レポートからのクリックスルー レポートの表示 (レポート ビルダ)

クリックスルー レポートとは、レポート内に含まれている対話的なデータをクリックしたときに関連するデータを表示するレポートです。これらのレポートは、レポートを作成するときに使用するデータ ソース内に含まれている情報に基づいて、レポート サーバーによって生成されます。どのフィールドを対話的にし、クリックスルー レポートを開いたときにどのフィールドが返されるかは、データ ソースを作成したユーザーが決定します。これらのフィールドの設定はレポート ビルダでは変更できません。

Aa337330.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
クリックスルー レポートは SQL Server Enterprise Edition を実行している場合にのみ使用できます。組織で実行している SQL Server のバージョンが不明な場合は、データベース管理者に問い合わせてください。

たとえば、部門ごとに従業員を一覧表示した簡単なレポートを実行するとします。[グループ名]、[部門名]、[タイトル]、[名]、[姓] フィールドがレポートに追加されています。ポインタを [部門名] 値で停止すると、ポインタは手の形をしたリンクを選択するポインタに変わります。部門名の [設備管理] をクリックすると、新しいレポートが表示されます。これが、[設備管理] 部門に関する情報を表示するクリックスルー レポートです。値の [所属従業員履歴] をクリックすると、[設備管理] 部門に勤務している 7 人の従業員に関する情報を表示する新しいレポートが表示されます。クリックする関連データがなくなるまで、関連データをクリックスルーしていくことができます。元のレポートに戻る準備ができたら、[レポートの実行] ツール バーの [親のレポートに戻る] ボタンをクリックします。

関連データの表示

クリックスルー レポートに表示されるフィールドには、エンティティの詳細が表示されます。前述の例では、部門名をクリックすると、[部門 ID]、[名前]、[グループ名]、[変更日]、[所属従業員履歴] のフィールドが表示されます。これらのフィールドは、データ ソースを作成したユーザーによって [部門] エンティティに関連する詳細として指定されたものです。

クリックスルー レポートは、レポート ビルダでカスタマイズできない 2 つの基本デザイン フォーマットのいずれかを使用して表示されます。レポート内のエンティティ間の関連によって、クリックスルー レポートをフィールドおよび値の一覧、または単純な表のいずれかとして表示できます。たとえば、[設備管理] 部門名をクリックすると、[設備管理] 部門は 1 つしかないため、クリックスルー レポートは一覧として表示されます。クリックスルー レポートの内容は、次の図のように縦に並びます。

多対 1 のクリックスルー レポート

[部門] クリックスルー レポート内の [所属従業員履歴] フィールドは対話的です。値をクリックすると、その部門には多数の従業員がいるため、クリックスルー レポートは基本となる表として表示されます。クリックスルー レポートの内容は、次の図のように横に並びます。

多対 1 のクリックスルー レポート

参照

処理手順

クリックスルー レポートを表示する方法 (レポート ビルダ)

概念

レポートの実行 (レポート ビルダ)
実行モードでのレポートの操作 (レポート ビルダ)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手