BI テスト環境用にドメイン コントローラーをセットアップする
適用先: SharePoint Server 2010
トピックの最終更新日: 2017-01-19
重要
この記事は、「BI インフラストラクチャを構成する: 実習」シリーズのベースライン セットアップの一部です。この記事の手順を実行するには、事前に「BI テスト環境を作成するための Hyper-V クイック スタート」を完了しておく必要があります。
ここでは、Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 を実行している仮想マシンにドメイン コントローラーをセットアップする方法を説明します。この一連の記事のこれ以降の部分では、次のような仮想マシンのインフラストラクチャが作成されていることを前提とします。
仮想マシン | オペレーティング システム |
---|---|
Contoso-DC |
Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 |
Contoso-SQL |
Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 |
Contoso-AppSrv |
Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 |
Contoso-Client |
Windows 7 |
この記事の手順を実行するには、Contoso-DC 仮想マシンに管理者としてログオンします。
ビデオ デモ
このビデオでは、これらのラボで使用できるように Contoso-DC ドメインをセットアップする方法について説明します。
時間: 4:58 |
最適な表示環境を得るため、ビデオをダウンロードする (英語)。 コピーをダウンロードするには、リンクを右クリックし、[対象をファイルに保存] をクリックします。リンクをクリックすると、最大解像度で表示できるように、既定のビデオ ビューアーで .wmv ファイルが開きます。 |
ドメイン コントローラーを構成する
ドメイン コントローラーをセットアップする最初の手順は、静的 IP アドレスの設定です。ドメイン コントローラーが正しく機能するためには静的 IP アドレスが必要です。
重要
作業を開始する前に、Contoso-DC 仮想マシンのネットワーク接続が [内部ネットワーク] に設定されていることを確認してください。
この一連の記事では、プライベート ネットワーク用に確保されている 10.0.0.0 ~ 10.255.255.255 の範囲の IP アドレスを使用します。このアドレス範囲は、仮想ドメインの内部ネットワークで使用されます。外部ネットワークが (たとえば、Microsoft SharePoint Server 2010 の必須コンポーネントをインターネットからダウンロードするために) 使用される状況では、既存の企業ネットワークが DHCP を使用してネットワーク アダプターに適切な IP アドレスを割り当てるものと想定します。
ネットワークの構成によっては、企業ネットワークに接続されたネットワーク アダプターで 10.0.0.0 ~ 10.255.255.255 の IP アドレス範囲を使用できることがあります。この場合は、仮想マシン群の存在範囲を複数の物理ホスト コンピューターに広げることができます。ただし、どんな種類の静的 IP アドレスを共有ネットワークで使用する際にも、IP アドレスの競合が発生する可能性に注意する必要があります。
以下の手順を実行して、静的 IP アドレスを構成します。
静的 IP アドレスを構成するには
[スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックします。
[ネットワークとインターネット] をクリックします。
[ネットワークと共有センター] をクリックします。
[アダプターの設定の変更] をクリックします。
ローカル エリア接続を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[ローカル エリア接続のプロパティ] ダイアログ ボックスで、[インターネット プロトコル バージョン 6 (TCP/IPv6)] チェック ボックスをオフにします。
[インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)] を選択し、[プロパティ] をクリックします。
[インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4) のプロパティ] ダイアログ ボックスで、[次の IP アドレスを使用する] オプションを選択し、[IP アドレス] ボックスに「10.0.0.1」と入力します。
[サブネット マスク] ボックスに「255.0.0.0」と入力します。
[次の DNS サーバーのアドレスを使用する] オプションを選択し、[優先 DNS サーバー] ボックスに「10.0.0.1」と入力します。
[OK] をクリックします。
[閉じる] をクリックします。
[閉じる] をクリックします。
静的 IP アドレスの設定が完了したら、仮想マシンをドメイン コントローラーに昇格させることができます。この操作は、dcpromo コマンドを使用してコマンド プロンプトで実行します。
注意
この仮想マシンのローカル管理者アカウント用に選択したパスワードは、ドメイン コントローラーの構成が済み次第、ドメイン管理者のパスワードになります。
以下の手順を実行して、ドメイン コントローラーを構成します。
ドメイン コントローラーを構成するには
[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックして「dcpromo」と入力したうえで、[OK] をクリックします。
[Active Directory ドメイン サービス インストール ウィザードの開始] ページで、[次へ] をクリックします。
[オペレーティング システムの互換性] ページで、[次へ] をクリックします。
[展開の構成の選択] ページで、[新しいフォレストに新しいドメインを作成する] オプションを選択し、[次へ] をクリックします。
[フォレスト ルート ドメイン名] ページで、[フォレスト ルート ドメインの FQDN] ボックスに「contoso.local」と入力し、[次へ] をクリックします。
[フォレストの機能レベルの設定] ページで、ドロップダウン リストから [Windows Server 2008] を選択し、[次へ] をクリックします。
[ドメインの機能レベルの設定] ページで、ドロップダウン リストから [Windows Server 2008] を選択し、[次へ] をクリックします。
[追加のドメイン コントローラー オプション] ページで、[DNS サーバー] チェック ボックスがオンになっていることを確認し、[次へ] をクリックします。
警告のダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。
[データベース、ログ ファイル、および SYSVOL の場所] ページで、既定値をそのまま使用して [次へ] をクリックします。
[ディレクトリ サービス復元モード Administrator パスワード] ページで、パスワードを入力して確認したうえで、[次へ] をクリックします。
概要ページで [次へ] をクリックします。
ウィザードの実行が終了したら、[完了] をクリックします。
仮想マシンを再起動します。
ドメイン コントローラーのセットアップが完了したら、ほかの仮想マシンをドメインに追加できます。次の記事「BI のテスト環境で仮想ドメインに仮想マシンを追加する」を参照してください。