Set-CsEdgeServer

 

トピックの最終更新日: 2012-03-26

1 つ以上のエッジ サーバーのプロパティ値を変更します。エッジ サーバーは内部ネットワークとインターネット間の接続を提供するときに使用されます。UNRESOLVED_TOKEN_VAL(ps-intro-in-LS2010)

構文

Set-CsEdgeServer [-Identity <XdsGlobalRelativeIdentity>] [-AccessEdgeClientSipPort <UInt16>] [-AccessEdgeExternalSipPort <UInt16>] [-AccessEdgeInternalSipPort <UInt16>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DataPsomClientPort <UInt16>] [-DataPsomServerPort <UInt16>] [-Force <SwitchParameter>] [-MediaCommunicationPortCount <UInt16>] [-MediaCommunicationPortStart <UInt16>] [-MediaRelayAuthEdgePort <UInt16>] [-MediaRelayExternalTurnTcpPort <UInt16>] [-MediaRelayExternalTurnUdpPort <UInt16>] [-MediaRelayInternalTurnTcpPort <UInt16>] [-MediaRelayInternalTurnUdpPort <UInt16>] [-Registrar <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]] [-XmppInternalPort <UInt16>] [-XmppListeningPort <UInt16>]

例 1

例 1 に示すコマンドを実行すると、"EdgeServer:atl-edge-001.litwareinc.com" という エッジ サーバー の内部および外部の SIP ポートが変更されます。

Set-CsEdgeServer -Identity "EdgeServer:atl-edge-001.litwareinc.com" -AccessEdgeInternalSipPort 5062 -AccessEdgeExternalSipPort 5062

例 2

例 2 を実行すると、Redmond サイトにあるすべてのエッジ サーバーの内部および外部の SIP ポートが変更されます。これを行うために、このコマンドでは最初に Get-CsService コマンドレットと EdgeServer パラメーターを使用して、組織内で現在使用中のすべてのエッジ サーバーのコレクションを戻します。次に、このコレクションは Where-Object コマンドレットにパイプ処理され、Redmond サイトのサーバー、つまり SiteId プロパティが site:Redmond と等しいエッジ サーバーのみをフィルター処理します。次に、フィルター処理されたこのコレクションは、For-Each-Object コマンドレットにパイプ処理されます。このコマンドレットはコレクション内の各サーバーに対して Set-CsEdgeServer コマンドレットを実行し、AccessInternalSipPort プロパティと AccessExternalSipPort プロパティに割り当てる値を変更します。

Get-CsService -EdgeServer | Where-Object {$_.SiteId -eq "site:Redmond"} | ForEach-Object {Set-CsEdgeServer -Identity $_.Identity -AccessEdgeInternalSipPort 5062 -AccessEdgeExternalSipPort 5062}

解説

外部 (つまりインターネット) との接続は、Lync Server の重要な特徴です。この接続がないと、ユーザーは Lync Server にアクセスするために内部ネットワークへのログオンが必要になります。その場合、リモートで作業するユーザーはこのソフトウェアの使用が困難になり、ドメイン内にアカウントを持たないユーザーは会議に参加できなくなります。同様に、組織の外部に接続がないと、ユーザーはフェデレーション パートナーや、Yahoo!、AOL、MSN のようなパブリック インスタント メッセージング システムにアカウントを持つユーザーとインスタント メッセージを交換できなくなります。

エッジ サーバーは、内部ネットワークとインターネット間の接続を実現するため使用されます。Set-CsEdgeServer コマンドレットを使用すると、エッジ サーバーの構成設定を変更できます。主に、ネットワーク トラフィックの伝送に使用するポート番号を変更するなどのタスクがこれに当たります。

このコマンドレットを実行できるメンバー。既定では、次のグループのメンバーが Set-CsEdgeServer コマンドレットのローカル実行を承認されています。RTCUniversalServerAdmins。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。

Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "Set-CsEdgeServer"}

パラメーター

パラメーター 必須 説明

AccessEdgeClientSipPort

省略可能

System.UInt16

エッジ サーバーとクライアント デバイス間の SIP 通信に使用するポート。初期値はトポロジ ビルダーで設定されていますが、このパラメーターに新しい値を指定して変更できます。

