Get-CsFileTransferFilterConfiguration

構文

Get-CsFileTransferFilterConfiguration [-Identity <XdsIdentity>] [-LocalStore <SwitchParameter>]

Get-CsFileTransferFilterConfiguration [-Filter <String>] [-LocalStore <SwitchParameter>]

解説

ユーザーはインスタント メッセージの送信時にファイルを添付して、会話の別の参加者に送ることができます。特定の拡張子 (通常、有害な可能性がある種類のファイルの拡張子) を持つファイルが Lync Server 2010 クライアントを使用して送信されないように、Lync Server 2010 を構成することができます。

Get-CsFileTransferFilterConfiguration コマンドレットを使用すると、特定の構成 (これらの構成は、グローバル スコープまたはサイト スコープで構成可能) のコレクションを取得できます。ファイル転送フィルター構成では、送信がブロックされるファイル拡張子の一覧、フィルター処理を有効にする程度 (すべてのファイル転送をブロックするか、または指定の拡張子のファイルのみをブロックするか)、およびファイル転送フィルター処理を有効にするかどうかを指定します。

このコマンドレットを実行できるユーザー:既定では、次のグループのメンバーが Get-CsFileTransferFilterConfiguration コマンドレットをローカルで実行することを承認されています。RTCUniversalUserAdmins、RTCUniversalServerAdmins。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。

Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "Get-CsFileTransferFilterConfiguration"}

パラメーター

入力の種類

なし。

戻り値の種類

Get-CsFileTransferFilterConfiguration は、Microsoft.Rtc.Management.WritableConfig.Settings.ImFilter.FileTransferFilterConfiguration オブジェクトのインスタンスを戻します。

例

-------------------------- 例 1 --------------------------

Get-CsFileTransferFilterConfiguration

例 1 に示すコマンドは、組織で使用されているすべてのファイル転送フィルター構成のコレクションを戻します。Get-CsFileTransferFilterConfiguration を追加パラメーターなしで呼び出す場合は、これが常に既定の動作となります。

-------------------------- 例 2 --------------------------

Get-CsFileTransferFilterConfiguration -Identity site:Redmond

上記の例では、単一のファイル転送フィルター構成 (Identity が site:Redmond の構成) を戻します。Identity は一意である必要があるため、このコマンドは複数の構成を戻すことはありません。

-------------------------- 例 3 --------------------------

Get-CsFileTransferFilterConfiguration -Filter site:*

例 3 では、Filter パラメーターを使用して、サイト レベルでのファイル転送フィルター構成すべてのコレクションを戻します。フィルター値 "site:*" により、Get-CsFileTransferFilterConfiguration は、Identity が文字列値 "site:" で始まる構成のみを戻すよう指示されます。

-------------------------- 例 4 --------------------------

Get-CsFileTransferFilterConfiguration | Where-Object {$_.Extensions -contains ".xls"}

例 4 で示すコマンドは、禁止されたファイル拡張子の一覧にある .xls を含むファイル転送フィルター構成のみを戻します。このタスクを実行するには、まず Get-CsFileTransferFilterConfiguration を使用して、組織内で使用されているすべての構成のコレクションを戻します。次に、このコレクションは Where-Object コマンドレットにパイプ処理されます。これでフィルターが適用され、戻されるデータは、Extensions プロパティに文字列値 ".xls" が含まれる (-contains) 構成に制限されます。

-------------------------- 例 5 --------------------------

Get-CsFileTransferFilterConfiguration | Where-Object {$_.Enabled -eq $False}

上記のコマンドは、現在無効になっているすべてのファイル転送フィルター構成を戻します。このタスクを実行するため、Get-CsFileTransferFilterConfiguration を使用して、組織内で使用されているすべての構成のコレクションを戻します。次にこのコレクションを Where-Object コマンドレットにパイプ処理し、Enabled プロパティが False ($False) と等しい (-eq) 構成のみを選択します。

-------------------------- 例 6 --------------------------

Get-CsFileTransferFilterConfiguration -Identity Global | Select-Object -ExpandProperty Extensions

例 6 では、グローバル ファイル転送フィルター構成によって禁じられたファイル拡張子の完全な一覧が表示されます。まず、Global 構成を指定して、Get-CsFileTransferFilterConfiguration コマンドレットを呼び出します。次に、戻された情報を Select-Object コマンドレットにパイプ処理し、ExpandProperty パラメーターを使用して Extensions プロパティの値を "展開" します。その結果、ファイル拡張子の完全な一覧 (各行に 1 つの拡張子) が画面に表示されます。

関連項目

その他のリソース

New-CsFileTransferFilterConfiguration
Remove-CsFileTransferFilterConfiguration
Set-CsFileTransferFilterConfiguration