアロン インストールまたはサーバー ファーム インストール後の Microsoft SharePoint Server 2010 の主要な検索コンポーネントの状態を示します。

インストール後の主要な検索コンポーネントの状態

要件 スタンドアロン インストール後に存在するか サーバー ファーム インストール後に存在するか

Search Service アプリケーション

はい1

はい1

検索センター サイト

はい2

はい2

連絡先の電子メール アドレス

はい。架空のアドレス someone@example.com を使用して構成されます。

はい。架空のアドレス someone@example.com を使用して構成されます。

既定のコンテンツ アクセス アカウント

はい。NT Authority\Local Service に設定されます。

はい。インストール時にファーム構成ウィザードで指定されたアカウントに設定されます。

1管理者がファーム構成ウィザードで [SharePoint ファームの構成] ページの [サービス] セクションの [Search Service アプリケーション] チェック ボックスをオフにしなかったことを前提とします。

2製品をインストールした管理者が最初のサイト コレクションに対して検索センター サイトを含むサイト テンプレートを選択したことを前提とします。

詳細については、「SQL Server を使用する単一サーバーを展開する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。

既存の Search Service アプリケーションの [検索管理] ページに移動する

[検索管理] ページから、ファーム全体に適用される検索設定および Search Service アプリケーションのみに適用される検索設定にアクセスできます。

既存の Search Service アプリケーションの [検索管理] ページに移動するには

  1. この手順を実行しているユーザー アカウントが Search Service アプリケーションの管理者であることを確認します。

  2. サーバーの全体管理のホーム ページの [アプリケーション構成の管理] セクションで、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。

  3. [サービス アプリケーションの管理] ページで、[Search Service アプリケーション] をクリックします。

既定のコンテンツ アクセス アカウントを指定する

ユーザー アカウントは、インストール中に既定のコンテンツ アクセス アカウントとして割り当てられます。クローラーは、このアカウントを使用して、関連付けられたクロール ルールで別のアカウントが指定されていないコンテンツをクロールします。既定のコンテンツ アクセス アカウントについては、できるだけ多くのクロール対象コンテンツに対して読み取りアクセス権を持つドメイン ユーザー アカウントを指定することをお勧めします。既定のコンテンツ アクセス アカウントはいつでも変更できます。クロール ルールの作成方法の詳細については、「クロール ルールを管理する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。

既定のコンテンツ アクセス アカウントを指定するには

  1. [検索管理] ページの [システムの状態] セクションで、[既定のコンテンツ アクセス アカウント] 行に表示されるアカウントがコンテンツのクロール時にクロール コンポーネントで使用するアカウントである場合は、次の手順に進みます。それ以外の場合は、この手順の次のステップに進みます。

  2. [既定のコンテンツ アクセス アカウント] 行内のリンクをクリックします。

  3. [既定のコンテンツ アクセス アカウント] ダイアログ ボックスで、[アカウント] ボックスに、別のユーザー名を domain\user name の形式で入力します。

  4. [パスワード] ボックスと [パスワードの確認] ボックスに、そのアカウントのパスワードを入力します。

  5. [OK] をクリックします。

連絡先の電子メール アドレスを指定する

連絡先の電子メール アドレスは、クロールされるサーバーのログに記録されます。既定の連絡先の電子メール アドレス someone@example.com はプレースホルダーです。このアドレスを変更して、クロール先サーバーのパフォーマンス低下などの問題がクロールによって引き起こされたときに外部の管理者に連絡できるアカウントにすることをお勧めします。

連絡先の電子メール アドレスを指定するには

  1. [検索管理] ページの [システムの状態] セクションで、[連絡先の電子メール アドレス] をクリックします。

  2. [検索の電子メール設定] ダイアログ ボックスの [電子メール アドレス] ボックスに電子メール アドレスを入力します。このアドレスは、検索システムによってクロールされるサーバーのログに記録されます。

  3. [OK] をクリックします。

ファームレベル検索の設定を構成する

ファームレベルの検索設定には、以下が含まれます。

  • プロキシ サーバー

    サーバー ファームの外部にあるコンテンツをクロールするときにクロール コンポーネントで使用されるプロキシ サーバー。既定ではプロキシ サーバーは選択されません。

  • 検索のタイムアウト設定

    検索システムが他のサービスに接続するまでの待機時間、およびコンテンツの確認を要求するまでの待機時間。既定では、接続の待機時間が 60 秒、確認を要求するまでの待機時間が 60 秒に設定されます。