AccessEdgeExternalSipPort

省略可能

System.UInt16

外部 SIP トラフィックに使用するポート。既定値は 5061 です。

AccessEdgeInternalSipPort

省略可能

System.UInt16

内部 SIP トラフィックに使用するポート。既定値は 5061 です。

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

コマンドの実行前に確認メッセージを表示します。

DataPsomClientPort

省略可能

System.UInt16

エッジ サーバーとクライアント デバイス間の永続共有オブジェクト モデル (PSOM) 通信に使用するポート。初期値はトポロジ ビルダーで設定されていますが、このパラメーターに新しい値を指定して変更できます。

DataPsomServerPort

省略可能

System.UInt16

エッジ サーバー と他のサーバー間の PSOM 通信に使用するポート。

Force

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

コマンド実行中に発生する可能性のある、致命的ではないすべてのエラー メッセージを表示しないようにします。

Identity

省略可能

Microsoft.Rtc.Management.Xds.XdsGlobalRelativeIdentity

変更する エッジ サーバー のサービスの場所です。次に例を示します。-Identity "EdgeServer:atl-edge-001.litwareinc.com"。

エッジ サーバーを指定するときに、"EdgeServer:" プレフィックスを省略できることに注意してください。次に例を示します。-Identity "atl-cs-001.litwareinc.com"。

MediaCommunicationPortCount

省略可能

System.UInt16

メディア通信用に外部エッジに割り当てるポートの合計数。既定値は 10000 です。

MediaCommunicationPortStart

省略可能

System.UInt16

メディア通信用の外部エッジの開始ポート番号。既定値は 50000 です。

MediaRelayAuthEdgePort

省略可能

System.UInt16

メディア リレー認証に使用するポート。既定値は 5062 です。

MediaRelayExternalTurnTcpPort

省略可能

System.UInt16

TCP (伝送制御プロトコル) を使用する外部のメディア リレー トラフィックに使用するポート。エッジ サーバーが単一の IP アドレスを持っている場合、既定値は 444 です。エッジ サーバーが複数の IP アドレスを持っている場合、既定値は 443 です。これらの値は最初トポロジ ビルダーで設定されていますが、このパラメーターに新しい値を指定して変更できます。

MediaRelayExternalTurnUdpPort

省略可能

System.UInt16

UDP (ユーザー データグラム プロトコル) を使用する外部のメディア リレー トラフィックに使用するポート。既定値は 3478 です。

MediaRelayInternalTurnTcpPort

省略可能

System.UInt16

TCP を使用する内部のメディア リレー トラフィックに使用するポート。既定値は 443 です。

MediaRelayInternalTurnUdpPort

省略可能

System.UInt16

UDP を使用する内部のメディア リレー トラフィックに使用するポート。既定値は 3478 です。

Registrar

省略可能

System.String

エッジ サーバー に関連付けるレジストラーのサービスの場所。次に例を示します。-Registrar "Registrar:atl-cs-001.litwareinc.com"。

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

実際にコマンドを実行せずに、コマンドの実行結果がわかります。

XmppInternalPort

省略可能

System.UInt16

内部 XMPP トラフィックで使用されるポートです。XMPP (eXtensible Messaging and Presence Protocol) は、XML を使用してメッセージを交換するためのオープン規格の通信プロトコルです。許可されるパートナーは、Lync Server のユーザーとインスタント メッセージやプレゼンス情報を交換できるユーザーを持つ IM およびプレゼンス プロバイダーです。既定値は 5098 です。

XmppListeningPort

省略可能

System.UInt16

XMPP トラフィック用のリスニング ポートです。

入力の種類

なし。Set-CsEdgeServer コマンドレットはパイプライン処理された入力を受け入れません。

戻り値の種類

Set-CsEdgeServer コマンドレットは、オブジェクトや値を返しません。代わりに、Microsoft.Rtc.Management.Xds.DisplayEdgeServer オブジェクトの既存のインスタンスを変更します。

関連項目

その他のリソース

Get-CsService