Get-CsArchivingPolicy

構文

Get-CsArchivingPolicy [-Identity <XdsIdentity>] <COMMON PARAMETERS>

Get-CsArchivingPolicy [-Filter <String>] <COMMON PARAMETERS>

COMMON PARAMETERS: [-LocalStore <SwitchParameter>] [-Tenant <Guid>]

例

Get-CsArchivingPolicy

Get-CsArchivingPolicy -Identity site:Redmond

Get-CsArchivingPolicy -Filter tag:*

Get-CsArchivingPolicy | Where-Object {$_.ArchiveInternal -eq $False}

Get-CsArchivingPolicy | Where-Object {$_.ArchiveInternal -eq $False -and $_.ArchiveExternal -eq $False}

解説

組織内のユーザーが参加するすべての IM セッションのアーカイブを保持しておくことは、多くの組織において有効です。また、こういったアーカイブを保持することが法律で義務付けられている組織もあります。Lync Server で IM セッションをアーカイブするためには、2 つの手順を実行する必要があります。まず、Set-CsArchivingConfiguration コマンドレットを使用して、グローバル スコープまたはサイト スコープでアーカイブを有効にする必要があります。これにより、IM セッションをアーカイブできるようになります。ただし、これらのセッションのアーカイブは、自動的には開始されません。

代わりに IM セッションの内容を実際に保存するには、2 番目の手順として、IM セッションのアーカイブ ポリシーを 1 つ以上作成する必要があります。これらのポリシーにより、IM セッションが記録されるユーザー、およびアーカイブする IM セッションのタイプ (内部または外部) を判断します。内部 IM セッションは、参加者すべてが、組織内で Active Directory アカウントを持つ認証済みユーザーで構成されているセッションです。外部 IM セッションは、参加者の少なくとも 1 人が、組織内で Active Directory アカウントを持っておらず、認証されていないユーザーになっているセッションです。内部セッションのみ、外部セッションのみ、または内部セッションと外部セッションの両方をアーカイブするよう選択できます。

アーカイブ ポリシー (New-CsArchivingPolicy コマンドレットを使用して作成) は、グローバル サイトまたはサイト スコープに割り当てることができます。またこれらのポリシーは、ユーザーごとのスコープに割り当てることもできます。つまり、1 つのポリシーを作成して、特定のユーザーまたは特定のユーザー グループに適用することができます。たとえば、すべてのユーザーの内部 IM セッションをアーカイブするグローバル ポリシーがあるとします。加えて、内部と外部の両方のセッションをアーカイブする 2 番目のポリシーを作成して、そのポリシーを営業スタッフに適用することができます。ユーザーごとのポリシーはグローバルおよびサイト ポリシーよりも優先されるため、その営業スタッフのメンバーは、自分たちの IM セッションをすべてアーカイブすることになります。他のユーザー (営業部門に所属していないため、営業に関するポリシーの影響を受けないユーザー) は、内部 IM セッションのみがアーカイブされます。

Get-CsArchivingPolicy コマンドレットにより、組織用に構成されているアーカイブ ポリシーに関する情報を戻すことができます。IM セッションのアーカイブがグローバルまたはサイト スコープで有効になっている場合にのみ、これらのポリシーが適用される点に注意してください。IM セッションのアーカイブが有効になっているかどうかを判断するには、Get-CsArchivingConfiguration コマンドレットを使用します。

このコマンドレットを実行できるメンバー。既定では、次のグループのメンバーが、Get-CsArchivingPolicy コマンドレットをローカルで実行することを承認されています。RTCUniversalUserAdmins、RTCUniversalServerAdmins。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。

Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "Get-CsArchivingPolicy"}

パラメーター

入力の種類

なし。Get-CsArchivingPolicy コマンドレットは、パイプ処理された入力を受け入れません。

戻り値の種類

Get-CsArchivingPolicy コマンドレットを実行すると、Microsoft.Rtc.Management.WritableConfig.Policy.Im.IMArchivingPolicy オブジェクトのインスタンスが戻されます。

関連項目

その他のリソース

Grant-CsArchivingPolicy
New-CsArchivingPolicy
Remove-CsArchivingPolicy
Set-CsArchivingPolicy