System.Data.SqlServerCe Namespace

System.Data.SqlServerCe 名前空間は、SQL Server Compact 3.5 のマネージ データ プロバイダです。この名前空間は、SQL Server Compact 3.5 データベースへのアクセスを提供するクラスのコレクションです。System.Data.SqlServerCe を使用することで、スマート デバイスまたはコンピュータの SQL Server Compact 3.5 データベースを作成、管理、および同期できます。

次の機能を、SQL Server Compact 3.5 デスクトップ アプリケーションの作成に使用できます。

  • System.Transaction.TransactionScope クラスのサポート。

  • エンティティ フレームワーク用の SQL Server Compact 3.5 プロバイダ (System.Data.SqlServerCe.Entity.dll)。

  • Visual Studio 2008 での Visual C++ Express Edition および Visual Basic Express Edition によるアプリケーション開発のサポート。

  • Microsoft Synchronization Services for ADO.NET を使用したデータの同期のサポート。

クラス

クラス 説明
ResultSetEnumerator ResultSet オブジェクト内で一連のレコードを反復処理するために使用できる列挙子。ResultSetEnumerator は、コードで直接使用するためのものではありません。SqlCeResultSet オブジェクトを直接操作すると、より多くの機能を使用できます。
ResultSetView データ バインディング インターフェイスを実装し、ユーザー インターフェイス コントロールと SqlCeResultSet を関連付けます。
RowView  
SqlCeCommand データ ソースに対して実行する SQL ステートメントを表します。
SqlCeCommandBuilder DataSet への変更を関連データベースに反映させるための単一テーブル コマンドを自動的に生成する手段を提供します。このクラスは継承できません。
SqlCeConnection SQL Server Compact 3.5 データ ソースへの開いた接続を表します。
SqlCeDataAdapter DataSet へのデータの格納およびデータ ソースの更新に使用される、一連のデータ コマンドおよびデータベース接続を表します。
SqlCeDataReader データ ソースからデータ行の前方向ストリームを読み取る方法を提供します。このクラスは継承できません。
SqlCeEngine SQL Server Compact 3.5 エンジン オブジェクトのプロパティ、メソッド、および他のオブジェクトを表します。このクラスは継承できません。
SqlCeError データ ソースが返す警告またはエラーに関する情報を収集します。このクラスは継承できません。
SqlCeErrorCollection .NET Compact Framework Data Provider for SQL Server Compact 3.5 が生成するすべてのエラーを収集します。このクラスは継承できません。
SqlCeException 基になるプロバイダが SQL Server Compact 3.5 データ ソースから警告またはエラーを返したときにスローされる例外。このクラスは継承できません。
SqlCeFlushFailureEventArgs FlushFailure イベントのイベント引数をカプセル化します。
SqlCeInfoMessageEventArgs InfoMessage イベントのデータを提供します。このクラスは継承できません。
SqlCeInvalidDatabaseFormatException SQL Server Compact の古いバージョンまたは新しいバージョンのデータベース ファイルを開こうとした場合に、SQL Server Compact データ ソースからの例外をスローします。
SqlCeLockTimeoutException この例外は、ロックのタイムアウトが発生したときに、スローされます。
SqlCeParameter SqlCeCommand のパラメータと、オプションで DataSet 列に対するマップを表します。このクラスは継承できません。
SqlCeParameterCollection SqlCeCommand に関連するすべてのパラメータ、および DataSet 列に対する各パラメータのマップを収集します。
SqlCeProviderFactory プロバイダのデータ ソース クラスの実装のインスタンスを作成するためのメソッドのセットを表します。
SqlCeRemoteDataAccess SqlCeRemoteDataAccess オブジェクトの新しいインスタンスを初期化します。リモート データ アクセスの詳細については、「リモート データ アクセス (RDA) の使用」を参照してください。
SqlCeReplication SqlCeReplication オブジェクトの新しいインスタンスを初期化します。SQL Server のレプリケーションの詳細については、SQL Server オンライン ブックを参照してください。SQL Server Compact 3.5 でのマージ レプリケーションの詳細については、SQL Server Compact 3.5 オンライン ブックを参照してください。
SqlCeResultSet 更新、スクロール、およびバインドが可能なカーソル。
SqlCeRowUpdatedEventArgs RowUpdated イベントのデータを提供します。
SqlCeRowUpdatingEventArgs RowUpdating イベントのデータを提供します。
SqlCeTransaction データ ソースで作成する SQL トランザクションを表します。このクラスは継承できません。
SqlCeTransactionInProgressException 別のトランザクションの進行中に、データベースを変更しようとすると、発生します。
SqlCeType  
SqlCeUpdatableRecord データ ソースから取得した更新可能な値の行を表します。SqlCeResultSet オブジェクトには、1 つ以上の UpdatableRecords が格納されます。
SqlMetaData データベースから取得したパラメータおよび列のメタデータ情報を指定して取得します。このクラスは継承できません。

