Set-CsRgsConfiguration

構文

Set-CsRgsConfiguration -Identity <RgsIdentity> [-AgentRingbackGracePeriod <Int16>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DefaultMusicOnHoldFile <AudioFile>] [-DisableCallContext <$true | $false>] [-Force <SwitchParameter>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

Set-CsRgsConfiguration -Instance <ServiceSettings> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Force <SwitchParameter>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

応答グループ アプリケーションでは、ヘルプ デスクや顧客サポート ラインなどのエンティティに対して、通話を自動的にルーティングすることができます。誰かが指定された電話番号に電話をかけた際に、応答グループ エージェントの適切なセットにその通話を自動的にルーティングすることができます。他にも、対話型音声応答 (IVR) キューに通話をルーティングすることができます。このキューでは、発信者は一連の質問 ("既存のご注文についてのお問い合わせでしょうか?" など) を尋ねられます。応答グループ アプリケーションは、その質問への回答に基づいて、発信者に問い合わせに関する情報を伝えるか、発信者を応答グループ エージェントにルーティングします。

Set-CsRgsConfiguration コマンドレットを使用すると、応答グループ アプリケーション インスタンスのプロパティを変更することができます。

このコマンドレットを実行できる人は次のとおりです。既定では、次のグループのメンバーが、Set-CsRgsConfiguration コマンドレットのローカルでの実行を承認されています。RTCUniversalServerAdmins です。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。

Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "Set-CsRgsConfiguration"}

パラメーター

入力の種類

Microsoft.Rtc.Rgs.Management.WritableSettings.ServiceSettings オブジェクトです。Set-CsRgsConfiguration は応答グループ アプリケーションの設定オブジェクトのパイプライン処理されたインスタンスを受け入れます。

戻り値の種類

Set-CsRgsConfiguration を実行しても、オブジェクトや値が戻されることはありません。代わりに、このコマンドレットは、Microsoft.Rtc.Rgs.Management.WritableSettings.ServiceSettings オブジェクトの既存のインスタンスを構成します。

例

-------------------------- 例 1 ------------------------

Set-CsRgsConfiguration -Identity "service:ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com" -AgentRingbackGracePeriod 30

例 1 のコマンドは、ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com サービスで見つかった応答グループ アプリケーション構成設定の AgentRingbackGracePeriod プロパティを変更します。この例では、AgentRingbackGracePeriod が 30 秒に設定されます。

-------------------------- 例 2 ------------------------

Get-CsService -ApplicationServer | Where-Object {$_.Applications -contains "urn:application:RGS"} | ForEach-Object {Set-CsRgsConfiguration -Identity $_.Identity -AgentRingbackGracePeriod 30}

例 2 では、組織でのすべての応答グループ構成設定の AgentRingbackGracePeriod が変更されます。これを実行するため、コマンドは最初に Get-CsService コマンドレットと ApplicationServer パラメーターを使用し、アプリケーション サービス の実行している組織のすべてのコンピューターに関する情報を戻します。次に、戻されたコレクションは Where-Object コマンドレットにパイプ処理され、Applications プロパティが "urn:application:RGS" アプリケーションを含むコンピューターのみが選択されます。この値は応答グループ アプリケーションがサーバーで実行していることを示しています。

さらに、これらのコンピューターは ForEach-Object コマンドレットにパイプ処理されます。次に、ForEach-Object はコレクション内の各コンピューターを選択し、Set-CsRgsConfiguration を使用して、コンピューターの応答グループ構成設定の AgentRingbackGracePeriod の値を 30 秒に設定します。

-------------------------- 例 3 ------------------------

$x = Import-CsRgsAudioFile -Identity "service:ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com" -FileName "WhileYouWait.wav" -Content (Get-Content C:\Media\WhileYouWait.wav -Encoding byte -ReadCount 0)

Set-CsRgsConfiguration -Identity "service:ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com" -DefaultMusicOnHoldFile $x

例 3 のコマンドは、オーディオ ファイル (C:\Media\WhileYouWait.wav) をインポートし、DefaultMusicOnHoldFile プロパティにこのファイルを割り当てます。このタスクを実行するため、このコマンドは最初に Import-CsRgsAudioFile を使用して、ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com 上の応答グループ アプリケーションにこのオーディオ ファイルをインポートします。Identity パラメーター (サービスの場所を指定) に加えて、FileName パラメーターを使用して、インポートするファイルのファイル名を指定します。

また、同様に重要ですが、Content パラメーターを使用して、オーディオ ファイルをインポートします。ファイルのインポートは、Get-Content コマンドレットに、インポートするファイルのパスを指定して呼び出すことで、実行します。Get-Content では、エンコードの型を byte に、ReadCount を 0 に設定する必要もあります (ReadCount を 0 に設定すると、ファイル全体が 1 回の処理で読み込まれます)。この後、インポートされたファイルは、$x という名前の変数に格納されています。

ファイルのインポート後、Set-CsRgsConfiguration を呼び出して、DefaultMusicOnHold プロパティを $x に格納したオーディオ ファイルに設定します。

関連項目

その他のリソース

Get-CsRgsConfiguration
Move-CsRgsConfiguration