メディア品質比較レポート

 

トピックの最終更新日: 2013-01-22

メディア品質比較レポートでは、さまざまな種類の音声通話について、通話品質の値を比較することができます (たとえば、ワイヤレス ネットワーク経由の通話と有線接続による通話の比較)。

メディア品質比較レポートへのアクセス

メディア品質比較レポートには、監視レポートのホーム ページからアクセスします。

フィルター

フィルターは、細かく絞り込んだデータ セットを返したり、返されたデータをさまざま方法で表示したりする方法として利用できます。次の表に、メディア品質比較レポートで使用できるフィルターを示します。

メディア品質比較レポートのフィルター

名前 説明

[開始]

時間範囲の開始日と開始時刻。データを時間単位で表示するには、次のように開始日と開始時刻の両方を入力します。

7/7/2012 1:00 PM

開始時刻を入力しないと、レポートは自動的に指定日の午前 12:00 に開始します。データを日単位で表示するには、次のように日付のみを入力します。

7/7/2012

週単位または月単位で表示するには、表示する週または月の任意の日付を入力します (その週または月の最初の日である必要はありません)。

7/3/2012

週は、常に日曜日から土曜日までです。

[終了]

時間範囲の終了日と終了時刻。データを時間単位で表示するには、次のように終了日と終了時刻の両方を入力します。

7/7/2012 1:00 PM

終了時刻を入力しないと、レポートは自動的に指定日の午前 12:00 に終了します。データを日単位で表示するには、次のように日付のみを入力します。

7/7/2012

週単位または月単位で表示するには、表示する週または月の任意の日付を入力します (その週または月の最初の日である必要はありません)。

7/3/2012

週は、常に日曜日から土曜日までです。

[通話]

メインの比較項目として使用する通話の種類。有効な値は次のとおりです。

  • [すべて]

  • 外部

  • 内部

  • VPN

  • 非 VPN

  • 有線

  • ワイヤレス

  • 外部と有線

  • 外部とワイヤレス

  • 外部と VPN

  • 外部と非 VPN

  • 内部と有線

  • 内部とワイヤレス

[通話との比較]

2 番目の比較項目として使用する通話の種類。有効な値は次のとおりです。

  • [すべて]

  • 外部

  • 内部

  • VPN

  • 非 VPN

  • 有線

  • ワイヤレス

  • 外部と有線

  • 外部とワイヤレス

  • 外部と VPN

  • 外部と非 VPN

  • 内部と有線

  • 内部とワイヤレス

[間隔]

時間間隔です。次のいずれかを選びます。

  • 時間単位 (最大 25 時間の表示が可能)

  • 日単位 (最大 31 日の表示が可能)

  • 週単位 (最大 12 週の表示が可能)

入力した開始日と終了日が選択した間隔で使用できる値の最大数を超える場合は、最大数の値 (開始日からカウント) のみが表示されます。たとえば、開始日と終了日をそれぞれ 7/7/2012 (2012 年 7 月 7 日)、2/28/2012 (2012 年 2 月 28 日) として毎日の間隔を選択しても、2012 年 8 月 7 日の午前 12:00 から 2012 年 9 月 7 日の午前 12:00 までの日付のデータ (つまり、合計 31 日分のデータのみ) が表示されることになります。

指標

次の表に、メディア品質比較レポートで提供される情報を示します。

メディア品質比較レポートの指標

名前 この項目での並べ替え 説明

[通話ボリューム]

×

通話の合計数。

[低下 (MOS)]

×

通話時に発生した MOS (平均オピニオン値) 低下の平均値。低下の値範囲は、最低 0.0 から最高 5.0 までとなります。0.5 以下の値は、許容される低下を表します。従来、平均オピニオン値は、ユーザーが通話の品質を 1 から 5 の範囲で評価することによって計算されていました。Lync Server では、監視サーバーが一連のアルゴリズムを使用して、ユーザーが通話をどう評価したかを予測します。

この値が高い場合は、輻輳、帯域幅の不足、ワイヤレスの輻輳または干渉、メディア サーバーやエンドポイントの過負荷などの原因が考えられます。その結果、音声のひずみや欠落が生じます。

[低品質通話のパーセンテージ]

×

低品質として分類される通話の総数。低品質通話とは、少なくとも 1 つの測定指標が許容値を超えている通話 (たとえば、過剰なジッターが発生した通話) のことです。

[往復 (ミリ秒)]

×

リアルタイム転送プロトコルのパケットが別のエンドポイントとの間を往復するのに要する平均時間 (ミリ秒単位)。200 ミリ秒以下の往復時間が許容できる品質と見なされます。

この値が高い場合は、国際通話ルーティング、ルーティングの構成ミス、メディア サーバーの過負荷などの原因が考えられます。その結果、双方向のリアルタイムの音声会話が難しくなります。

[パケット損失]

×

リアルタイム転送プロトコル (RTP) パケット損失の平均レート。(パケット損失は、RTP パケット、つまりインターネット経由で音声とビデオを転送するために使われるプロトコルの一種で、パケットが宛先に到達できなかったときに発生します。) この値が高い場合は、輻輳、帯域幅の不足、ワイヤレスの輻輳または干渉、メディア サーバーの過負荷などの原因が考えられます。パケット損失が発生すると、通常、音声のひずみや欠落が生じます。

[ジッター (ミリ秒)]

×

RTP パケットの着信間に検出された平均ジッター (ジッターとは、通話の "揺れ" の測定値です)。通常、この値が高い場合は、輻輳やメディア サーバーの過負荷の原因が考えられます。その結果、音声のひずみや欠落が生じます。

[ヒーラー隠し比率]

×

サンプルの合計数に対する隠しオーディオ サンプルの平均比率 (隠しオーディオ サンプルとは、突然遷移を取り除くために使用される手法です。突然遷移は、通常、ネットワーク パケットの削除が原因で発生します)。この値が高い場合は、パケット損失やジッターのために高いレベルで損失の隠蔽が適用されています。その結果、音声のひずみや欠落が生じます。

[ヒーラー引き伸ばし比率]

×

サンプルの合計数に対する引き伸ばされたオーディオ サンプルの平均比率 (引き伸ばされたオーディオとは、ネットワーク パケットの削除が検出されたときに通話の品質を維持できるように拡張されたオーディオのことです)。この値が高い場合は、ジッターのために高いレベルでサンプルの引き伸ばしが行われています。その結果、音声が機械のように聞こえたりひずんで聞こえたりします。

[ヒーラー圧縮比率]

×

サンプルの合計数に対する圧縮オーディオ サンプルの平均比率 (圧縮オーディオとは、ネットワーク パケットの削除が検出されたときに通話の品質を維持できるように圧縮されたオーディオのことです)。この値が高い場合は、ジッターのために高いレベルでサンプルの圧縮が行われています。その結果、音声が早送りされたように聞こえたりひずんで聞こえたりします。