New-CsRgsQuestion

構文

New-CsRgsQuestion -Prompt <Prompt> [-AnswerList <PSListModifier>] [-InvalidAnswerPrompt <Prompt>] [-Name <String>] [-NoAnswerPrompt <Prompt>]

解説

通話を処理するために、多くの場合、応答グループ アプリケーションがメッセージを伝えるか質問を提示し、その後の発信者の応答に基づいてアクションを実行します。たとえば、サービスは発信者に対して、英語の場合は 1 を、スペイン語の場合は 2 を押すように依頼します。このような質問をした後、システムは発信者の応答を待ち、その後、適切なアクションを実行する必要があります。この例の適切なアクションは、発信者が電話のキーパッドで 1 を押した場合は英語のキューに通話を転送し、発信者がキーパッドで 2 を押した場合はスペイン語のキューに通話を転送することです。

質問を作成するには、New-CsRgsQuestion コマンドレットを使用する必要があります。応答グループ質問を作成する場合、少なくとも音声ガイダンス (つまり実際の質問自体) およびサポート対象の回答セットを設定する必要があります。たとえば、発信者に 1 または 2 を押すというオプションを知らせる場合、次の 2 つの回答を用意する必要があります。1 つは、発信者が 1 を押した場合に実行されるアクションを指定するものです。もう 1 つは、発信者が 2 を押した場合に実行されるアクションを指定するものです。発信者に 1、2、3、4 を押すオプションを知らせる場合は、4 つの回答を用意する必要があり、その他の場合も同様です。

さらに、New-CsRgsQuestion では、発信者が無効な回答をした場合、または回答をしなかった場合に使用される音声ガイダンスを指定することができます。たとえば、最初のシナリオで発信者が 3 を押した場合、音声ガイダンスは、"申し訳ありません、無効な番号です" と発することができます。この場合、次に最初の音声ガイダンスが再生されます。

このコマンドレットを実行できる人は次のとおりです。既定では、次のグループのメンバーが、New-CsRgsQuestion コマンドレットのローカルでの実行を承認されています。RTCUniversalUserAdmins、RTCUniversalServerAdmins、RTCUniversalReadOnlyAdmins です。しかし、このコマンドレットはメモリ内のオブジェクトを作成し、自身ではシステムを変更することはないため、基本的には誰でも実行することができます。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。

Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "New-CsRgsQuestion"}

パラメーター

入力の種類

なし。New-CsRgsQuestion はパイプライン処理された入力を受け入れません。

戻り値の種類

New-CsRgsQuestion は、Microsoft.Rtc.Management.WriteableSettings.Question オブジェクトのインスタンスを作成します。

例

-------------------------- 例 1 ------------------------

$new = Get-CsRgsQueue -Identity service:ApplicationServer:pool0.litwareinc.com -Name "New Service Request"
$existing = Get-CsRgsQueue -Identity service:ApplicationServer:pool0.litwareinc.com -Name "Existing Service Request"

$w = New-CsRgsPrompt -TextToSpeechPrompt "Please hold while we transfer your call."

$y = New-CsRgsCallAction -Prompt $w -Action TransferToQueue -QueueID $new.Identity
$z = New-CsRgsCallAction -Prompt $w -Action TransferToQueue -QueueID $existing.Identity

$newRequest = New-CsRgsAnswer -Action $y -DtmfResponse 1 -VoiceResponseList "New" -Name "New Request"
$existingRequest = New-CsRgsAnswer -Action $z -DtmfResponse 2 -VoiceResponseList "Existing" -Name "Existing Request"

$u = New-CsRgsPrompt -TextToSpeechPrompt "Press 1 or say New for a new service request. Press 2 or say Existing for an existing service request."

$question = New-CsRgsQuestion -Prompt $u -AnswerList $newRequest $newRequest, $existingRequest 

例 1 のコマンドでは、応答グループ回答を 2 つ作成し、新しい応答グループ質問にこれらの回答を関連付けています。この 2 つの回答を作成するには、最初に、発信者による回答に基づいて実行される通話アクションを指定する必要があります。このため、例の 1 つ目および 2 つ目のコマンドで、New Service Request および Existing Service Request という 2 つの応答グループ キューに対して、オブジェクト参照を作成しています。これらのオブジェクト参照の作成後、その次のコマンドは New-CsRgsPrompt を使用して、$w という名前の変数に格納する音声合成による音声ガイダンスを作成しています。

この処理の完了後、その次の 2 つのコマンドで、対応する 2 つの通話アクションを作成しています。1 つは、New Service Request キューへ通話を転送するもの、もう 1 つは Existing Service Request キューへ通話を転送するものです。通話アクションの作成後、New-CsRgsAnswer コマンドレットを使用して、2 つの応答グループ回答を作成しています。1 つは $newRequest 変数に格納され、もう 1 つは $existingRequest 変数に格納されます。

2 つの回答が格納されると、New-CsRgsPrompt を使用して新しい質問に対する音声ガイダンスを作成できるようになります。この例では、音声ガイダンスは音声合成によるもので、発信者に対して、新しいサービス リクエストを実行する場合は 1 を押すか "New" と発声し、既存のサービス リクエストを実行する場合は 2 を押すか "Existing" と発声するように依頼しています。音声ガイダンス自体は、$u という名前の変数に格納されます。

音声ガイダンスの作成後、新しい質問の作成のために New-CsRgsQuestion を呼び出すことができます。Prompt パラメーターに加えて、AnswerList パラメーターを使用して、質問に関連付けられた 2 つの回答を示しています。これらの回答は $newRequest 変数および $existingRequest 変数で表されています。

関連項目

その他のリソース

New-CsRgsAnswer