  • SSL 警告

    SSL 証明書名の警告を無視するかどうかを指定します。既定では [いいえ] が選択されています。

ファームレベル検索の設定を構成するには

  1. [検索管理] ページのサイド リンク バーで、[ファームの検索管理] をクリックします。

  2. プロキシ サーバーを指定するには、[プロキシ サーバー] 行のリンクをクリックします。詳細については、「プロキシ サーバーの設定を検索用に構成する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。

  3. タイムアウトまでの時間を改めて指定するには、[タイムアウトまでの時間 (秒)] 行のリンクをクリックします。詳細については、「検索タイムアウトの設定を構成する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。

  4. SSL 証明書の警告を無視するかどうかを指定するには、[SSL の警告を無視] 行のリンクをクリックします。詳細については、「SSL 証明書の注意の設定を構成する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。

コンテンツ クロール用のコンテンツ ソースを作成する

コンテンツをクロールするには、少なくとも 1 つのコンテンツ ソースが必要です。既定では、インストール中にローカル SharePoint サイトという名前のコンテンツ ソースが作成され、サーバー ファーム内のすべてのサイトをクロールするために自動的に構成されます。

SharePoint Server 2010 のスタンドアロン インストールを実行した場合は、インストールに続いてローカル SharePoint サイトのフル クロールが自動的に実行され、増分クロールがフル クロール後 20 分ごとに実行するようにスケジュールされます。SharePoint Server 2010 のサーバー ファーム インストールを実行した場合は、クロールのスケジュールおよび実行は自動的に行われません。

他のコンテンツをクロールするためにコンテンツ ソースを追加できます。詳細については、「コンテンツ ソースを追加、編集、または削除する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。SharePoint Server 2010 でのコンテンツ ソースの作成と構成は、以下の点を除き、製品の以前のバージョンの場合と同じです。

  • ビジネス データ カタログは、基幹業務のデータというコンテンツ ソースの種類のサブセットになりました。

  • ユーザー設定のリポジトリをクロールするための新しいコンテンツ ソースの種類があります。このオプションでは、1 つ以上のカスタム コネクタが登録されている必要があります。

  • コンテンツ ソースの追加および編集ページには、[コンテンツ ソースの優先度] という新しいセクションがあります。このセクションを使用して、コンテンツ ソースの優先度を標準の優先度または高い優先度のどちらにするかを指定できます。既定の設定は [標準] です。

コンテンツ ソースを作成、構成、またはクロールするには、[検索管理] ページの [クロール中] セクションのサイド リンク バーで、[コンテンツ ソース] をクリックします。

検索センター サイトを作成し、アクセス権を付与する

検索センターは、検索クエリを送信するためのインターフェイスをユーザーに提供します。このインターフェイスは、各 SharePoint サイトに既定で表示される検索ボックスよりも高度なインターフェイスです。詳細については、「検索センターを管理する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。

実行したインストールの種類とインストール時に選択したサイト コレクション テンプレートによっては、検索センター サイトが既に存在することがあります (詳細については、前の「基本検索機能を構成する」を参照してください)。存在するかどうかを確認するには、インストール時に作成したサイト コレクションのトップレベル サイトに移動します。そのサイトが検索センター サイトではない場合、またはそのサイトに [検索] というタブがない場合は、次の手順に従って検索センター サイトを作成してください。

検索センター サイトを作成するには

  1. この手順を実行しているユーザー アカウントが Farm Administrators グループのメンバーであることを確認します。

  2. [サーバーの全体管理] Web サイトのホーム ページの [アプリケーション構成の管理] セクションで、[サイト コレクションの作成] をクリックします。

  3. [サイト コレクションの作成] ページで、以下の手順を実行します。

    1. [タイトルと説明] セクションの [タイトル] ボックスに、この検索センター サイトの名前を入力します。必要に応じて、[説明] ボックスに説明を入力します。

