media retention サーバー構成オプションの構成
このトピックでは、SQL Server Management Studio または Transact-SQL を使用して、SQL Server 2014 で media retention サーバー構成オプションを構成する方法について説明します。 media retention オプションは、各バックアップ セットを保持する期間を指定します。 このオプションを利用して、指定した日数が経過するまでバックアップが上書きされないように保護できます。 media retention オプションを構成すると、バックアップするたびにシステム バックアップを保持する期間を指定する必要はありません。 既定値は 0 日であり、最大値は 365 日です。
このトピックの内容
作業を開始する準備:
以下を使用して media retention オプションを構成するには:
始める前に
制限事項と制約事項
- 設定した日数が経過する前にバックアップ メディアを使用すると、 SQL Server によって警告メッセージが発行されます。 SQL Server から警告が発行されることはありません。
推奨事項
このオプションは高度なオプションであり、経験豊富なデータベース管理者または認定 SQL Server 技術者のみが変更する必要があります。
media retention オプションは、BACKUP ステートメントの RETAINDAYS 句を使用してオーバーライドされます。
セキュリティ
アクセス許可
パラメーターなしで、または最初のパラメーターだけを指定して sp_configure を実行する権限は、既定ですべてのユーザーに付与されます。 両方のパラメーターを指定して sp_configure を実行し構成オプションを変更したり RECONFIGURE ステートメントを実行したりするには、ALTER SETTINGS サーバーレベル権限がユーザーに付与されている必要があります。 ALTER SETTINGS 権限は、 sysadmin 固定サーバー ロールと serveradmin 固定サーバー ロールでは暗黙のうちに付与されています。
SQL Server Management Studio を使用する
media retention オプションを構成するには
オブジェクト エクスプローラーで、サーバーを右クリックし、 [プロパティ] をクリックします。
[データベースの設定] ノードをクリックします。
[バックアップと復元] の [バックアップ メディアの既定の保有期間 (日)] ボックスで、0 ~ 365 の値を入力または選択します。ここで指定した日数が、データベース バックアップまたはトランザクション ログ バックアップの後にバックアップ メディアを保持する日数となります。
Transact-SQL の使用
media retention オプションを構成するには
データベース エンジンに接続します。
[標準] ツール バーの [新しいクエリ] をクリックします。
次の例をコピーしてクエリ ウィンドウに貼り付け、 [実行] をクリックします。 この例では、 sp_configure を使用して、
media retention
オプションの値を60
日に設定する方法を示します。
USE AdventureWorks2012 ;
GO
EXEC sp_configure 'show advanced options', 1;
GO
RECONFIGURE ;
GO
EXEC sp_configure 'media retention', 60 ;
GO
RECONFIGURE;
GO
詳細については、「サーバー構成オプション (SQL Server)」を参照してください。
補足情報: media retention オプションを構成した後
新しい設定は、サーバーを再起動しなくてもすぐに有効になります。
参照
SQL Server データベースのバックアップと復元
BACKUP (Transact-SQL)
RECONFIGURE (Transact-SQL)
サーバー構成オプション (SQL Server)
sp_configure (Transact-SQL)