データベースとパブリケーションへのアクセスの許可

パブリケーションを作成すると、MicrosoftSQL Server により、そのパブリケーションのパブリケーション アクセス リスト (PAL) が作成されます。PAL は、Windows のアクセス制御リスト (ACL) と似ています。SQL Server Compact 3.5 サブスクライバーに、パブリケーションへのアクセスを許可するには、SQL Server ログオンに適切なユーザー アカウントを追加し、そのユーザー アカウントを PAL に追加する必要があります。

データベース アクセスの構成

PAL にユーザーを追加する前に、最初に Microsoft インターネット インフォメーション サービス (IIS) と SQL Server 認証の構成に基づいて、適切なユーザー アカウントにデータベース アクセスを許可する必要があります。次の表で、マージ エージェントで使用されるユーザー アカウントを確認してください。

IIS 認証モード

SQL Server での認証モード

追加するユーザー アカウント

匿名アクセス

Windows 認証

computername\IUSR_computername または構成済みの IIS 匿名ユーザー アカウント

基本認証

Windows 認証

IIS クライアントのユーザー アカウントまたはグループ

統合 Windows 認証

Windows 認証

IIS クライアントのユーザー アカウントまたはグループこの構成は、SQL Server と IIS が同じコンピュータで実行されている場合にのみサポートされます。

匿名、基本、または統合 Windows 認証

Windows 認証

Replication オブジェクトの DistributorLogin または PublisherLogin プロパティに指定されたユーザー

パブリケーションへのアクセスの許可

ユーザー アカウントにデータベース アクセスが許可されている場合、そのアカウントを PAL に追加できます。

重要

パブリッシャとディストリビュータが別のコンピュータにある場合、パブリッシャとディストリビュータの両方の PAL にユーザー アカウントを追加する必要があります。IIS ユーザー (Windows 認証の場合) または SQL Server ログオン情報 (SQL Server 認証の場合) が PAL に含まれていない場合は、アクセスが拒否されたことを示すメッセージがサブスクライバに表示されます。

関連項目

その他の技術情報

データベースとパブリケーションへのアクセスを許可する方法

パブリケーションのセキュリティ設定

[変更のマージ] オプションの構成