    2. [Web サイトのアドレス] セクションに、このサイトの URL の最後の部分を入力します。

    3. [テンプレートの選択] セクションで、[エンタープライズ] タブをクリックし、[エンタープライズ検索センター] テンプレートまたは [基本検索センター] テンプレートを選択します。人の検索を使用する場合は、[エンタープライズ検索センター] テンプレートを選択する必要があります。基本検索センターとは異なり、エンタープライズ検索センターには、人の検索のためのタブがあります。

    4. [サイト コレクション管理者] セクションの [ユーザー名] ボックスに、このサイト コレクションのサイト コレクション管理者のユーザー名を domain\user name の形式で入力します。

    5. (オプション) [代理のサイト コレクション管理者] セクションに、代理のサイト コレクション管理者のユーザー名を入力します。

    6. [クォータ テンプレート] セクションで、このサイト コレクションに使用されるリソースを制限するための定義済みクォータ テンプレートを選択します。

    7. [OK] をクリックします。

  4. [トップレベル サイトが作成されました] ページで、作成した検索センター サイトに進むリンクをクリックします。

すべての認証ユーザーに検索センターへのアクセス権を付与するには

  1. この手順を実行しているユーザー アカウントが、検索センター サイトのサイト コレクション管理者であることを確認します。

  2. Web ブラウザーで、検索センター サイトに移動します。

  3. [サイトの操作] メニューで [サイトの設定] をクリックします。

  4. [ユーザーと権限] セクションで、[ユーザーとグループ] をクリックします。

  5. サイド リンク バーで、この検索センターの作成に使用したテンプレートに応じて、[エンタープライズ検索センターの閲覧者] または [基本検索センターの閲覧者] のどちらかをクリックします。

  6. [新規] メニューで、[ユーザーの追加] をクリックします。

  7. [ユーザー/グループ] ボックスに、NT Authority\authenticated users と入力します。

  8. [OK] をクリックします。

人の検索を有効にする

人の検索機能を使用すると、組織内の他の人を検索できます。人の検索を使用するには、次のサービス アプリケーションが存在し、それらが依存しているサービスが開始されている必要があります。

  • Search

  • User Profile

  • Managed Metadata

人の検索には、エンタープライズ検索センター テンプレートを使用して作成された検索センター サイトも必要です。詳細については、前の「検索センター サイトを作成し、アクセス権を付与する」を参照してください。

人の検索に必要なサービス アプリケーションが存在することを確認する

ここでは、人の検索に必要なサービス アプリケーションが存在することを確認する方法、および存在しない場合にサービス アプリケーションを作成する方法について説明します。また、Managed Metadata Web Service が開始済みであることを確認する方法についても説明します。このサービスが開始されていないと、Managed Metadata Service アプリケーション (人の検索に必要なアプリケーション) を実行できません。

必要なサービス アプリケーションが存在することを確認するには

  1. この手順を実行しているユーザー アカウントが Farm Administrators グループのメンバーであることを確認します。

  2. サーバーの全体管理のホーム ページの [アプリケーション構成の管理] セクションで、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。

  3. [サービス アプリケーションの管理] ページの [名前] 列に次のサービス アプリケーションが表示されていることを確認します。

    • Managed Metadata Service

    • Search Service アプリケーション

    • User Profile Service アプリケーション

  4. これらのサービス アプリケーションが 1 つでも存在しない場合は、次の手順を実行してサービス アプリケーションを作成します。それ以外の場合は「Managed Metadata Web Service が開始されていることを確認するには」に進みます。

検索に必要なサービス アプリケーションを作成するには

  1. [サーバーの全体管理] Web サイトのホーム ページのサイド リンク バーで、[構成ウィザード] をクリックします。

  2. [構成ウィザード] ページで、[ファーム構成ウィザードの起動] をクリックします。

  3. [SharePoint の品質向上にご協力ください] ページで、次のどちらかのオプションをクリックし、[OK] をクリックします。

    • [参加する (推奨)]

    • [参加しない]

  4. [SharePoint ファームの構成] ページで、[このウィザードを使用してファームを構成する] を選択し、[ウィザードの開始] をクリックします。

  5. [SharePoint ファームの構成] ページの [サービス アカウント] セクションで、[既存の管理アカウントを使用する] を選択するか、新しい管理アカウントを作成します。

    注意

    セキュリティ上の理由から、ファーム管理者アカウントとは異なるサービス アカウントを使用することをお勧めします。

  6. 作成する必要があるサービス アプリケーションのチェックボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。

