変更の概要

 

トピックの最終更新日: 2011-11-11

次の表に、Microsoft Lync Server 2010 と以前のバージョンの Microsoft Office Communications Server 2007 R2 間の、既存の機能、トポロジ、および用語の主な変更点について簡単にまとめます。これらの変更点の詳細と Lync Server 2010 に導入された新機能の一覧については、このドキュメントの次のセクションを参照してください。

機能 Microsoft Lync Server 2010

オペレーティング システム サポート

Windows Server 2008 R2 および Windows Server 2008 SP2 の 64 ビット版のみをサポートします。 Windows Server 2003 はサポートされません。

ユーザーおよび展開の構成設定

以前は Active Directory ドメイン サービス (AD DS) または Windows Management Instrumentation (WMI) に保存されていた構成設定の多くが、中央管理ストアに保存されるようになりました。 ユーザーの電話番号などのユーザー設定の一部は、引き続き AD DS に保存されます。

トポロジの検証と集中管理、およびサーバーの展開

中央管理ストアでは、Lync Server の展開とトポロジに関する情報も保存および管理されます。 サーバーに Lync Server の役割をインストールする前に、そのサーバーを中央管理ストアのトポロジに追加する必要があります。 中央管理サーバーでは、中央管理ストアが保存され、サーバーを展開する前にトポロジが検証されます。

コマンド ライン インターフェイス

Lync Server 管理シェルは、新しい管理方法です。Lync Server 管理シェルは、Windows PowerShell コマンド ライン インターフェイス上に構築された強力な管理インターフェイスです。これには、Lync Server 2010 に特有の総合的なコマンドレット セットが含まれます。これは、LCSCmd.exe に置き換わるものであり、LCSCmd.exe を大幅に拡張します。

グラフィカルな管理ツール

Lync Server コントロール パネルという新しいグラフィカルな管理ツールは、Web ベースのツール群なので、管理ソフトウェアをインストールしなくても企業ネットワークのどこからでもシステムを管理できます。 これらのツールは、以前のバージョンで使用されていた Microsoft 管理コンソール (MMC) スナップインに置き換わるものです。

新しい Web ベースのクライアント

Microsoft Lync Web App は、新しいブラウザー ベース バージョンの Lync 2010 であり、Lync Server アカウントを持たないユーザーや Lync 2010 クライアントをインストールしていないユーザーが会議に参加できるようにします。 Lync Web App をサポートするサーバー ソフトウェアは、フロントエンド サーバーの一部として自動的にインストールされ、他のインストールの手間はかかりません。 このクライアントとサーバーは、Communicator Web Access 機能に置き換わるものです。

ディレクタ サーバーの役割

ディレクターが、本来のサーバーの役割になりました。 サーバーをディレクターとして構成する場合は、そのサーバー上にユーザーを配置できません。 引き続き、単独のディレクターやディレクター プールを構成できます。 ディレクターは、Standard Edition または Enterprise Edition サーバーのどちらとしても指定できません。

音声ビデオ会議サーバー

スケーラビリティとパフォーマンスの向上のために、音声ビデオ会議機能を、それ自身のサーバーの役割である音声ビデオ会議サーバーから分離することができます。 単独の音声ビデオ会議サーバーまたはプールを構成できます。 音声ビデオ会議サーバーとフロント エンド サーバーをこれまでどおり併置することもできます。

仲介サーバーの併置

仲介サーバーをフロント エンド サーバーと併置できるようになりました。

モビリティ機能

新しいモビリティ機能は、さまざまなモバイル デバイス上で Lync 2010 機能をサポートします。たとえば、モバイル デバイスを使用してプレゼンスを見つけたり、インスタント メッセージを送信したり、会議に参加したりすることができます。モビリティ機能は、Lync Server 2010 の累積的な更新プログラム: 2011 年 11 月で導入されています。