デスクトップ コンピューターへのインストールと配置 (SQL Server Compact)

SQL Server Compact 4.0 をインストールするには、デスクトップ コンピューター用の SQL Server Compact 4.0 インストーラー (SSCERuntime-ENU.msi) を使用してください。このインストーラーは、ダウンロードして入手できます。デスクトップ コンピューター用の SQL Server Compact 4.0 インストーラーには、デスクトップ コンピューター専用のランタイム バイナリ ファイルが含まれています。 

インストーラーには次のライブラリが含まれています。

  • SQLCESE40.DLL

  • SQLCEQP40.DLL

  • SQLCEME40.DLL

  • SQLCEOLEDB40.DLL (OLEDB データ プロバイダー)

  • SQLCECA40.DLL

  • SQLCECOMPACT40.DLL

  • SQLCEER40xx.DLL (エラー メッセージ。xx は言語を表す)

  • System.Data.SqlServerCe.dll (ADO.NET データ プロバイダー)

  • System.Data.SqlServerCe.Entity.dll

  • msvcr90.dll (x86)

  • msvcr90.dll (amd 64)

インストールの必要条件

OLEDB データ プロバイダーを使用していない場合、SQL Server Compact 4.0 のインストールには Microsoft .NET Framework 4 以降のバージョンが必要です。.NET Framework 4 は、.NET Framework 4 ダウンロード センターからダウンロードできます。

デスクトップ コンピューター用の SQL Server Compact インストーラーにはランタイム バイナリ ファイルだけが含まれるため、インストールの際に、次のソフトウェアは必要ありません。

  • SQL Server Compact をデスクトップ コンピューターにインストールする場合、Visual Studio と SQL Server はいずれも必要ありません。

インストール先

デスクトップ コンピューター用の SQL Server Compact 4.0 インストーラーでは、SQL Server Compact が固定の場所にインストールされます。固定の場所にインストールすることによって、SQL Server Compact のサービス性を高めることができます。SQL Server Compact 4.0 セットアップ プログラムでは、System.Data.SqlServerCe.dll などのマネージ アセンブリがグローバル アセンブリ キャッシュ (GAC) にインストールされ、OLE DB Provider (sqlceoledb40.dll) などのレジスタ ネイティブ DLL がレジストリに登録されます。

重要

このようにレジストリを使用するため、SQL Server Compact をインストールできるのは管理者の資格情報を持つユーザーのみに制限されます。

SQL Server Compact 4.0 は、%ProgramFiles%\Microsoft SQL Server Compact Edition\v4.0 にインストールされます。たとえば、Program Files ディレクトリが C ドライブにある場合、SQL Server Compact 4.0 ランタイム バイナリは C:\Program Files\Microsoft SQL Server Compact Edition\v4.0 ディレクトリにインストールされます。

インストールした SQL Server Compact 4.0 は、[プログラムの追加と削除][Microsoft SQL Server Compact 4.0] というプログラムとして表示されます。

DataDirectory のサポート

DataDirectory は、データベースのパスを示す代替文字列です。DataDirectory を使用すると完全なパスをハードコードする必要がなくなり、プロジェクトの共有やアプリケーションの配置を簡単に行うことができます。たとえば、次の接続文字列の代わりに指定します。

"Data Source= c:\program files\MyApp\Mydb.sdf"

|DataDirectory| と記述する (パイプ記号で囲む) と、次の接続文字列を指定できます。

"Data Source = |DataDirectory|\Mydb.sdf"

AppDomain.SetData を呼び出すことにより、AppDomain の DataDirectory プロパティを設定します。

DataDirectory プロパティを設定しない場合、データベース フォルダーのパスへのアクセスには既定で次の規則が適用されます。

  • アプリケーションをクライアント コンピューター上のディレクトリに配置する場合、データベースへのパスはアプリケーションが格納されているフォルダーになります。たとえば、MyApp.exe が /MyDir フォルダーにある場合、アクセス先は /MyDir フォルダーになります。

  • アプリケーションが ClickOnce で実行される場合、専用のデータ フォルダーが作成され、そのフォルダーがアクセス先となります。

  • Web アプリケーションの場合のアクセス先は App_Data フォルダーです。AppDomain.SetData を使用すると、App_Data フォルダーに DataDirectory を設定できます。