想定されるクライアント サインイン動作
トピックの最終更新日: 2011-04-12
このセクションでは、通常の処理時とフェールオーバー時のクライアント サインイン動作について説明します。この説明は、サインインのすべての詳細を対象としたものではなく、複数のサイトに地理的に分割されている大都市サイト復元トポロジにユーザーがサインインする際の全般的なフローを説明することのみを目的としています。
通常の処理では、DNS 負荷分散が展開されており、サイト復元トポロジによるクライアント サインインは、サポートされているどんなトポロジの場合とも基本的には同じように機能します。
通常のサインイン処理
リモート ユーザーである joe@contoso.com が Lync 2010 へのサインインを行います。Lync 2010 は、DNS サーバーに自らの接続エンドポイントを問い合わせます (この例の場合はエッジ サーバー)。DNS サーバーは、各エッジ サーバー上のアクセス エッジ サービスの FQDN の一覧を返します。
クライアントは、これらの FQDN の 1 つをランダムに選択し、そのエッジ サーバーへの接続を試みます。このエッジ サーバーはどちらのサイトにあっても構いません。この試みが失敗した場合、クライアントは接続に成功するまでエッジ サーバーを切り替えて接続を試み続けます。
Lync 2010 は、エッジ サーバーの 1 つへの TLS を使用して接続します。
このエッジ サーバーは、要求をディレクターに転送します。ディレクターはどちらのサイトにあっても構いません。
ディレクターは、ユーザーが所属するプールを確認し、要求をそのプールに転送します。
ここでも、DNS サーバーは、そのプール内にあるフロント エンド サーバーの一覧 (双方のサイトのサーバーが含まれます) を返します。各ユーザーは、ユーザーのクライアントが常に接続しているフロント エンド サーバーの "割り当てられた" 一覧を持っています。そのクライアントの一覧にある最初のサーバーが現時点で使用できない場合は、一覧にある次のサーバーを試します。この試みは成功するまで続きます。この例では、北サイトにあるフロント エンド サーバーに要求が転送されます。
応答は Lync 2010 に返されます。
フェールオーバー時のサインイン処理
以下の図に、北サイトに障害が発生した場合にユーザーがサインインするときの一般的なやりとりのフローを示します。この図は、トポロジの特に重要な部分を強調するために簡素化されています。
次の図は、自動構成時の内部ユーザーのフローを示しています。
次の図は、手動構成時の内部ユーザーのフローを示しています。
次の図は、外部ユーザーのフローを示しています。