通話受付管理と仲介サーバー

 

トピックの最終更新日: 2011-01-26

通話受付管理 (CAC) は Lync Server 2010 の新しい機能で、使用可能な帯域幅に基づいてリアルタイムのセッション確立を管理して、混雑したネットワークでユーザーの QoE が低下するのを防止します。 Lync Server VoIP インフラストラクチャおよびゲートウェイまたは SIP トランキング プロバイダー間で信号とメディアの変換を処理する仲介サーバーは、この機能をサポートするため、帯域幅管理を行って、Lync Server 側とゲートウェイ側でこれら 2 者がやり取りできるようにします。 通話受付管理の役割は、通話の終端エンティティが帯域幅の予約を処理することです。 仲介サーバーがゲートウェイ側でやり取りするゲートウェイ ピア (PSTN ゲートウェイ、IP-PBX、SBC) では、Lync Server 2010 通話受付管理をサポートしていません。 そのため、仲介サーバーはゲートウェイ ピアの代わりに帯域幅のやり取りを処理する必要があります。 仲介サーバーは可能な限り、帯域幅を事前に予約します。 予約できない場合 (たとえば、ゲートウェイ側の最終的なメディア エンドポイントのローカリティが、ゲートウェイ ピアへの発信通話に対して不明な場合)、帯域幅は通話が開始されたときに予約されます。 この動作によって帯域幅のオーバーサブスクリプションが生じる可能性がありますが、これが誤着信を防ぐ唯一の方法です。

メディア バイパスと帯域幅の予約は同時に使用することはできません。 メディア バイパスを通話で使用する場合、その通話で通話受付管理を実行することはできません。 この場合、その通話で、制限された帯域幅を使用するリンクが関わっていないことが前提となります。 仲介サーバーが関わる特定の通話で通話受付管理を使用する場合、その通話はメディア バイパスを使用できません。

メディア バイパスまたは通話受付管理の詳細については、「計画」のドキュメントの「メディア バイパス」または「通話受付管理」を参照してください。