SQL の概要 (SQL Server Compact)
MicrosoftSQL Server Compact 3.5 データベースでは、SQL の構文を使用して、データベースにクエリを実行したり、テーブルに対して行を挿入、更新、および削除することができます。
構文規則
このリファレンスに含まれる構文では、次の規則を使用します。
表記 |
使用目的 |
---|---|
大文字 |
SQL Server Compact 3.5 キーワードを示します。 |
Italic (斜体) |
ユーザーが指定する SQL Server Compact 3.5 構文のパラメータを示します。 |
| (縦棒) |
角かっこ、または中かっこで囲まれた項目を区切ります。選択できる項目は 1 つだけです。 |
[ ] (角かっこ) |
省略可能な構文項目を示します。角かっこは入力しません。 |
{} (中かっこ) |
必須の構文項目を示します。中かっこは入力しません。 |
[,...n] |
先行する項目を n 回繰り返せることを示します。項目はコンマで区切ります。 |
[ ...n] |
先行する項目を n 回繰り返せることを示します。項目は空白で区切ります。 |
太字 |
記載されているとおりに入力する必要があるデータベース名、テーブル名、列名、インデックス名、ストアド プロシージャ、ユーティリティ、データ型名、テキストを示します。 |
<ラベル> ::= |
構文のブロックの名前を示します。この表記規則は、1 つのステートメント内の複数の箇所で使用できる長い構文の一部または構文の 1 単位について、グループ化してラベルを付ける場合に使用します。構文のブロックを使用できる箇所は、不等号で囲まれたラベル (<label>) で示します。 |
クエリの要素
SQL Server Compact 3.5 でデータベースに対してクエリを実行するときは、識別子、区切り記号、およびコメントを使用できます。
識別子
データベース オブジェクトの名前は "識別子" といいます。オブジェクト名は、オブジェクトを定義するときに作成されます。識別子は、オブジェクトを参照するときに使用されます。
SQL Server Compact 3.5 では、デバイス上に既に存在するデータベースに接続した後でないとクエリを実行できないため、オブジェクト識別子に所有者、データベース、サーバー名などの修飾子を付ける必要はありません。オブジェクトは、次のいずれかの方法で参照できます。
object_name
table_name
区切り記号
識別子が標準の識別子の形式ルールに準拠していない場合、または予約キーワードを使用する場合は、識別子を区切る必要があります。次の表は、SQL Server Compact 3.5 での区切り記号の使用についてまとめています。
区切り記号 |
SQL Server Compact 3.5 での使用 |
---|---|
角かっこ [ ] |
サポートされていません。 |
二重引用符 " " |
非準拠の識別子 :
|
単一引用符 ' ' |
文字列型の値 |
コメント
コードには、実行されないテキスト文字列をコメントとして含めることができます。コメントは、コードについての説明を記述したり、SQL ステートメントの一部を一時的に無効化する場合に使用できます。
コード内にコメント行を記述するには、以下のいずれかの形式を使用します。
/*text_of_comment*/
----text_of_comment
既定の動作
SQL Server Compact 3.5 クエリ アナライザによって実行されるクエリは、次のような変更できない既定の動作で実行されます。
QUOTED_IDENTIFIER_ON
ANSI_NULLS_ON
ANSI_PADDING_ON
ANSI_NULL_DFLT_ON_ON
CONCAT_NULL_YIELDS_NULL_ON
詳細については、「SQL Server Compact クエリ アナライザ」を参照してください。