  7. [サイト コレクションの作成] ページで、[スキップ] をクリックします。

  8. [SharePoint ファームの構成] ページで、[完了] をクリックします。

Managed Metadata Web Service が開始されていることを確認するには

  1. [アプリケーション構成の管理] セクションで、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。

  2. Managed Metadata Service アプリケーションの [状態] 列に [開始済み] と表示されていることを確認します。このサービス アプリケーションの作成にファーム構成ウィザードを使用しなかった場合、Managed Metadata Web Service が実行されていない可能性があります。この Web サービスが実行されていない場合は、この手順の次のステップに進みます。それ以外の場合は、「Web アプリケーションとサイト コレクションを構成する」に進んでください。

  3. サーバーの全体管理のホーム ページにある [システム設定] セクションで、[サーバーのサービスの管理] をクリックします。

  4. [サーバーのサービス] ページの [Managed Metadata Web Service] 行で、[状態] 列のリンク テキストが [停止中] の場合は、[処理] 列の [開始] リンクをクリックします ([処理] 列のリンク テキストが [停止] となっている場合は、Managed Metadata Web Service が既に実行されています)。

Web アプリケーションとサイト コレクションを構成する

サーバー ファームには、サーバーの全体管理 Web サイト用と SharePoint サイト用の少なくとも 2 つの Web アプリケーションが存在するはずです。運用環境では、通常、個人用サイトのサイト コレクションをホストするための Web アプリケーションを別に作成します。ただし、評価用の場合は、SharePoint サイト、検索センター サイト、および個人用サイトの各サイト コレクションをホストするのに同じ Web アプリケーションを使用できます。

SharePoint サイト、個人用サイト、および検索センター サイト用の Web アプリケーションが存在することを確認するには

  1. この手順を実行しているユーザー アカウントが Farm Administrators グループのメンバーであることを確認します。

  2. サーバーの全体管理のホーム ページの [アプリケーション構成の管理] セクションで、[Web アプリケーションの管理] をクリックします。

  3. [Web アプリケーションの管理] ページに、このサーバー ファーム用に作成されたすべての Web アプリケーションの一覧が表示されます。

    ヒント

    スタンドアロン インストールを実行すると、ポート 80 上に SharePoint – 80 という Web アプリケーションが自動的に作成され、チーム サイト テンプレートを使用するサイト コレクションがこの Web アプリケーション内に作成されます。同様に、サーバー ファーム インストールを実行し、ファーム構成ウィザードを実行すると、サイト コレクションの作成時に SharePoint – 80 という Web アプリケーションが作成されます。この Web アプリケーションを使用して、検索センター サイト、SharePoint サイト、個人用サイトのサイト コレクションをホストすることができます。

  4. SharePoint サイトや個人用サイト用の Web アプリケーションが既に存在する場合は、この手順の残りを省略して、「人の検索に必要なサービス アプリケーションが Web アプリケーションに関連付けられていることを確認するには」に進みます。

  5. [Web アプリケーションの管理] ページにあるリボンの [投稿] グループで、[新規] をクリックします。

  6. [新しい Web アプリケーションの作成] ダイアログ ボックスで、[新しい IIS Web サイトを作成する] を選択し、必要に応じて [名前] ボックスにサイトの名前を入力します。

  7. [ポート] ボックスに、この Web アプリケーションで使用するポート番号を入力します。

  8. 必要に応じてその他の項目を設定し、[OK] をクリックします。

  9. [作成済みアプリケーション] ページで [OK] をクリックします。

人の検索に必要なサービス アプリケーションが Web アプリケーションに関連付けられていることを確認するには

  1. [Web アプリケーションの管理] ページの [名前] 列で、Managed Metadata Service アプリケーション、User Profile Service アプリケーション、および Search Service アプリケーションに関連付ける Web アプリケーションを含む行をクリックします。通常、この Web アプリケーションの名前は SharePoint – 80 です。

  2. リボンの [管理] グループで、[サービス接続] をクリックします。

  3. [サービス アプリケーションの関連付けの構成] ダイアログ ボックスで、[Managed Metadata Service]、[User Profile Service アプリケーション]、および [Search Service アプリケーション] の各チェックボックスをオンにします。

