デスクトップ アプリケーションの配置
デスクトップ用に開発されたアプリケーションは、他の Microsoft Windows アプリケーションと同様にインストールされます。 Windows ベースのアプリケーションを Visual Studio から配置するには、ClickOnce または Windows インストーラーのいずれかのテクノロジを使用します。Visual Studio からアプリケーションを配置する方法の詳細については、Visual Studio 2010 ドキュメントを参照してください。アプリケーションは、SQL Server Compact 3.5 の中心配置またはプライベート配置のいずれかを使用するように構築できます。詳細については、「プライベート配置と中心配置 (SQL Server Compact)」を参照してください。SQL Server Compact 3.5 を使用するデスクトップ アプリケーションの構築方法の詳細については、「デスクトップ用アプリケーションの構築 (SQL Server Compact)」を参照してください。
重要
Visual Studio 2010 は、SQL Server Compact 3.5 SP2 を使用したデスクトップのアプリケーションの開発に適した環境です。詳細については、「開発環境のインストール」を参照してください。
注意
SQL Server Compact 3.5 Service Pack 2 以降では、64 ビットの SQL Server Compact Runtime MSI は ClickOnce 配置に統合されています。ClickOnce テクノロジを使用して、64 ビット コンピューター上に SQL Server Compact 3.5 SP2 で構築されたアプリケーションをインストールする場合、パブリッシャーによって SQL Server Compact 3.5 SP2 がインストールの必須コンポーネントとして選択されていると、32 ビットの SQL Server Compact ランタイムと 64 ビットの SQL Server Compact ランタイムの両方がインストールされます。SQL Server Compact 3.5 より前のバージョンでは、32 ビットの SQL Server Compact ランタイムのみがインストールされます。
SQL Server Compact の中心配置を使用するアプリケーションの最終的なアプリケーション配置
ClickOnce テクノロジを使用してアプリケーションを配置する場合、アプリケーションのインストール時に必須コンポーネントとして配置先のコンピューターに MicrosoftSQL Server Compact 3.5 を中心に配置するように ClickOnce を構成できます。Visual Studio のプロジェクト デザイナーの [パブリッシュ] タブからこの操作を行うこともできます。
ClickOnce 配置の必須コンポーネントとして SQL Server Compact を構成するには
ソリューション エクスプローラーでプロジェクト デザイナーを開くには、Visual Basic プロジェクトで作業を行っている場合は [マイ プロジェクト] をダブルクリックし、C# プロジェクトで作業を行っている場合はプロジェクトを右クリックして [プロパティ] をクリックします。
[必須コンポーネント] をクリックして [必須コンポーネント] ダイアログ ボックスを開きます。
必須コンポーネントの一覧で [SQL Server Compact 3.5 SP2] チェック ボックスをオンにします。アプリケーションが ADO.NET データ プロバイダー (System.Data.SqlServerCe.dll) または Entity Framework データ プロバイダー (System.Data.SqlServerCe.Entity.dll) のいずれかを使用する場合、.NET Framework 2.0 以降のバージョンが配置先のコンピューターに存在する必要があります。アプリケーションがいずれかのデータ プロバイダーを使用する場合、アプリケーションに適した .NET Framework のバージョンのチェック ボックスもオンにしてください。
注意
必須コンポーネントを構成するには、[必須コンポーネントをインストールするセットアップ プログラムを作成する] チェック ボックスをオンにする必要があります。
[必須コンポーネントのインストール場所を指定してください] で、パブリッシュするシナリオに適したオプションを選択します。
[OK] をクリックします。
配置時に必須コンポーネントとして SQL Server Compact 3.5 がインストールされていない場合、デスクトップ コンピューター用の SQL Server Compact 3.5 インストーラー (SSCERuntime-ENU.msi) を実行して、配置先のコンピューターにインストールする必要があります。インストーラーを実行して SQL Server Compact 3.5 をインストールすると、ネイティブ DLL が登録され、マネージ アセンブリがグローバル アセンブリ キャッシュ (GAC) に配置されます。これにより、コンピューターにインストールされた SQL Server Compact 3.5 には、Microsoft Update によるサービスが提供されます。
インストーラーには次のライブラリが含まれています。
SQLCESE35.DLL
SQLCEQP35.DLL
SQLCEME35.DLL
SQLCEOLEDB35.DLL (OLEDB データ プロバイダー)
SQLCECA35.DLL
SQLCECOMPACT35.DLL
SQLCEER35xx.DLL
System.Data.SqlServerCe.dll (ADO.NET データ プロバイダー)
System.Data.SqlServerCe.Entity.dll (Entity Framework データ プロバイダー)
SQL Server Compact のプライベート配置を使用するアプリケーションの最終的なアプリケーション配置
SQL Server Compact 3.5 のプライベート配置を使用するアプリケーションのインストーラーを作成する場合、インストーラーにはアプリケーションのバイナリに加えて SQL Server Compact 3.5 のバイナリが含まれている必要があります。
アプリケーションと共に SQL Server Compact 3.5 をプライベートに配置するには、インストーラーには最低限、次の SQL Server Compact 3.5 アセンブリとネイティブ ライブラリが含まれている必要があります。
ADO.NET データ プロバイダー (System.Data.SqlServerCe.dll)。プライベート配置の場合、このファイルは %Program Files%\Microsoft SQL Server Compact Edition\v3.5\Private ディレクトリにあります (アプリケーションで Entity Framework を使用する場合、同じディレクトリから System.Data.SqlServerCe.Entity.dll が含まれている必要があります)。
sqlceme35.dll、sqlceqp35.dll、sqlcese35.dll、および sqlceer35xx.dll のネイティブ ライブラリ。ネイティブ ライブラリは %Program Files%\Microsoft SQL Server Compact Edition\v3.5 ディレクトリにあります。
ClickOnce を使用してアプリケーションをパブリッシュする場合は、必須コンポーネントとして SQL Server Compact 3.5 が選択されていないことを確認します。必須コンポーネントとして SQL Server Compact 3.5 が選択されている場合、アプリケーションのインストール時にインストーラーは SQL Server Compact 3.5 の中心配置を実行します。この場合、アプリケーションは、アプリケーション パスに配置された SQL Server Compact 3.5 アセンブリではなく、中心的にインストールされた SQL Server Compact 3.5 のインスタンスを使用します。
関連項目
その他の技術情報
デスクトップ コンピューターへのインストールと配置 (SQL Server Compact)