PerformancePoint Web パーツに表示される Excel Services レポートの概要

 

適用先: SharePoint Server 2010 Enterprise

トピックの最終更新日: 2010-12-09

PerformancePoint ダッシュボード デザイナーを使用すると、PerformancePoint ダッシュボードに Excel Services レポートを含めることができます。Excel Services レポートは、Microsoft SharePoint Server に発行された Microsoft Excel ブックです。このブック内のアイテムを 1 つだけ表示することも、PerformancePoint ダッシュボードでブック全体を表示することもできます。

ダッシュボード デザイナーを使用して Excel Services レポートをダッシュボードに含める場合、実際にはレポートを作成しません。その代わり、Excel Services レポートを表示したり、ダッシュボード フィルターを受け取ったりするための PerformancePoint Web パーツを作成します。詳細については、「ダッシュボード デザイナーを使用して Excel Services レポートを作成する」を参照してください。

通常は、以下の目的に Excel Services レポートを使用します。

  • ダッシュボード デザイナーでは作成できないビューの種類を表示するため。たとえば、ピボットグラフ レポート、ピボットテーブル レポート、分析グリッドでは使用できない条件付き書式やその他のカスタムの書式を含むテーブルなどがあります。

  • 新しい Excel ブックを作成 (または再作成) する代わりに、既存のレポートを表示することで時間を節約するため。

  • ユーザーが Web ブラウザーで表示したり、Excel で開いたりすることができるダッシュボードに対話形式のレポートを含めるため。

  • ダッシュボード デザイナーでは使用できないデータ ソースの種類を使用するレポートを作成するため。

上記は、Excel Services レポートの利用例の一部に過ぎません。Excel Services レポートは、Excel Services を使用して SharePoint Server 2010 に発行された Excel ブックのすべてまたは一部を表示します。Excel Services レポートは、ページ上の 1 つのアイテムとして、または他のダッシュボード アイテムと組み合わせたアイテムとして、ダッシュボードに含めることができます。さらに、ダッシュボード フィルターを、他の種類の PerformancePoint レポートやスコアカードと共に、Excel Services レポートに接続することもできます。

Excel Services レポートの対話機能

通常、ダッシュボードには 1 つ以上の Excel Services レポートを設定し、ダッシュボード ユーザーがデータを簡単に表示したり操作したりできるようにします。レポートの設定方法に応じて、ダッシュボード ユーザーは以下の種類のタスクを実行できます。

  • Excel を開かずに Excel ブック内のページを参照する

  • Excel で作成されたグラフや表の内部フィルターを適用 (または変更) する

  • グラフまたは表の行または列を並べ替える

  • ブラウザー ウィンドウの [最新の情報に更新] ボタンを使用して、Excel Services レポートを既定のビューに戻す

Excel Services レポートのデータ ソース

Excel Services レポートでは、次のリストに示すように、さまざまなデータ ソースを使用できます。

  • SQL Server データベース

  • SQL Server Analysis Services データ キューブ

  • Microsoft Access データベース

  • オンライン分析処理 (OLAP) データベース

  • リレーショナル データベース

  • Excel ブック

  • テキスト ファイル

  • 信頼できるデータ プロバイダーとして定義されている外部データ接続ファイル。たとえば、次のようなものがあります。

    • SQL Server OLE DB、ODBC、または OLAP

    • OLE DB for Oracle および ODBC for Oracle

    • OLE DB for IBM DB2 および ODBC for IBM DB2

データ接続は、Excel ブックで定義されており、そのブックが SharePoint Server に発行されている場合は保持されます。詳細については、「Excel Services の概要 (SharePoint Server 2010)」を参照してください。

See Also

Tasks

ダッシュボード デザイナーを使用してフィルターをレポートまたはスコアカードに接続する

Concepts

Excel Services のデータ接続を作成する (PerformancePoint Services)