  4. [OK] をクリックします。

User Profile Service アプリケーションにユーザー プロファイルを追加する

人の検索で有用な検索結果を得るには、User Profile Service アプリケーションにユーザー プロファイルを追加する必要があります。これは次の方法で実行できます。

重要

テスト環境の場合は、プロファイル ストアを運用環境内にあるディレクトリ サービスや他の外部データ ソースと同期することはお勧めしません。代わりに、ディレクトリ サービスのコピーを作成し、そのコピーを User Profile Service アプリケーションと同期してください。

ユーザー プロファイルの一覧を表示するには

  1. [サービス アプリケーションの管理] ページで、User Profile Service アプリケーションを含む行をクリックし、リボンの [管理] をクリックします。

  2. [プロファイル サービスの管理] ページの [] セクションで、[ユーザー プロファイルの管理] をクリックします。

  3. [ユーザー プロファイルの管理] ページの [プロファイルの検索] ボックスにそのユーザーが所属するドメインの名前を入力し、[検索] をクリックします。

    たとえば、ユーザーが Contoso.com ドメインのメンバーである場合は、[プロファイルの検索] ボックスに「Contoso」と入力します。完全修飾ドメイン名は入力しないでください。

  4. [検索] をクリックします。

個人用サイトの設定を構成する

ファーム構成ウィザードを使用して User Profile Service アプリケーションを作成すると、個人用サイトが既定の設定で構成されます。既定の設定を変更する場合は、次の手順を実行します。

個人用サイトの設定を構成するには

  1. [サービス アプリケーションの管理] ページで、User Profile Service アプリケーションを含む行をクリックします。

  2. リボンの [操作] グループで、[管理] をクリックします。

  3. [プロファイル サービスの管理] ページの [個人用サイトの設定] セクションで、[個人用サイトのセットアップ] をクリックします。

  4. [優先する検索センター] セクションの [優先する検索センター] ボックスに表示されている検索センター サイトのパスが正しいことを確認します。

  5. [人検索の検索範囲] の一覧で、[ひと] が選択されていることを確認します。

  6. [ドキュメント検索の検索範囲] の一覧で、ドキュメントの検索で使用する検索範囲を選択します。

    [すべてのサイト] の範囲を選択することをお勧めします。

  7. [個人用サイトのホスト] セクションの [個人用サイトのホストの場所] ボックスで、個人用サイトのホストへのパスが正しいことを確認します。

  8. [サイトの名前付け形式] セクションで、新しい個人用サイトに名前を付けるときに使用する形式を選択します。

    既定の形式は [ユーザー名 (競合を解決しない)] です。

  9. [言語オプション] セクションで、必要に応じて、ユーザーが自分の個人用サイトの言語を選択できるようにするかどうか、またユーザー プロファイルの編集にその個人用サイトの言語を使用するかどうかを選択します。

  10. [読み取りアクセス許可レベル] セクションで、必要に応じて、個人用サイトの作成時にそのサイトでの読み取りアクセス許可レベルが与えられるアカウントを 1 つ以上入力します。

    既定では、すべての認証済みユーザーにこのアクセス許可が与えられます。

  11. [個人用サイトの電子メール通知] セクションで、必要に応じて、すべての個人用サイトから送信される電子メール通知に表示される別の名前を指定します。

  12. [OK] をクリックします。

個人用サイトに情報を追加する

個人用サイトの情報は、User Profile Service アプリケーションに格納されます。User Profile Service アプリケーションには、人の検索の結果に表示される多くの情報が格納されます。個人用サイトに追加する情報が増えるほど、人の検索結果がより完全になります。

個人用サイトに情報を追加するには、User Profile Service アプリケーションにユーザー プロファイルが作成されているユーザーとしてログオンし、http:// hostname/my/ (そのユーザーの個人用サイトの URL) にアクセスします。そのユーザーの個人用サイトがまだ作成されていない場合は、自動的に作成されます。ユーザーの個人用サイトで、ユーザーの専門知識や関心についての情報を入力できます。プロファイル ストアをクロールした後、検索を実行してその結果が検索結果ページにどのように表示されるかを確認できます。

