新しいグループ チャット サーバー機能

Lync Server 2010 プラットフォームの互換性

今回のリリースでは、Microsoft Lync Server 2010 および Microsoft Lync 2010 のコード ベースとの互換性を保つため、グループ チャット サーバーとグループ チャットをリビルドしています。Unified Communications Client Platform (UCCP) と Microsoft Unified Communications Managed API (UCMA) 3.0。グループ チャットの累積更新プログラム (CU) をサポートし、将来、よりシームレスにアップグレードできるように、セットアップのバージョン管理が更新されました。

新しい System Center Operations Manager 管理パックを使用する Lync 2010 グループ チャットの監視

グループ チャット サーバーの新しい Microsoft System Center Operations Manager (以前の Microsoft Operations Manager) 管理パックは、グループ チャットのインストールと次の重要なグループ チャット サーバー サービスの状態監視をサポートします。

• チャネル サービス

• 参照サービス

• コンプライアンス サービス

グループ チャット サーバーの新しい System Center Operations Manager 管理パックでは、Windows のイベント ログとサービスの状態を使用します。

Lync Server 2010、グループ チャットの監視管理パック グループ チャットのダウンロードの詳細については、「Lync Server 2010 Group Chat Monitoring Management Pack」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=209888&clcid=0x411) を参照してください。

Unicode のサポート

内容 (チャット チャネル名とチャットの内容) を Unicode で入力できるようになりました。チャネルには完全な UTF-8 で名前を付けることができ、ユーザーは、チャット ルームに参加し、中国語やアラビア語などの他の UTF-8 言語でメッセージを入力できます。

ゼロ ロギング レベル

ディスク容量を確保するために、グループ チャットは既定ではログ ファイル エントリを生成しません。%appdata%\Microsoft\Group Chat\Group Chat Client\GroupChatConsoleLogger.xml の level value の "none" を "fatal"、"critical"、"error"、"warn"、"info"、"debug"、または "trace" に変更することで、ロギング レベルを変更できます。次にその例を示します。

<log4mgc>
   <file value="%userprofile%\tracing\GroupChatConsole.log" />
   <maximumFileSize value="20" />
   <!-- in MB, 2047 max-->
   <maxSizeRollBackups value="10" />
   <filemode value="append" />
   <level value="TRACE" /> 
</log4mgc>

エゴ フィルターの機能強化

エゴ フィルターでは、ユーザー名内の共通項目を無視するために、次の機能強化が行われました。既定では、エゴ フィルターは次の文字の間のテキストと、これらの文字そのものを除外します。

• "(" と ")"

• "[" と "]"

• "<" と ">"

• "{" と "}"

注:
この機能強化は、既定のエゴ フィルターにだけ反映されます。引き続き、フィルターをカスタマイズすることができます。

"Sara Davis (IT Dept)" など、"IT" という文字列を入力しても、エゴ フィルターがトリガーされなくなりました。テキストは、対象の "かっこ内の語" が閉じられている場合に限り、除外されます。次にその例を示します。

• "Sara Davis (IT Dept)" は "Sara Davis" になります。

• "Sara Davis (IT Dept" は "Sara Davis IT Dept" になります。

• "Sara Davis [IT Dept (HR Unit)" は "Sara Davis IT Dept" になります。

ユーザー インターフェイスの新機能と向上

Lync 2010 グループ チャットのユーザー インターフェイスと絵文字を含む付属のアイコンがアップグレードされ、そのサイズが Lync 2010 のユーザー インターフェイスに合うように変更されました。

プレゼンス プライバシーの変更

Lync 2010 グループ チャットがプライマリ インスタント メッセージング (IM) およびプレゼンス クライアントではなく、Lync と並列実行中の場合、グループ チャットは Lync Server 2010 のプレゼンス プライバシー モードに違反しません。Lync Server のプレゼンス プライバシー モードの詳細については、「操作」のドキュメントの「グループ チャット サーバーの管理」を参照してください。

グループ チャットの Lync Server プレゼンス プライバシー モードは、次の条件下で運用されます。

• Lync との並列実行中は、グループ チャットのアクセス制御エントリ (ACE) ブートストラップの実行をすべて停止します。

• Lync との並列実行中に、グループ チャットが既に IM、プレゼンス、および仲間のリストの操作を停止している場合は、このモードと同様にブートストラップを停止します。

• グループ チャットが IM およびプレゼンス モードで実行中の場合、プレゼンス プライバシー モードは動作しません。

• プレゼンス プライバシー モードで実行する場合は、Lync をその IM およびプレゼンス無効モードに構成する必要があります。そうしない場合、状態がプレゼンス プライバシー モード以外に戻ります。

注:
プレゼンス プライバシー モード時に並列実行されるため、グループ チャットは、常に Lync と同じコンピューターで実行する必要があります。Lync がない状態でグループ チャットを実行することができます。また、グループ チャットが実行中のコンピューターで IM を無効にしている間は、引き続き、他のコンピューターでプレゼンス プライバシー モードの Lync を実行することもできます。ただし、このシナリオはお勧めしません。