デリゲート

デリゲート 説明
OnStartTableDownload サーバーからテーブル変更のダウンロードが開始されるときに起動されるイベントに対するユーザー定義のデリゲート。
OnStartTableUpload サーバーへのテーブル変更のアップロードが開始されるときに起動されるイベントに対するユーザー定義のデリゲート。
OnSynchronization 競合回避モジュールの動作中に報告された実行中の同期イベントを処理するユーザー定義のデリゲート。
SqlCeFlushFailureEventHandler FlushFailure イベントを待機するために実装する必要があるデリゲート。
SqlCeInfoMessageEventHandler SqlCeConnectionInfoMessage イベントを処理するメソッドを表します。
SqlCeRowUpdatedEventHandler SqlCeDataAdapterRowUpdated イベントを処理するメソッドを表します。
SqlCeRowUpdatingEventHandler SqlCeDataAdapterRowUpdating イベントを処理するメソッドを表します。

列挙値

列挙値 説明
AddOption サブスクリプションを既存のデータベースに追加するか、またはサブスクリプションの追加時にデータベースを新規作成するかを決定します。
CommitMode Commit 関数に CommitMode を渡すと、コミットの発生タイミングが指定されます。
DbInsertOptions System.Data.SqlServerCe.SqlCeResultSet.Insert メソッドの使用時に使用するオプションを指定します。
DbRangeOptions シークするインデックスの範囲を指定する場合は、SetRange メソッドで使用するオプションを指定します。
DbSeekOptions Seek メソッドの、インデックスに対するシーク方法を指定するオプション。
DropOption DropSubscription メソッドを使用してサブスクリプションを削除するときに、データベースを削除するかどうかを指定します。
ExchangeType データをパブリッシャ側だけにマージするか、またはパブリッシャ側とサブスクライバの両方向でマージするかを指定します。
NetworkType SqlCeReplication オブジェクトの DistributorNetwork プロパティまたは PublisherNetwork プロパティを設定するときに使用するネットワーク プロトコルを指定します。
RdaBatchOption Push に関連付けられている行を 1 つのトランザクション内でバッチ処理するかどうかを指定します。
RdaTrackOption デバイスにプルされたテーブルを追跡するかどうかを指定します。
RepairOption Repair メソッドに RepairOption を渡すと、実行するデータベース修復の種類が指定されます。
ResultSetOptions ResultSetEnumerator のオプションを設定します。
ResultSetSensitivity ResultSetEnumerator の感度を設定します。
SecurityType レプリケーション中にパブリッシャまたはディストリビュータに接続するときに使用するセキュリティのモードを指定します。
SnapshotTransferType IIS を実行中のコンピュータに、ディストリビュータからスナップショット ファイルを転送する方法を制御します。
ValidateType 実行するデータ検証のタイプを指定します。
VerifyOption これらのオプションによって、使用するデータベース検証のレベルが決まります。