プロファイル ストアをクロールする

以前のバージョンの SharePoint 製品およびテクノロジでは、プロファイル ストアのクロールに使用される URL が既定のコンテンツ ソースに自動的に与えられていました。SharePoint Server 2010 ではこのような動作はありませんが、URL を手動で追加できます。ただし、SharePoint サイトのクロールに使用するスケジュールとは別のスケジュールでプロファイル ストアをクロールできるように、別個のコンテンツ ソースを作成することをお勧めします。

プロファイル ストアのクロールに使用するユーザー アカウントは、User Profile Service アプリケーションの管理者である必要があります。プロファイル ストアのクロールに関するこの要件を満たすには、次のどちらかの操作を行います。

  • 既定のコンテンツ アクセス アカウントが User Profile Service アプリケーションの管理者であることを確認します。詳細については、「User Profile Service アプリケーションに管理者を追加するには」を参照してください。

  • User Profile Service アプリケーションの管理者であるアカウントを指定する、プロファイル ストアのクロール用のクロール ルールを作成します。詳細については、「User Profile Service アプリケーションに対して認証するためのクロール ルールを作成するには」を参照してください。

User Profile Service アプリケーションに管理者を追加するには

  1. [サービス アプリケーションの管理] ページで、User Profile Service アプリケーションを含む行をクリックし、リボンの [管理者] をクリックします。

  2. [User Profile Service アプリケーションの管理者] ダイアログ ボックスの [アカウントまたはグループを追加するには] ボックスに、追加するユーザー アカウント (既定のコンテンツ アクセス アカウントなど) を入力します。ユーザー アカウントは domain\user name の形式で入力する必要があります。

  3. [追加] をクリックします。

  4. [権限] リスト ボックスで、[フル コントロール] チェックボックスをオンにします。

  5. [OK] をクリックします。

User Profile Service アプリケーションに対して認証するためのクロール ルールを作成するには

  1. サーバーの全体管理のホーム ページの [アプリケーション構成の管理] セクションで、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。

  2. [サービス アプリケーションの管理] ページで、[Search Service アプリケーション] をクリックします。

  3. [検索管理] ページのサイド リンク バーの [クロール] セクションで、[クロール ルール] をクリックします。

  4. [クロール ルールの管理] ページの [新しいクロール ルール] をクリックします。

  5. [パス] セクションの [パス] ボックスに、User Profile Service アプリケーションの開始アドレスを sp3://<hostname> の形式で入力します。<hostname> は、サーバー ファームのホスト名です。

  6. [クロールの構成] セクションで、[このパスにあるアイテムをすべて含める] を選択します。

  7. [認証の指定] セクションで、[別のコンテンツ アクセス アカウントを指定する] を選択します。

  8. 表示された [アカウント] ボックスに、User Profile Service アプリケーションの管理者であるユーザー アカウントを domain\user name の形式で入力します。

  9. 指定したアカウントに対するパスワードを [パスワード] ボックスと [パスワードの確認] ボックスに入力します。

  10. [OK] をクリックします。

    クロール ルールを管理する方法の詳細については、「クロール ルールを管理する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。

プロファイル ストアをクロールするためのコンテンツ ソースを作成するには

  1. この手順を実行しているユーザー アカウントが Search Service アプリケーションの管理者であることを確認します。

  2. サーバーの全体管理 Web サイトのホーム ページにある [アプリケーション構成の管理] セクションで、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。

  3. [サービス アプリケーションの管理] ページで、[Search Service アプリケーション] をクリックします。

  4. [検索管理] ページのサイド リンク バーの [クロール] セクションで、[コンテンツ ソース] をクリックします。

  5. [コンテンツ ソースの管理] ページで、[新しいコンテンツ ソース] をクリックします。

  6. [コンテンツ ソースの追加] ページの [名前] セクションに、このコンテンツ ソースの名前を入力します。

  7. [コンテンツ ソースの種類] セクションで、[SharePoint サイト] が選択されていることを確認します。

  8. [開始アドレス] セクションに、開始アドレスを sps3://<hostname> の形式で入力します。<hostname> は、サーバー ファームのホスト名です。

