BI テスト環境用に PerformancePoint Services を構成する

 

適用先: PerformancePoint Services, SharePoint Server 2010

トピックの最終更新日: 2011-05-23

重要

この記事は、「BI インフラストラクチャを構成する: 実習」シリーズの一部です。この記事の手順を実行するには、事前に以下のことを完了しておく必要があります。

Microsoft SharePoint Server 2010 の PerformancePoint Services はパフォーマンス管理サービスです。このサービスを使用すると、ダッシュボード、スコアカード、レポート、および主要業績評価指標 (KPI) を使用してビジネスを監視および分析できます。

PerformancePoint Services の展開は、次の手順で構成されます。

  • PerformancePoint Services サービス アプリケーションが実行されるアプリケーション プール用の Active Directory アカウントを作成する

  • そのアカウントを Microsoft SharePoint Server 2010 に管理アカウントとして登録する

  • PerformancePoint Service を開始する

  • PerformancePoint Services サービス アプリケーションを作成する

PerformancePoint Services を展開するには、まず、PerformancePoint Services サービス アプリケーションのアプリケーション プールを実行するために、Active Directory ディレクトリ サービスにアカウントを作成します。アカウントを作成するには、次の手順を使用します。

アプリケーション プール用のアカウントを作成するには

  1. Contoso\administrator アカウントを使用して Contoso-DC にログインします。

  2. Contoso-DC 仮想マシンで [スタート] ボタン、[管理ツール]、[Active Directory ユーザーとコンピューター] の順にクリックします。

  3. contoso.local ノードを展開します。

  4. [ユーザー] を右クリックし、[新規作成]、[ユーザー] の順にクリックします。

  5. [フル ネーム] ボックスと [ユーザー ログオン名] ボックスに、「PPSAppPool」と入力します。

  6. [次へ] をクリックします。

  7. [パスワード] ボックスと [パスワードの確認入力] ボックスに、アカウントのパスワードを入力します。

  8. [ユーザーは次回のログオン時にパスワード変更が必要] チェック ボックスをオフにします。

  9. [パスワードを無期限にする] チェック ボックスをオンにします。

  10. [次へ] をクリックします。

  11. [完了] をクリックします。

  12. Contoso-DC からログオフします。

作成した Active Directory アカウントを使用してアプリケーション プールを実行するには、そのアカウントを SharePoint Server 2010 に登録しておく必要があります。アカウントを登録するには、次の手順を使用します。

管理アカウントを登録するには

  1. Contoso\FarmAdmin アカウントを使用して Contoso-AppSrv にログオンします。

  2. [スタート] ボタン、[すべてのプログラム]、[Microsoft SharePoint 2010 製品]、[SharePoint 2010 サーバーの全体管理] の順にクリックします。

  3. SharePoint サーバーの全体管理 Web サイト ホーム ページで、左側のナビゲーションの [セキュリティ] をクリックします。

  4. [セキュリティ] ページの [一般的なセキュリティ] セクションで、[管理アカウントの構成] をクリックします。

  5. [管理アカウント] ページで、[管理アカウントの登録] をクリックします。

  6. [ユーザー名] ボックスに「Contoso\PPSAppPool」と入力します。

  7. [パスワード] ボックスに、Contoso\PPSAppPool アカウントのパスワードを入力します。

  8. [OK] をクリックします。

既定では、アプリケーション プール アカウントは、SharePoint コンテンツ データベースにアクセスできません。PerformancePoint Services では、このデータベースにアクセスする必要があります。アプリケーション プール アカウントがデータベースにアクセスできるようにするには、次の手順を使用します。

管理アカウントにコンテンツ データベースへのアクセス権を付与するには

  1. Contoso-AppSrv で [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をクリックします。次に、[Microsoft SharePoint 2010 製品] をクリックし、[SharePoint 2010 管理シェル] を右クリックしてから、[管理者として実行] をクリックします。

  2. Windows PowerShell のコマンド プロンプトで、次のとおりに入力します。1 行ごとに Enter キーを押してください。

    $w = Get-SPWebApplication -identity http://contoso-appsrv
    $w.GrantAccessToProcessIdentity("Contoso\PPSAppPool")
    

アプリケーション プール アカウントにデータベースへのアクセス権が付与されたら、PerformancePoint Service を開始する必要があります。これは、PerformancePoint Services に関連付けられているすべての処理およびアクティビティを実行する SharePoint Server 2010 サービスです。

少なくとも 1 つのアプリケーション サーバー上でこのサービスを開始する必要があります。運用環境では、容量の要件によって、サービスを実行するサーバーを 1 つまたは複数選びます。

PerformancePoint Service を開始するには、次の手順を使用します。

PerformancePoint Service を開始するには

  1. サーバーの全体管理のホーム ページで、[システム設定] の [サーバーのサービスの管理] をクリックします。

  2. [サービス] ボックスの上にある [サーバー] ボックスの一覧の [サーバーの変更] をクリックします。

    アプリケーション サーバー Contoso-AppSrv が Contoso-SQL と共に一覧に表示されることに注意してください。アプリケーション サーバーが複数存在するファームでは、このダイアログ ボックスを使用して Secure Store Service を実行するサーバーを選択した後、この記事で後述するとおりにサービスを開始します。

  3. CONTOSO-APPSRV をクリックします。

  4. [サービス] ボックスの一覧で、[PerformancePoint Service] の横にある [開始] をクリックします。

PerformancePoint Service が開始されたら、PerformancePoint Services サービス アプリケーションを作成する必要があります。サービス アプリケーションを作成するには、次の手順を使用します。

PerformancePoint Services サービス アプリケーションを作成するには

  1. サーバーの全体管理のホーム ページで、[アプリケーション構成の管理] の [サービス アプリケーションの管理] をクリックします。

  2. [サービス アプリケーションの管理] ページで、[新規]、[PerformancePoint Service アプリケーション] の順にクリックします。

  3. [名前] セクションで、ボックスに 「PerformancePoint Services」と入力します。

  4. [このサービス アプリケーションのプロキシをファームの既定のプロキシ リストに追加してください] チェック ボックスをオンにします。

  5. [新しいアプリケーション プールを作成する] オプションを選択し、[アプリケーション プール名] ボックスに「PPSAppPool」と入力します。

  6. [構成可能] オプションを選択し、ドロップダウン リストから [CONTOSO\ppsapppool] を選択します。

  7. [作成] をクリックします。

  8. サービス アプリケーションが正常に作成されたら、[OK] をクリックします。

上記の手順をすべて完了すると、PerformancePoint Services が動作し、使用できるようになります。次は、データ ソースにセキュリティ アクセスを構成します。次のラボでは、Secure Store Service を使用してセキュリティ アクセスを構成する方法について説明します。