backup compression default サーバー構成オプションの表示または構成
このトピックでは、SQL Server Management Studio または Transact-SQL を使用して、SQL Server 2014 の backup compression default server 構成オプションを表示または構成する方法について説明します。 backup compression default オプションは、圧縮されたバックアップを既定で作成するかどうかを決定します。 SQL Server をインストールした場合、 backup compression default オプションはオフになっています。
このトピックの内容
作業を開始する準備:
以下を使用して backup compression default オプションを表示および構成するには:
始める前に
制限事項と制約事項
バックアップ圧縮は、 SQL Serverのすべてのエディッションで使用できるわけではありません。 詳しくは「 Features Supported by the Editions of SQL Server 2014」をご覧ください。
既定の設定では、圧縮によって CPU 使用率が著しく増加し、圧縮処理によって CPU がさらに消費されるために、同時に実行される操作が悪影響を受ける場合があります。 このため、 リソース ガバナーによって CPU 使用率が制限されるセッションでは、優先度の低い圧縮バックアップを作成することができます。 詳細については、「リソース ガバナーを使用してバックアップの圧縮による CPU 使用率を制限する方法 (Transact-SQL)」を参照してください。
推奨事項
個別のバックアップを作成する場合、ログ配布構成を構成する場合、またはメンテナンス プランを作成する場合は、サーバー レベルの既定値をオーバーライドできます。
バックアップの圧縮は、ディスク バックアップ デバイスとテープ バックアップ デバイスの両方でサポートされています。
セキュリティ
アクセス許可
パラメーターなしで、または最初のパラメーターだけを指定して sp_configure を実行する権限は、既定ですべてのユーザーに付与されます。 両方のパラメーターを指定して sp_configure を実行し構成オプションを変更したり RECONFIGURE ステートメントを実行したりするには、ALTER SETTINGS サーバーレベル権限がユーザーに付与されている必要があります。 ALTER SETTINGS 権限は、 sysadmin 固定サーバー ロールと serveradmin 固定サーバー ロールでは暗黙のうちに付与されています。
SQL Server Management Studio を使用する
backup compression default オプションを表示および構成するには
オブジェクト エクスプローラーで、サーバーを右クリックし、 [プロパティ] をクリックします。
[データベースの設定] ノードをクリックします。
[バックアップと復元] の [バックアップを圧縮する] に、 backup compression default オプションの現在の設定が表示されます。 この設定によって、バックアップの圧縮についてのサーバー レベルの既定値が次のように決定されます。
[バックアップを圧縮する] チェック ボックスがオフの場合、既定では新しいバックアップは圧縮されません。
[バックアップを圧縮する] チェック ボックスがオンの場合、既定で新しいバックアップが圧縮されます。
sysadmin 固定サーバー ロールまたは serveradmin 固定サーバー ロールのメンバーである場合は、 [バックアップを圧縮する] チェック ボックスをクリックして既定の設定を変更することもできます。
Transact-SQL の使用
backup compression default オプションを表示するには
データベース エンジンに接続します。
[標準] ツール バーの [新しいクエリ] をクリックします。
次の例をコピーしてクエリ ウィンドウに貼り付け、 [実行] をクリックします。 この例では、 sys.configurations カタログ ビューをクエリして、
backup compression default
の値を判定しています。 値 0 はバックアップの圧縮がオフであることを示し、値 1 はバックアップの圧縮が有効であることを示します。
USE AdventureWorks2012 ;
GO
SELECT value
FROM sys.configurations
WHERE name = 'backup compression default' ;
GO
backup compression default オプションを構成するには
データベース エンジンに接続します。
[標準] ツール バーの [新しいクエリ] をクリックします。
次の例をコピーしてクエリ ウィンドウに貼り付け、 [実行] をクリックします。 この例では、 sp_configure を使用して、圧縮されたバックアップが既定で作成されるようにサーバー インスタンスを構成する方法を示します。
USE AdventureWorks2012;
GO
EXEC sp_configure 'backup compression default', 1 ;
RECONFIGURE WITH OVERRIDE ;
GO
詳細については、「サーバー構成オプション (SQL Server)」を参照してください。
補足情報: backup compression default オプションを構成した後
新しい設定は、サーバーを再起動しなくてもすぐに有効になります。
参照
BACKUP (Transact-SQL)
サーバー構成オプション (SQL Server)
RECONFIGURE (Transact-SQL)
sp_configure (Transact-SQL)
Backup Overview (SQL Server)