  9. [クロールのスケジュール] セクションで、必要に応じて、フル クロールと増分クロールのスケジュールを作成します。

  10. [フル クロールの開始] セクションで、[このコンテンツ ソースのフル クロールを開始] チェック ボックスをオンにし、[OK] をクリックします。

プロファイル ストアのクロールを確認するには

  1. [検索管理] ページのサイド リンク バーで、[検索管理] をクリックします。

  2. [クロール履歴] セクションの [更新] ボタンをクリックして、クロールの状態を更新します。

    クロールの完了後、[すべてのエラー] 列に "0" が表示されていることを確認します。エラーが発生した場合、[すべてのエラー] 列の数字は 0 よりも大きくなります。その場合は、[すべてのエラー] 列の数字をクリックして、そのコンテンツ ソースのクロール ログを表示します。

    注意

    クロール ログに認証エラーの発生が記録されている場合は、「User Profile Service アプリケーションに管理者を追加するには」または「User Profile Service アプリケーションに対して認証するためのクロール ルールを作成するには」の手順に従って問題を解決できます。

検索レポートを有効にする

検索管理レポートは、検索システムのパフォーマンスに関する問題の検出と診断に役立つクロールおよびクエリのデータを提供します。詳細については、「Search administration reports in SharePoint Server 2010 (英語)」および「検索管理レポートを使用する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。

検索レポートを有効にするには、次の各手順を実行する必要があります。

  • Web Analytics Service アプリケーションが開始されていることを確認します。

    検索関連のレポートは、Web Analytics Web Service に依存しています。インストール時にファーム構成ウィザードを実行すると、このサービスが作成されます。

  • Web Analytics Service アプリケーションを作成します。

    ファーム構成ウィザードを使用してこのサービス アプリケーションを作成できます。

  • Web Analytics Web Service を開始します。

Web Analytics Service アプリケーションが開始されていることを確認するには

  1. この手順を実行しているユーザー アカウントが Search Service アプリケーションの管理者であることを確認します。

  2. サーバーの全体管理のホーム ページの [アプリケーション構成の管理] セクションで、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。

  3. [サービス アプリケーションの管理] ページで、Web Analytics Service アプリケーションがサービス アプリケーションのリストにあることを確認して、以下のどちらかの操作を行います。

    • Web Analytics Service アプリケーションが存在する場合は、このサービス アプリケーションの [状態] 列に [開始済み] と表示されていることを確認します。このサービス アプリケーションの [状態] 列に [開始済み] と表示されていないときは、「Web Analytics Web Service を開始するには」に進みます。ファーム構成ウィザードを使用せずに Web Analytics Service アプリケーションを作成したときは、Web Analytics Web Service は開始されないことがあります。

    • Web Analytics Service アプリケーションが存在しない場合は、以下の手順に従って作成します。

Web Analytics Service アプリケーションを作成するには

  1. この手順を実行しているユーザー アカウントが Farm Administrators グループのメンバーであることを確認します。

  2. [サーバーの全体管理] Web サイトのホーム ページのサイド リンク バーで、[構成ウィザード] をクリックします。

  3. [ファーム構成ウィザードの起動] をクリックします。

  4. [SharePoint の品質向上にご協力ください] ページで、以下のどちらかを選択します。

    • 参加する (推奨)

    • 参加しない

  5. [OK] をクリックします。

  6. [SharePoint ファームの構成] ページで、既定の設定をそのまま使用して [次へ] をクリックします。

  7. [SharePoint ファームの構成] ページの [サービス アカウント] セクションで、[既存の管理アカウントを使用する] を選択するか、新しい管理アカウントを作成します。

    注意

    セキュリティ上の理由から、ファーム管理者アカウントとは異なるサービス アカウントを使用することをお勧めします。

  8. [Web Analytics Web Service アプリケーション] チェック ボックスがオンになっていることを確認し、[次へ] をクリックします。

  9. [サイト コレクションの作成] ページで、[スキップ] をクリックします。

  10. [SharePoint ファームの構成] ページで、[完了] をクリックします。

Web Analytics Web Service を開始するには

  1. この手順を実行しているユーザー アカウントが Farm Administrators グループのメンバーであることを確認します。

  2. [サーバーの全体管理] Web サイトのホーム ページの [システム設定] セクションで、[このファームのサーバーの管理] をクリックします。

  3. [ファーム サーバー] ページの [サーバー] 列で、サーバーのリンクをクリックします。

  4. [サーバーのサービス] ページの [Web Analytics Web Service] 行の [処理] 列で、[開始] をクリックします。

    リンク名が [停止] の場合、このサービスは開始済みなので、これ以上の処理は必要ありません。